扶桑薬品工業は、1937年に設立し、「生命(いのち)支えて、生命(いのち)育む」という想いのもと、「生命(いのち)を支える」透析剤や輸液・注射剤などの医薬品、「生命(いのち)を育む」不妊治療関連製品を開発・製造してまいりました。
当社は社是の一つに「社会寄与につながる経営方針」を掲げ、以前より幅広い社会貢献活動を行っています。さらに、2023年4月にはサステナビリティ基本方針を策定し、社会課題解決に向けた取り組みを加速させています。その一環として、社員の健康増進と社会貢献を両立させることを目指し、2023年から定期的に開催しているのがチャリティウォークイベント「FUSO Walk」です。
FUSO Walkでは、参加者が歩いた歩数に応じて、扶桑薬品工業が支援先団体に寄付を行います。今回は、本イベントの企画を担当している経営企画部のメンバーに、イベントへの想いを語ってもらいました。
経営企画部のメンバー
(左から倉田、野村経営企画室長、戸田取締役経営企画部長、池内、長井)
社員一人ひとりが当事者意識をもって社会に貢献するための「FUSO Walk」
当社は社是の⼀つに「社会寄与につながる経営⽅針」を掲げており、1964年に国内初1) の透析液*を発売した際は、薬価基準に収載され発売できるまでの数年間、病院の要請に応じて透析液を無償提供し続けていました。
*透析液とは、腎臓の機能が低下した患者さんに対して、血液透析治療を行う際に使用される医薬品です。腎臓の代わりに、血液中の老廃物や余分な水分、電解質などを除去し、体内のバランスを整える役割を果たします。
近年においても、災害時の被災地支援や従業員有志による募金活動など、幅広い社会貢献活動を行っていましたが、「社員が当事者意識をもって社会課題を考え、その解決に向けて行動することはできないだろうか」と考えていました。コロナ禍で社内のコミュニケーションが希薄化しているのではないかとの懸念もあったので、ちょうどお声がけをいただいていたコングラントさんのシステムを利用して「FUSO Walk」を開始しました。
イベントWebサイト
チャリティーウォークで社会課題解決のために活動する団体を支援。社員の健康意識も向上
社員参加型のチャリティイベントを実施するのは初めてだったので、「FUSO Walk」を開始するにあたり、社内イントラネットや社内報などで、社員に参加を呼びかけました。開始当初から積極的に参加してくれる社員も多く、2025年で3年目を迎えますが、実施するごとに社内での認知度が上がり、社員の約6人に1人が参加するイベントとなりました。
社員からは「支援をしたいと思っていてもなかなかできないが、普段の行動が支援につながるのはありがたい」「歩くことで支援になるならと思い、意識して歩く場面を増やした」などの声が多くあり、サステナビリティや健康への意識の醸成につながったと思います。
「FUSO Walk」の実施期間に合わせて、大阪城公園(大阪府)や天草運動公園(岡山県)でのリアルのウォーキングイベントも開催しました。参加した社員やその家族が一緒に歩き、社員同士が交流を深める良い機会となりました。同僚と歩数の進捗を話しながら参加したという社員も多く、一体感が高まったと思います。
第1回 FUSO Walk(2023年11月13日~11月30日)
テーマ:いのちを育む
参加者数:266人
歩数:24,261,687歩
支援先:
第2回 FUSO Walk(2024年5月13日~5月31日)
テーマ:難病を知り、考える
参加者数:250人
歩数:27,047,272歩
支援先:
第3回 FUSO Walk(2024年11月11日~11月30日)
テーマ:全ての人が生きやすく、働きやすい社会へ
参加者数:395人
歩数:47,865,171歩
支援先:
第1回目の「FUSO Walk」開催時には、参加方法やアプリの使用方法に関するお問い合わせが多数寄せられました。そこで、社内報などでよくあるお問い合わせとその回答を周知した結果、回を重ねるごとにスムーズに参加してもらえるようになりました。また、「FUSO Walk」期間終了後には社員アンケートを実施し、次回の企画・運営に役立てています。
FUSO Walkを通じて生まれた協働も。支援先団体とともに社内向けセミナーを開催
「FUSO Walk」は、社員がウォーキングアプリ内で応援したい支援先団体を選んで歩くというシステムなのですが、以前からお付き合いのある団体への支援だけでなく、様々な社会課題の解決に取り組まれている非営利団体に支援を届けることができました。
2024年には支援先団体である「ネフローゼ症候群患者会」と「免疫・膠原病に関する支援・教育・研究のためのネットワーク(SERLA)」による社内向けセミナーを実施し、協働の第一歩を踏み出すことができました。このセミナーでは、患者さんの現状や課題について学び、社員一人ひとりができることを考えました。
今後も継続して「FUSO Walk」を続けるとともに、引き続き社会課題の解決に向けた取り組みを進めていきたいと思います。
次回の「FUSO Walk」は、2025年5月2日〜5月23日の期間での実施を予定しています。どなたでもご参加いただけますので、ぜひご参加ください。
コングラント株式会社は、ソーシャルセクターと企業向けに寄付決済を中心とする「寄付DXシステム」を提供しています。寄付募集・決済・CRMなどNPO経営に必要なすべてをワンストップで提供し、導入団体は3,000団体以上、寄付流通総額は100億円を突破しました。企業・従業員の寄付DXを推進する事業も展開し、大企業の人的資本に関連する開示項目の改善・発展に貢献しています。
【会社名】コングラント株式会社
【代表】代表取締役CEO 佐藤 正隆
【設立】2020年5月11日
【所在地】〒550-0002 大阪府大阪市西区江戸堀1-22-17 江戸堀イーストビル6F
【問い合わせ先】
扶桑薬品工業株式会社は1937年に設立し、「生命(いのち)支えて、生命(いのち)育む」という想いのもと、「生命(いのち)を支える」人工腎臓用透析液、輸液・注射剤などの医薬品や、「生命(いのち)を育む」不妊治療関連製品を開発・製造してまいりました。当社は社是の一つに「社会寄与につながる経営方針」を掲げ、社会貢献活動に取り組んでおります。
【会社名】扶桑薬品工業株式会社
【代表】戸田 幹雄
【設立】1937年3月25日
【所在地】〒541-0045 大阪市中央区道修町1丁目7番10号
【問い合わせ先】TEL:06-6969-1131 e-mail:kouhou@fuso-pharm.co.jp
【コーポレートサイトURL】
1) 山川智之:大阪透析研究会会誌.2022;39(2):125-130