高畑裕太 主宰の劇団ハイワイヤが送る介護問題をテーマに描いた新作公演『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』開幕!

2025.07.25 14:24
株式会社スタジオねこ
舞台写真と主宰・高畑裕太、タナカ役・薄平広樹、トシエ役・大竹このみ(贅沢貧乏)幻役・松尾望によるコメントが到着!

高畑裕太が主宰・作・演出を務める劇団ハイワイヤの新作公演『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』は7月24日に初日の幕が開いた。
ハイワイヤ『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ』舞台写真 撮影:雨木稜太


家族介護という重層的なテーマを中心に、主人公と主人公を取り巻く人々がそれぞれの「死生観」
(生き方/逝き方)と向き合い、変化していく姿を群像劇として描き出している。
劇団主宰・高畑裕太が実際に介護従事者として働いた経験をもとに執筆・演出を手がけた完全新作で重厚な作品になっている。

舞台写真と主宰・高畑裕太、タナカ役・薄平広樹、トシエ役・大竹このみ(贅沢貧乏)幻役・松尾望によるコメントが到着した。初日は満席で無事終え、公演は7月30日(日)までの公演となる。当日券も全ステージ開演の45分前から劇場受付で発売する予定だ。
主宰・作・演出 高畑裕太 コメント
劇団ハイワイヤの第二回公演が、ついに幕を開けました。本当に、心から誇れる作品ができたと思っています。尊敬する先輩から「二作目は大変だよ。本当に大変」と言われていたのですが、まさにその通りでした。ここまで来るのに、苦しい時間や迷いもたくさんありました。「なぜ自分はそれでも演劇を続けるのか?」と聞かれたら、正直その「意味」はまだ分かりません。
けれど少なくとも今、言いたいことや、感じていることが自分の中に確かにあって、この作品が出来上がった時に「あぁ、今、自分は生きているんだ!」という実感を心から強く感じました。
前作は私自身の中学時代の体験をもとにした、いわば半自叙伝のような作品でしたが、
今作は、認知症になった親と、現代社会のあらゆるしわ寄せを一身に浴びた、
とある男の人生の一幕を描いたオリジナルの物語です。
私たち自身や、身近な人たちが今この日本で暮らす中で抱えていることと、
誰にでも訪れる「老い」や「死」への不安、
そしてそうした避けがたい現実の中に、
確かに存在する「希望」や「人間の尊さ」を描きたいと思い、この作品を創作しました。
自分自身にとっても、劇団にとっても、何よりも尊い時間を描けたと胸を張って言えます。
この作品は、劇団ハイワイヤにとって大きな到達点となる一本です。ぜひ、劇場に足をお運びください。
タナカ役・薄平広樹
タナカ役・薄平広樹 コメントこの作品はある男が母の介護をきっかけにあらゆるものを手放す過程を描いてます。しかし、この複雑な物語はどのように受け取ってもらえるのか、本当に初日開けてみないとわからないなと思ってました。強いていうなら物凄い嫌悪されて誰かに怒られるか、面白がられるかのどちらかだと思ってました。しかし、開けてみると様々な人に愛してもらえる作品だったようです。物凄い気に入ってもらえて、とてもホッとしてます。誰もが通る現実があるからかもしれません。是非是非劇場にいらしてください!
トシエ役・大竹このみ
トシエ役・大竹このみ コメントおかげさまで初日が無事にあけました。ここまで本当に怒涛で、稽古が驚くほどあっという間に終わってしまい、気がついたら本番を迎えておりました。
今回、認知症の母親という大事な役をやらせていただいております。私は、おばあちゃんが好きで普段から街で出会ういろんなおばあちゃんのことをよく観察しています。この役を演じるために、高畑くんが以前働いていたデイサービスにもお邪魔させて頂きました。デイサービスの利用者さんと接していて私が感じたのは、老いていくことは、生きていたいろんなことを忘れていくことなんだ、ということでした。親が老いていくのは、何故だかものすごく悲しい気持ちにもなりがちですが、記憶を忘れていくことも、身体(感情も)が思うように動かなくなっていくことも、尊いことだなと思います。腰が曲がってしわしわになった身体には、しっかりとその人の生きてきた証が残っているから。親の老いも、そして自分の老いも、ちゃんと見つめて生きていきたいです。
そんなことを考えながら、今回の作品に参加しています。変な言い方ですが、「老い」を楽しんで演じています!ぜひ、劇場でお待ちしています!
幻役・松尾望
幻役・松尾望  コメント本日無事に初日を終え、今は興奮と楽しみとが入り混じる中、稽古でみんなで作り上げてきた世界にお客様と劇場空間とが合わさって、きっとこの作品は毎回色んな顔を魅せてくれる、と感じています。生の舞台ならではの、感性を揺さぶる濃厚な2時間です。私も素直な身体で作品の中に生き続けたいと思います。この素晴らしい機会に心から感謝いたします。
あらすじ
都内企業で働くタナカは、日々の仕事や、人間関係に激しく疲弊していた。
そんな中、故郷に一人残してきた母親がレビー小体型認知症を発症したという知らせが入る。
数年振りに母と再会したタナカは自身の肉親に訪れた「老い」を直視出来ないまま東京に戻る。
母の介護、職場での人間関係、恋人との未来。
目まぐるしく襲いかかってくる現実にタナカの心はどんどん削られていった。
そしてとある日ついにタナカの精神は限界を迎えて、勤務中に重大な事故を起こしてしまう。
その後離職を余儀なくされたタナカは故郷に帰って、認知症の母と二人で暮らすようになる。

