キリングループの生成AIツール「BuddyAI」を国内従業員約1万5,000人に展開拡大、部門別特化に向けて次のフェーズに移行

2025.05.12 11:00
キリンホールディングス株式会社
 キリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志)は、「人がやらなくてよい仕事」をAIに代替させて生産性を高めて価値創造に直結する時間を創出することを目指し、キリングループの生成AIツール「BuddyAI」を国内従業員約1万5,000人※1に2025年5月より展開を拡大します。今後は、各部門(マーケティング・営業・研究開発など)において、それぞれの職種ニーズに応じた機能を「BuddyAI」に追加搭載していくことで、さらなる業務効率化と価値創造を支援します。当取り組みによる全体での時間創出は年間で約31万時間を見込んでいます。
 当社は、2024年より「KIRIN BuddyAI Project」を推進しており、2024年11月にはマーケティング部門の従業員約400名を対象に「BuddyAI for Marketing」を先行導入しました。当先行取り組みは、年間で約2万9000時間の時間創出を見込んでいましたが、機能改良やユーザー教育が進んだ結果、当初想定を上回る約3万9000時間の時間創出効果が得られる見込みです。
※1 国内グループ会社のうち、標準化された社内システムを利用できる会社に所属する全従業員
■キリングループにおける生産性向上と価値創造の取り組み
 キリングループは、デジタルの役割を「人がやらなくてよい仕事をゼロにする(生産性向上)」ことと、「人とともに価値を生み出す仕事を加速させる(価値創造)」ことと定義し、デジタルを活用しながら生産性を高めるとともに、価値創造に直結する業務へと人のリソースを集中させる取り組みを進めています。
■「BuddyAI」の概要
 「BuddyAI」という名称には、従業員の「Buddy(相棒)」としてAIが日常的に使用される状態を実現したいという意図が込められており、定型業務を代替するだけでなく、創造的な業務にも協働者として関わり、人の力を引き出すことで生産性を向上させることを目的としています。
 2024年にマーケティング部門で先行導入した結果を受けて、国内従業員への展開拡大においては、より使いやすいUI/UX※2の開発やプロンプトテンプレートの改良といった機能面の拡充を行いました。また、「BuddyAI」を使用する全従業員を対象としたEラーニングの導入や、2021年から取り組んでいる「DX道場」での生成AI関連講座の拡充などを通じて、従業員の習熟度に応じた細やかな研修も行うことで、ビジネス現場での日常的な活用を促していきます。
※2 UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス):ユーザーが製品やサービスを使用する際の操作性や体験を指す

                ―「BuddyAI」の画面―
■「BuddyAI」の今後の展望
 今後、「BuddyAI」は生産性向上による時間創出だけではなく価値創造にも寄与するべく、各部門(マーケティング・営業・研究開発など)の業務に必要な機能を順次追加搭載していきます。各部門は、「Select & Fit」構想※3のもとで、「BuddyAI for X(Marketing・Sales・R&Dなど)」の部門別の特化を進めていきます。将来的には、「BuddyAI」に業務を任せるだけで、「BuddyAI」がタスクを分解し、実行し、レポートまで行うAgentic AI※4実現を目指していきます。
※3 「Select & Fit」構想:各部門が、ICT部門が開発した追加機能の中から必要な機能を選び、自部門の社内データ・社内ナレッジなどを組み合わせて 「BuddyAI for X」に搭載し、部門別特化を強めていく構想
※4 Agentic AI:AIが自律的に思考し、行動できるAIのことを指し、最小限の指示でAIが業務を遂行すること

                ―「BuddyAI」部門別特化のイメージー
■先行導入した「BuddyAI for Marketing」の取り組み
 先行導入しているマーケティング部門においては、導入初月から60%を超える高い利用率を獲得しています。当初は約15種類だったプロンプトテンプレートは100種類以上に拡充し、Web検索機能のセキュリティ強化も施すなど、従業員の声を反映して日々進化しています。また、「Select & Fit」構想に基づき、全社展開に先駆けて「BuddyAI for Marketing」において、今後搭載される予定の部門特化機能の先行開発が進んでいます。

       ―「BuddyAI for Marketing」にプロンプトテンプレートの拡充事例―
 キリングループは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(KV2027)」において、イノベーションを実現する組織能力の一つとして「価値創造を加速するICT」を掲げ、DXによる新たな価値創造に継続して挑戦しています。これからもICTを活用したグループ全体のDXを加速させ、新たな価値を生み出し続けることで持続的な成長を目指します。

 キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。


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