奥田英朗が作家人生を賭けて挑む「昭和史」サーガ三部作、『普天を我が手に』ついに発売決定!!

2025.04.18 08:10
株式会社講談社
昭和100年、戦後80年、この小説だけは、何があっても日本全国に届けたい。『オリンピックの身代金』『罪の轍』等の昭和を舞台とした傑作ミステリー小説を上梓し続ける小説家が、遂に昭和を丸ごと描きました。
【概要】
 一九二六年、日本の昭和時代を背負う、4人の赤ん坊がこの世に生を授かった。軍人と財閥を抱える一族に生まれた竹田志郎。金沢の名門侠客一家に拾われた矢野四郎。共産党員と前進的な婦人雑誌の女性編集の間に生まれた森村ノラ。そして、満州で興行をする男のもとに生まれた五十嵐満ーー。
 長引く戦争にもくじけることなく、終戦後の復興を支え、たくましく新しい時代を切り開いていく彼らの姿は、令和を生きる人々に圧倒的な勇気と感動を与える。
「昭和は近代日本の青年期である」(奥田英朗)


【この作品のここがすごい!】

1.「オリンピックの身代金」「罪の轍」など、昭和を舞台にした読み応え抜群の小説を書いて絶賛されてきた著者が、ついに昭和史そのものを小説でわしづかみにしました。
2.直木賞、吉川英治文学賞、柴田錬三郎賞ほか各種文学賞総なめの著者による圧倒的な構成性・リーダビリティで、読む人にストレスを感じさせません。
3.政治、軍事外交、右翼、興業、メディア、フェミニズムなど、昭和史を知るうえで欠かせないあらゆるテーマを一冊に内包しながらも、精緻な筆と濃厚なドラマで描き、全ページ読む者を愉しませます。
4.時代と運命に翻弄された人々の生き様が感動を呼ぶ、圧巻の物語です。


第一部 あらすじ

 大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。志郎と名付けられた子供は、その後、親である耕三と共に満州事変の調査の密命のため、不穏な空気の立ち込める中国大陸へ渡る。 
 一方そのころ北陸・金沢では、侠客一家・矢野辰一が、敵対する一家に落とし前をつけるため、組長宅に乗り込んだ。帰宅した矢野が目にしたのは、預かっていた哀れな女工の出産と、母親の死だった。矢野は生まれてきた孤児を四郎と名付け、自分の手元で育てることにする。
ところ変わって、東京神保町の出版社で進歩的な雑誌「群青」の編集者として働く森村タキは、社会運動家の夫との間に女の子を出産。イプセンの「人形の家」の主人公にあやかり、ノラと名付けたその子を、身勝手な夫と別れたあとシングルマザーとして育てていくことを決意する。
 さらに、中国は大連のジャズマン・五十嵐譲二は、ジャズ楽団の年越しパーティの最中に生まれた子供を満と名付け、満と共に、開戦後の中国大陸を転々としながら、なんとか興業を続けていく。
 大正天皇が崩御し、昭和天皇が即位した激動の瞬間に生まれた子供たちは、時代やそれぞれの親の影響を受けながら、政治、裏社会、婦人活動、興業と全く異なる世界で成長をし、数奇な出会いと別れを繰り返すなどしながら、戦争の時代から終戦を経て、高度経済成長期の昭和日本を精いっぱい生きていく。
 昭和100年、戦後80年に生まれる、壮大な昭和史サーガ三部作。第一部は、親世代の視点を中心に、大正天皇の崩御から太平洋戦争開戦までを描く。


<書籍情報>
■タイトル 『普天を我が手に 第一部』
■著者名 奥田英朗
■発売日 2025年6月18日(水)
■判型 四六判ワイド並製
■定価 2695円(税込)
■608ページ(予定)
■ISBN 978-4-06-538876-1

<著者プロフィール>
奥田英朗(おくだ・ひでお)
1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著作多数。

※今回は奥田英朗氏自ら、第一部刊行時と、第三部刊行時にマスメディア向けに著者インタビューにご登場頂ける予定です。
●(C)森 清

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