ハイワイヤとは2021年5月6日に俳優・高畑裕太主宰の劇団として旗揚げ。
以降、主宰・作・演出の高畑裕太を中心に、サポートスタッフの協力の下、活動、運営、企画考案を行う。主に個人の体験をベースに、「社会の片隅で過ぎていく誰かの半生」を描く。
生きていく中で誰にでも生じる不条理、ストレス、孤独、愛など、人間の普遍的な感覚を呼び起こす作風は、観る者に強い没入感を与える。目に見える出来事のみにとらわれず、人間が無意識の中に抱えている世界観や、「日常」と「非日常」の狭間にある抽象空間を舞台上に表出することで、その時のカンパニーにしかできない新しい表現を追求し続けている。作品を通して、観客の記憶に深く残り続ける瞬間を生み出すことを目標とする演劇団体である。
「ハイワイヤ」という名称は、高層ビル、峡谷、滝の間など、通常より高い場所にロープを張って行う綱渡り「ハイワイヤー・アクト(Highwire act)」から由来している。
『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』フライヤー裏面
『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ。』作・演出:高畑裕太(ハイワイヤ)
公演期間: 2025年7月24日(木)~7月30日(水)
会 場:下北沢シアター711
(〒155-0031 東京都世田谷区北沢1丁目45-15 鈴なり横丁)
チケット料金:前売:4,000円(税込)/当日:4,500円(税込)/22才以下:2,500円(税込)
全席自由席・当日清算 ※お支払いは現金のみです。

あわせて読みたい

「父の認知症から学んだ幸せの秘密」(4)父の介護認定は降りたものの、地域ごとに事情が違う!?
ヨガジャーナルオンライン
相葉裕樹、北村諒、溝口琢矢ほか 4チームによる「暗転なし、逃げ場なしの3人芝居70分一本勝負!」 Zu々10周年記念公演『ダイアナ~それぞれのダイアナ~』6月21日よりチケット一般発売開始
PR TIMES
折り鶴レーヨン糸を活用した8色のキャンバストートバッグ登場
PR TIMES Topics
シェイクスピア×洋楽ロック 演劇ユニットキングスメンが関東一の老舗ライブハウス吉祥寺 曼荼羅で『夏の夜の夢』を生演奏で二夜のみ上演
PR TIMES
もしかして認知症?「冷蔵庫から異臭」「以前より怒りっぽい」「常に探し物をしている」など義母に抱いた違和感が「確信」に変わった出来事は
OTONA SALONE
大人気のMAMBOエコバッグに新作が登場!
PR TIMES Topics
安田章大が手作りの“テント舞台”に参加する理由とは?「news every.」がその胸中に迫る!
TVガイド
\配信開始!/「俳優座劇場配信特集」&「夏休みはおうちで配信観劇」【カンフェティストリーミングシアター】
PR TIMES
アウトドアブランド【DOD】新型焚き火台「シェラもえファイヤー」予約受付開始。
PR TIMES Topics
戦後80年 井上ひさし不朽の名作『父と暮せば』 劇団演奏舞台が生演奏にのせた芝居でお届け
PR TIMES
【仙台】東京でチケット完売の感動作『嘘つきたちのアモーレ』待望の凱旋上演決定!8月20日開幕
PR TIMES
「い草」を用いた新感覚の枕「Tatami Pillow」クラウドファンディングプロジェクト
PR TIMES Topics
史上最大の挑戦を追う!「Documentary of Agarisk 発表せよ!大本営!ができるまで」
PR TIMES
多摩美大発、新時代の舞台芸術! 演劇舞踊デザイン学科が新プロジェクト「びびび」始動!糸井幸之介の新作に、柴幸男・近藤良平・野上絹代、そしてオーディション選抜学生が競演
PR TIMES
「家の中でも、本物の履き心地を」日常生活の質を高めるルームシューズ
PR TIMES Topics
「瞼の転校生」舞台化決定--篠原演芸場リニューアル記念公演で“未来へつなぐ大衆演劇”が幕を開ける
PR TIMES
詩森ろばの新演出で再演する長崎で被爆した姉妹の物語 夏の川企画『樫の木坂四姉妹』チケット発売中
PR TIMES
カカオハスクをアップサイクルしたオリジナルブレンドティー2種発売
PR TIMES Topics
創立22周年の劇団Birth 沖縄を舞台に「想いの繋がり」描く代表作『風咲き花』を待望の再々演!
PR TIMES
戦後80年のこの夏におくる舞台『鬼灯町鬼灯通り三丁目』チケット発売開始! 時代に翻弄されながらも、逞しく生きた人々の群像劇
PR TIMES
人気アイテムの受注会も実施するポップアップをGREEN SPRINGSにて開催
PR TIMES Topics