Smoltの高温耐性サーモン種苗(サクラマス)、2024年度の導入先が10社を突破

2025.05.30 09:00
株式会社Smolt
海面養殖・閉鎖循環型養殖の新時代を切り拓く、革新的なサーモン種苗の全国展開が加速
株式会社Smolt(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役CEO:上野賢)は、当社が開発した高温耐性サーモン種苗(サクラマス)の導入企業が2024年度に10社を突破したことをお知らせいたします。地球温暖化による海水温上昇という課題に対応するため開発された革新的なサーモン種苗が、海面養殖から閉鎖循環型養殖(RAS)まで幅広い養殖方式で採用され、国内サーモン養殖業界の持続可能な発展に貢献しています。

地球温暖化に対応する高温耐性サーモン種苗の需要拡大
気象庁の報告によると、2023年の年平均海面水温は観測史上最高を記録し、100年あたり0.61℃の上昇傾向が確認されています。従来のサーモン・トラウトサーモン類は18℃以下の冷水性環境で養殖されてきましたが、海水温上昇により養殖適地が減少し、業界全体で生産効率の低下が課題となっています。


このような状況下で、Smoltが開発した高温耐性サーモン種苗(サクラマス)は、20℃前後の高水温環境でも安定的に育成可能な革新的な特性を持ち、海面養殖事業者から注目を集めています。

2024年度導入実績:10社突破の内訳と展開地域
2024年度に当社のサーモン種苗を導入いただいた企業様は以下の通りです:
高瀬水産(大分県):さいき桜サーモンとして商品化
昌陽水産(長崎県): 海面養殖での新ブランド「長崎ゆうこうサーモン」として商品化
服部水産(香川県): 「百年」シリーズの新ラインナップとして導入
その他九州・四国・本州エリアの養殖事業者: 計8社で実証養殖(海面養殖、閉鎖循環型養殖)を実施
Smolt独自の選抜育種技術による革新的なサーモン種苗
当社は2019年の創業以来、従来はサーモン養殖に適さないとされてきた温暖な宮崎県で、独自の選抜育種技術によるサクラマスの海面養殖に成功してきました。

技術的特徴
6世代継続選抜育種: 高温耐性と成長特性を兼ね備えた優良系統の確立
循環型養殖システム: 淡水・海水を組み合わせた環境適応型育成方式
20℃前後高水温対応: 従来困難とされた高水温環境での安定養殖を実現
多様な養殖方式対応: 海面養殖・閉鎖循環型養殖の両方に適用可能

赤潮リスク軽減効果
長崎県の昌陽水産では、従来の養殖魚種が2年連続で赤潮被害を受ける中、当社の高温耐性サーモン種苗を冬春期の新養殖魚種として導入。赤潮発生リスクの低い時期での安定生産を実現しています。

養殖期間の最適化
高温耐性により、従来よりも長期間の養殖が可能となり、養殖事業者の収益性向上と生産計画の安定化に貢献しています。

国内サーモン種苗供給の安定化への貢献
水産業界誌「養殖ビジネス(2025年4月号)」において、「不足するサーモン種苗を全国供給 選抜育種による高水温耐性などの強化」として当社の技術が紹介されるなど、国内のサーモン養殖における種苗供給の課題解決に向けた技術として注目されています。

今後の供給体制強化
種苗生産能力の拡大: 2025年度は導入希望企業20社を目標
技術サポート体制: 各地域での技術指導・飼育管理サポートを充実
品質管理システム: 遺伝的品質管理と成長データ追跡システムの強化

SDGs達成への貢献と持続可能な養殖業の実現
本取り組みは以下のSDGs目標達成に貢献します:
目標13: 気候変動に具体的な対策を(高温耐性による温暖化対応)
目標14: 海の豊かさを守ろう(持続可能な海面養殖の実現)
目標2: 飢餓をゼロに(安定的なタンパク質供給)
目標9: 産業と技術革新の基盤をつくろう(革新的養殖技術の開発)

今後の展望:次世代サーモン養殖の実現に向けて
技術開発の進展
22℃以上超高温対応品種: さらなる高温耐性品種の開発を推進
トラウトサーモン・ギンザケ: サクラマス以外の魚種への技術応用
閉鎖循環型養殖最適化: 陸上養殖システムとの連携強化

事業連携パートナー募集
当社では、サーモン養殖に課題を持つ事業者様や、新規事業としてサーモン養殖を検討している事業者様との事業連携を積極的に推進しています。
特に以下の分野での連携を募集しています:
・海面養殖事業者との種苗供給連携
・閉鎖循環型養殖システム導入企業との技術連携
・地域ブランド開発を目指す養殖事業者との商品開発連携
・研究機関との共同研究による技術革新

株式会社Smolt 会社概要
社名: 株式会社Smolt
所在地: 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地 産学地域連携センター
代表者: 代表取締役CEO 上野賢
設立: 2019年4月11日
事業内容: 水産養殖業、水産に関する技術開発、サーモン種苗供給事業
受賞歴
2019年 第3回日本財団マリンテックファイナリスト
2021年 STI for SDGsアワード「科学技術振興機構理事長賞」受賞
2022年 Falling Walls Venture 2022(ベルリン開催)
2023年 Forbes 30 under 30 Asia 2023 選出
2024年 深圳イノベーションピッチ 日本大会 3位
公式ホームページ:

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