「失敗は無駄じゃない」を子供たちに伝える、夏休みの水泳教室が舞台の物語。もう一度立ちあがる力をくれる『まだまだここから』発売

2025.05.23 11:00
株式会社ポプラ社
思い通りにいかなくてくじけそう…そんなときに! 初めて「つまずき」を経験した主人公が、再びがんばる意味を見つけていく姿を描いた児童書。【作者メッセージ掲載】

株式会社ポプラ社は、2025年5月9日に児童向け読み物『まだまだここから』(作・宇佐美牧子/絵・酒井以)を発売いたしました。
本書のテーマは、「うまくいかなかった努力は、すべて無駄になってしまうのか?」。
今、教育界でも注目されるレジリエンスですが、どのように子どもたちに伝えればよいかわからない、という声をよく聞きます。この本に描かれる主人公は、初めての「つまずき」を経験して葛藤しますが、しなやかに再びたちあがります。失敗しても頑張ることにどんな意味があるのか、子どもたちにか押しつけがましくなく伝える等身大の物語です。

作者は、何気ない日常の中で、こどもたちが普遍的に抱く心情を、細やかに描き出すことに長けた作家・宇佐美牧子さん。児童書の挿絵をはじめ、幅広く活躍するイラストレーター・酒井以さんが、瑞々しい色彩と柔らかな線で、やさしく温かく作品を彩ります。
あらすじ
蓮は、小学4年生。運動はそんなに得意じゃないけれど、「水泳」だけはちょっぴり自信がある男の子。
そんな蓮に、ある日、スイミングスクールの「特訓生」になるチャンスが訪れます。これまででいちばん練習をがんばって、ついに迎えた検定の日。
けれど選ばれたのは、がんばっていた蓮ではなく、弟の凛で……。

がんばったことが実らなかったとき、すべては「むだ」になってしまうのかな? 
市民プールで出会った新しい友だちの陽太や海音、家族やコーチとの交流を通して、蓮は「がんばった」ことの先にある、本当の意味を見つけていきます。
見どころ
1.どんな家庭の子でも安心して読めて共感できる物語
作者の宇佐美牧子さんの信念として、「どんな家庭の子でも、自分を重ねて読めるような物語にしたい」という思いがあるそうです。本作のテーマ「うまくいかなかった努力はむだなのか?」は、そんな宇佐美さんが長年温めてきたテーマ。
はじめて「つまずき」を経験した落胆、そこからもう一度がんばるんだという純粋なエネルギーを、細やかに丁寧に表現しています。もう一度立ちあがる力をくれる物語です。どんな環境にある子でも安心して読めて、そして自然に心に寄り添って、いっしょに併走してくれる作品となっています。

2.夏休みの読書にぴったりな舞台
物語の主な舞台は、主人公の蓮が夏休みの間に通い始める市民プール。その新しい環境で出会ったコーチ・春さんや、友だちとの交流を経て、蓮はそのひと夏で精神的にも成長していきます。
そんな蓮や友人たちの姿を、酒井以さんの瑞々しく情感豊かな絵でも楽しめます。
新しいチャレンジや出会いも多い夏休みに、子どもたちにぜひ手に取ってもらいたい作品です。
著者・宇佐美牧子さんからのメッセージ
 自分なりに頑張ったのに失敗すれば落ち込むし、そんなことが二度、三度と続けばやる気だってなくなります。
 なんで私だけこんなに上手くいかないんだろう?
 そう思ったことが、何度あったことか。
 だけどもし失敗しなかったら、気分は良かったかもしれないけれど、きっと今の私にはなっていないと思うんです。
 失敗したことにより、次はどう工夫してみようか?と考えてみたり、同じように失敗した誰かと語り合ってみたりすることで、私が少しずつ変わっていったからです。
 目に見える結果は、残念ながら「失敗」です。
 だけど失敗は、たくさんの気付きと、新しい私になるチャンスをくれました。
 私がそんな風に思えるようになったのは、大人になってからです。
 子どもの人生は、まだとても短いです。短い人生の中でそこまで気付くのは、なかなか難しいかもしれません。それでも、子どもだって失敗します。
 そんな時は、自分を見失わず、また立ち上がってほしい。
 人生は「まだまだここから」。
 今回の失敗がいつか素敵な結果を連れてきてくれるまで前に進んでくれたら、と願っています。
(宇佐美牧子)
著者情報
作 宇佐美牧子(うさみ まきこ)
長野県生まれ。小学校の教員を経て、作家になる。作品に『星おとし』『クラゲに願いを!』(文研
出版)、『ときめき団地の夏祭り』(くもん出版)、『合い言葉はかぶとむし』『キワさんのたまご』
『はれ晴れ池をさがして』(以上ポプラ社)などがある。学校の講師の仕事と子育てを通して、創作のパワーをもらっている。

絵 酒井以(さかい さね)
イラストレーター。嵯峨美術短期大学卒業。少年少女のピュアなまなざしを柔らかな線とやさしい
色彩で描く。イラストを担当した作品に、『かみさまにあいたい』『はじめての夏とキセキのたまご』
『青く塗りつぶせ』『ロボットのたまごをひろったら』(以上ポプラ社)『ひかる石のおはなし』(あかね書房)『チーム紫式部!』(静山社)など多数ある。
書誌情報
まだまだここから作:宇佐美牧子
絵:酒井以
定価:1,540円(10%税込)
対象年齢:小学校中学年以上
仕様:A5変型判・191ページ
書誌ページ>>
Amazon>>

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