日本肥満学会の新概念「女性の低体重/低栄養症候群(FUS:ファス)」発表を受けマイウェルボディ協議会が女性の健康支援に向けた取り組み強化へ

2025.05.15 13:39
マイウェルボディ協議会
~「FUSからウェルボディへ」:体型の多様性と心身の健康を尊重する社会を目指して~

 2025年4月、日本肥満学会は若年女性の痩せすぎによる健康リスクに関する新たな疾患概念「女性の低体重/低栄養症候群(FUS)」を提唱しました。マイウェルボディ協議会(代表幹事:田村好史(FUSワーキンググループ 副委員長))はこの発表を受け、包摂的な体型・ボディイメージの尊重を基本理念に、教育現場でのボディイメージ啓発、企業連携による行動変容の促進、健診制度や政策への提言、SNS等による一般啓発などの取り組みを一層推進していく方針です。
■ FUSとは何か ~若年女性における「見えにくい健康課題」の可視化
新疾患概念「FUS」の定義と背景:
 「女性の低体重/低栄養症候群(FUS)」は、極端な痩せや栄養不足によって引き起こされる身体的・精神的な健康障害を体系的に捉え直すために日本肥満学会が提唱した新たな疾患概念です。(※1)特に日本では、20代女性の約2割がBMI18.5未満の低体重に該当し、骨密度低下や月経異常、不妊、貧血、精神的な不調など、将来的なQOLやフレイルリスクに直結する問題が若年期から潜在しています。
 その背景には、「痩せ=美」という価値観やSNSによる情報の影響、さらには貧困など社会的要因も存在し、個人の問題ではなく社会全体での対応が求められています。
協議会のビジョン:「FUSからウェルボディへ」
 マイウェルボディ協議会は、「誰もが自分らしく健康な身体=ウェルボディを選択できる社会」の実現を目指して設立されました。FUSという課題の提起は、まさに私たちの活動の本質と重なります。
 協議会はこの疾患概念の可視化を契機に、FUSという状態から、一人ひとりが自己肯定感をもって自分らしく生きられる“ウェルボディ”へと変わっていける社会環境を創出していきます。



今後の具体的なアクションプラン ~「FUSをウェルボディへと向かう」社会実装の加速
 FUSという疾患概念は“個人に責任を負わせる”ものではなく、“社会で支えるべき健康課題”です。協議会では、FUSに該当する若年女性が、自らの身体と向き合いながら、ウェルボディに向かって歩めるよう、以下のような支援を推進します。
教育:
児童~思春期の段階から、健康で多様な体型の理解、正しい栄養知識、メディアからの情報の受け止め方を学べるよう、教育現場でのボディイメージ教育を推進します。若い世代が無意識に抱えがちな痩せ願望に対して、「自分らしい健康」を肯定する価値観を育む支援を行います。
企業との連携:
美容・食品業界などと連携し、「痩せていること」が正しい、といった囚われに警鐘を鳴らします。広告や商品開発、マーケティングの中に“ウェルボディ”の視点を取り入れ、多様な体型が尊重される環境づくりを共創していきます。
健診制度への提言:
現行の健診制度では見落とされがちな「痩せ」「低栄養」への早期介入が可能となるよう、健診項目へのFUSの観点の導入や、栄養状態・骨密度評価の導入を提言していきます。医療・行政との連携を通じた制度への提案も進めていきます。
広報・SNS啓発:
SNSやWebサイトを通じ、「痩せていること=正解」という思い込みを問い直し、FUSのリスクと“ウェルボディ”の大切さを広く啓発します。当事者の声、専門家による監修情報を交えながら、社会全体の認識転換を促していきます。
■ 結びに~体型に対して包摂的な社会へ
 FUSという概念の登場は、日本社会における“痩せ信仰”への構造的な問いかけでもあります。マイウェルボディ協議会は、誰もが自分の身体を肯定できる社会、自分の健康を前向きに選択できる社会、すなわち「FUSからウェルボディへ」の道筋を社会全体で支えることを目指し、今後も活動を強化してまいります。
■ マイウェルボディ協議会について 
 マイウェルボディ協議会は人生100年時代において、誰もが自分らしく健康な身体=“ウェルボディ”を選択できる社会の実現を目指す産官学の協議会です。2023年に設立され、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「包摂的コミュニティープラットフォームの構築」の一環として、「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」を背景に活動を開始しました。誰もが健康な心と身体について学び、自分に合ったウェルボディを選び、それが尊重される社会を目指して取り組んでいます。
マイウェルボディ協議会 公式HP・SNS
・公式サイト
・X
・Instagram
・TikTok

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