一般社団法人アップサイクル
~全国22の企業・団体で明治時代築の古民家をアップサイクルして、伝統技術と地球環境をつなぐコンセプトストア第1号店~
一般社団法人アップサイクル(所在地:大阪市、代表理事:森原 洋)は、紙資源や間伐材を紙糸にアップサイクルするプロジェクト「TSUMUGI」において、染織工房れんが(所在地:福島県喜多方市、代表:冠木 昭子)協力のもと、福島県喜多方市に江戸時代から伝わる染型紙「会津型」の体験や、機織りや縫製といった繊維商品の製造工程を見学できるコンセプトストアを4月23日(水)より会津若松市にオープンします。
体験スペース
“会津型”の伝統技法と地球環境を、次世代に紡いでいくためのコンセプトストア
一般社団法人アップサイクルは“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ、日清紡グループのニッシントーア岩尾株式会社やネスレ日本をはじめとする参画企業・団体により設立され、資源や食品残渣のリサイクル率向上を推進し、新たな価値を生み出すことを目指しています。
プロジェクト「TSUMUGI」はスーパーマーケットの店舗や参画企業のオフィス、自治体の環境啓発施設を中心に回収した紙資源と、山林の手入れから発生する未利用の間伐材を紙糸に生まれ変わらせる取り組みです。“地球環境と伝統技術を次世代につむぐ“コンセプトで加賀友禅や大島紬、会津型といった全国の伝統工芸とコラボレーションした製品を開発してきました。
このたび、福島県会津若松市に、全国初となるコンセプトストアをオープンします。江戸時代に福島県・喜多方で製造され東北一円に広がっていた染型紙「会津型」をはじめとする紙糸でつくられた製品を購入できるだけでなく、糸紡ぎや機織り機、ミシンといった製品ができるまでの工程や、「会津型」の型彫りや色さしといったものづくりを体験することができます。
店舗改修にあたり一般社団法人アップサイクルに参画している内の22企業・団体が、壁材や床板といった内装材から販売商品、サービスに至るまで、技術を結集して制作した、まさに“アップサイクル”を体現するコンセプトストアになっています。一般社団法人アップサイクルは、地球環境だけではく、伝統技術の継承や後継者育成といった取り組みを全国に発信していくことを目指していきます。また、プロジェクトに賛同するパートナーも募集しています。
店舗外観
店舗概要名 称:TSUMUGI
所在地:福島県会津若松市七日町9-2
営 業:10時~17時(定休日:月曜、火曜)
※お盆・年末年始は休業
販売商品
福島県・喜多方の染型紙「会津型」とコラボレーションした紙糸製品のほか、全国の伝統工芸とコラボレーションした商品も展示・販売します。
アップサイクル会津型ハンカチタオル:1,490円
トラベルポーチ:1,990円
フラットポーチ:2,490円
ランチトート:2,990円
トートバッグ:3,990円
※金額は消費税込み
アップサイクル加賀友禅手ぬぐい2,990円(消費税込み)
アップサイクル大島紬バッグ白大島紬:20,000円
泥染め:28,000円
※金額は消費税込み
アップサイクル水引アクセサリーピンバッチ:1,100円
イヤーカフ:2,970円
イヤリング・ピアス:3,850円
※金額は消費税込み
※上記以外にも様々なコラボレーション紙糸製品を販売します。
アップサイクル会員企業製造商品
会津木綿の端切れバッグ、金彩ハンカチ、自然素材歯ブラシ
機織り機を使用した織ることができます
紙糸コースターの機織り●料金1,500円(消費税込み)
●所要約30分
仕上がりは12cm×12cm
会津型の型彫り●料金1,000円(消費税込み)
●所要約40分
デザインカッターで型紙やご自身のお名前を落款として彫ることができます。
刷毛と顔彩を使用した色さしの様子
会津型の色さし●料金
ハンカチタオル:2,000円
ポーチ:2,500円
トートバッグ:3,000円
※金額は消費税込み
●所要約20分
紙糸コースターの機織りと色さし体験●料金3,000円(消費税込み)
●所要約60分
ご自身で織った紙糸コースター(12cm×12cm)にお好きなデザインで色さしができます。
布用プリンタを活用したオリジナルデザインの印刷も、小ロットからその場で対応可能
セイコーエプソン株式会社と一般社団法人アップサイクルは、伝統×デジタルの拡大を目指して、店内に最新のガーメントプリンタSC-F1050を設置しています。サステナブルな紙糸素材とデジタルプリント技術を組み合わせることで、個人から企業、団体まで、様々な方のオーダーに対応した新たな商品開発を行います。
デジタルプリントで制作したアップサイクル会津型商品
全国22の企業・団体・個人の技術で店舗内装や什器を制作
店舗デザイン設計から内装材や床板、店内什器、アートワークにいたるまで、各社の技術を結集して制作しました。
神戸・六甲山間伐材のちゃぶ台・食品残渣で染めた紙糸座布団
染織工房れんがについて 福島県喜多方市にある「染織工房れんが」は、会津型の伝統と技術を守り、広めることを目的とした「会津型研究会」によって設立されました。会長の冠木昭子は、地域のイベントで講師を務めるほか、会津型を用いた商品の開発も行っています。また、予約制の会津型の型彫り体験や、会員限定の定期的なイベント「型彫りカフェ」も開催しており、染織に魅了された人々が集い、交流を深めています。
会津型について 「会津型」とは、江戸時代末期から昭和初期にかけて福島県・喜多方で製造され東北一円に広がっていた「染型紙」です。型紙を使って染色し、布地に模様をつけることを「型染め」と言い、喜多方は伊勢白子、京都、江戸と並ぶ染型紙の生産地でした。
洋服の普及や印刷技術の発展により、昭和10年頃には一度途絶えましたが、そのデザイン性の高さや型彫師の細微な技術が評価され、現在は福島県と喜多方市の有形民俗文化財にも指定されています。
一般社団法人 アップサイクルについて
一般社団法人アップサイクルは“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ、日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社や染織工房れんがをはじめとする49の企業や団体からなる企業連携プラットフォームです。※2025年4月時点
本プロジェクトにおける各社の役割
プロジェクト「TSUMUGI」について
プロジェクト「TSUMUGI」は、使用後の紙資源や未利用の間伐材を紙糸に生まれ変わらせる取り組みです。紙糸は、天然繊維ならではの柔らかさと、軽量性、吸放湿性が特徴で、まるで自然の中にいるようなやさしい肌触りを感じることができます。しっかりとした縫製で、みなさまに長く愛用してもらえるようMade in Japanならではの技術が詰まっています。「TSUMUGI」という名前には、わたしたちと地球や社会・地域コミュニティを紡ぐ象徴として手に取っていただきたいという想いが込められています。