医学的に正しい泌尿生殖器ケア教育をすべての世代に広め、自分らしい幸せな人生を歩めるような社会を作りたい

2023.06.08 10:00
みなさん、初めまして。女性の身体や健康に関する教育(フェム教育)を行っている協会【Midwife M 腟ビューティー®︎協会】の代表を務めております、助産師の石嶺 みきです。
みなさんにとって「助産師」とは、どのようなイメージですか?
「お産に立ち会ってくれる人」と思われている方が多いと思います。


もちろん、それも大切な役割のひとつです。でも、実はそれだけではありません。日本助産師会のホームページには、「助産師はあなたのそばにいます。女性の生涯を通して様々な問題に関わり、その改善や健康増進への支援をしております。」といった記載があります。


生まれてきた赤ちゃんへの授乳や育児について、また産後ママのケアについて、さらには思春期のケアや教育、不妊相談、更年期の健康相談なども行っています。まさに「助産師はすべての女性の味方」なのです。


当協会では“すべての世代に泌尿生殖器ケアを通して、幸せになってもらいたい”という信念のもと、「フェムケア」、「思春期性教育」そして「おちんちんケア」をテーマとした教育を行なっています。 また、講師の育成にも力を入れており、現在65名の講師が誕生しています。“医学的に正しい泌尿生殖器ケアをすべての世代に広め、それがあたり前の習慣となる社会”を作るため、これまで各科の専門医とも連携して教育用テキストやツールの開発などを行なってきました。
愛娘はにぎやかな場所や集団行動が苦手で、うまく学校生活に馴染めませんでした。授業もひとりだけ廊下に机を置いて、教室の扉から黒板を眺めることしか出来ず、非常に敏感なこども(Highly Sensitive Child;HSC)と診断されます。


ある日突然、小学校での授業に親が付き添うことを求められるようになり、私は勤務していた大学病院を退職せざるおえなくなりました。助産師の活動をすべて休止して、専業主婦に徹することが求められたのです。


家庭も大切でしたが、助産師の仕事も大好きだった私は「助産師のスキルを活かした活動をできないだろうか?」と考え、助産院を開業することにします。


数多くのお産に立ち会っていくうちに、母親のメンタル面のサポートも行っていきたいという思いが強くなり、保健センター勤務を通して妊娠SOS相談窓口や新生児訪問、乳幼児健康診査などにも従事してきました。さまざまな年代の女性と関わるうちに、彼女達にも人には言えない女性特有の悩みを抱えていることを知る機会がたくさんありました。


女性の一生には初潮・妊娠/出産・更年期などのライフステージがあります。各ステージで起こるカラダの変化や悩みについての知識を持ち、来るべき変化に柔軟に対応できる能力を全ての女性が持てるようになる教育が必要であると考え、フェム教育をスタートさせたのです。
みなさんは「フェムケア」という言葉をお聞きになった事はありますか?


「フェムケア」とは、フェムゾーンと言われる腟口・尿道口・肛門まわりをケアすることです。女性のフェムゾーンは生理・排泄・出産といった生命のカギを握る場所であり、多くの女性がこの場所に悩みを抱えています。


私たちの協会はこれらの悩みを解決すべく、3つの教育プログラムを用意しており、これまでに300名を超える方に受講していただいています。
3つの教育プログラム
「フェムケア教育」では、女性の初潮・妊娠 / 出産・更年期でのカラダの変化についての知識を得ることができます。
「思春期性教育」では、生理や妊娠のメカニズム、生理用品の種類や使い方、望まない妊娠時の対処法についての知識を得ることができます。
男性の陰部の正しい知識とケアの方法を知ることがオムケア教育であり、
「おちんちんケア講座」では、お母さまたちがお子様のオムケアに関してしっかり学ぶことができます。
今日、女性の健康問題によって生じる経済損失が注目されています。生理痛など女性特有の体調不良による生産性の低下で、年間約4,900億円もの労働損失が出ているとの報告があります。フェム教育で自身の体調に関する認知が上がり、人生の各ステージをいきいきと過ごすことが可能になれば、その結果として生涯を通じて働ける女性が増え、企業の生産性も上がります。


また、女性の心身に関わる悩みを解決できる製品やサービスを提供する市場は「フェムテック市場」と呼ばれ、今後3年間で2兆円規模に成長するとも試算されています。現在取り組んでいる3つの教育プログラム(フェムケア教育・思春期性教育・おちんちんケア講座)をさらに発展させ、講師の育成にもこれまで以上に力を入れて参ります。


加えて、日本初の「子どもたちへの正しいフェム教育の推進」を目指した『生理の先生プロジェクト』が全国的に進行中であり、すでに12都道府県に「生理の先生」が誕生しています。
 さらに、男の子の「おちんちんケア」を当たり前の習慣にするため、絵本作家のぶみさん
に師事し、世界初のオム(おちんちん)に関する絵本を近日出版予定です。
助産師の仕事は「新しい生命を取り上げる」とても尊いものですが、少子化の現代に至っては助産院を開業しお産だけで生計を立てることは難しく、産婦人科クリニックなどでアルバイトをしながら生活しているのが現状です。


多くの助産師が下を向いてしまっている、こんな現状を打破することはなかなか簡単ではありませんが、「もっと助産師に輝いてもらいたい」、「もっと多くの女性たちが社会で活躍できる場を広げたい」、そういった思いで運営しています。


当協会のフェム・オムケアに関する様々な取り組みを通して、すべての世代に幸せな人生を送っていただきたい、それがわれわれの願いです。
【代表プロフィール 】石嶺 みき〔埼玉県出身〕
ミキズハウス助産院 院長、Midwife M 腟ビューティー®︎協会 代表。栄養士・医療事務として勤務。結婚後、不妊治療・妊娠・出産を経験したことから、子どもが1歳の時に看護学校へ入学。
内部推薦により助産師専攻科へ進学し、看護師・助産師・受胎調節実地指導員の国家資格を取得。卒業後、埼玉医科大学病院産婦人科病棟・外来勤務で研鑽を積み、ミキズハウス助産院開院。
子どもがHSC(Highly Sensitive Child)であったことから、自己肯定感・自己効力感・人間力について向き合ってきた経験を活かし、母親のメンタル面のサポートも行っていきたいとの思いから、保健センターにも勤務し、妊娠SOS相談窓口や、新生児訪問、乳幼児健康診査等に従事。
2021年にMidwife M 腟ビューティー協会を設立。“全ての世代に、泌尿生殖器ケアを通して幸せになってもらいたい”という信念のもと、「フェムケア」「おちんちんケア」「思春期性教育」をテーマとした教育を展開中。各種講座の開催や教育現場への指導のほか、講師の育成にも力を入れており、65名を越える講師を輩出。


※おちんちんケアは「Midwife Mおちんちんケア®」として商標登録済みです。
※2023年3月時点では、当協会調べによると「子ども向けフェム教育」プロジェクトにおいて【日本初】です。
〔お問い合わせ先〕Midwife M 腟ビューティー®︎協会 事務局
〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス8F

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