Insta360Japan株式会社(本社:東京都中央区、以下Insta360)は、全天球VRカメラで世界シェアNo.1を誇り、プロフェッショナル向けのVR映像撮影用カメラから、コンシューマー向けのコンパクトな360度アクションカメラまで幅広い製品を200以上の国と地域で販売しております。
2025年3月14日(金) ~ 2025年3月27日(木)の期間、大規模のDOOH広告を実施いたしました。
そのプロジェクト担当者にインタビューし、プロジェクトの背景、プロジェクトにおける思いを語ってもらいました。
前編は「プロジェクト全体編」、後半は「制作の裏側編」と2回に分けてお届けします。
本STORYでは、「プロジェクト全体編」としてDOOH実施の背景、プロモーション動画の意図、今後のマーケティング施策について等を語っていただきました。
プロジェクト担当者:シニアマーケティングマネージャー中野
◾️日本市場で直面している課題を解決したい
ーどうしてこのタイミングで、大規模のDOOHを実施したのでしょうか?
中野:
ちょうど新生活セールを実施しているタイミングで、割引情報と一緒にInsta360というブランド、そして今回プロモーション動画に使用している「Insta360 X4」という製品を大々的にアピールして認知を高めようと思いました。
昨年、Insta360Japanはバイクや自転車、ダイビングなど、様々なイベントに出展しました。イベントブースにいらっしゃるお客様と会話する中で、Insta360の日本市場におけるブランド認知、そして360度カメラ・アクションカメラという製品カテゴリー認知がまだまだ低いと実感しました。
これまでInsta360はデジタル媒体での施策(広告運用、SNS運用、インフルエンサー連携など)を中心的に行なってきました。デジタル媒体は、ターゲティングや効果測定といった面で非常に効率的です。しかし、今のInsta360が日本市場で直面している前述の課題(ブランド認知、製品認知)を解決するには、現行のターゲティングから漏れているオーディエンス=マスにアプローチする必要があり、その手段としてDOOHを採用することになりました。また、オフラインの媒体であれば、決まった秒数の間は必ず動画が流れます。視聴者側がスキップできない=こちらが意図した形でクリエイティブを流しきれる、という点も大きな魅力でした。セールのタイミングであれば、割引という視聴者へのメリットがあります。動画きっかけで公式ストアをチェックしたり、近くの家電量販店の売り場に足を運んでくださることを見込んで、セールに合わせてDOOH広告を掲出する運びとなりました。
◾️Insta360カメラを知らない人たちやアクションスポーツをしない人たちに向けて、360度カメラで何ができるか見せたかった
ー今回のプロモーション動画は、従来のInsta360プロモーション動画とは作風が異なっていますが、どういった意図がありますか?
中野:
従来のInsta360のプロモーション動画では、「スペック x アクションシーン」という内容がメインでした。こういった内容は、すでに前モデルや競合製品を利用している方、もしくはまだ持っていないものの検討してくださっている方に対しては効果があります。一方で、これまでアクションカメラを使用してこなかった新しい層を獲得していくには不向きです。マーケティングにおける認知・検討・購入の各段階を考えた時、これまでは認知施策が圧倒的に不足していました。購入者を増やすには、検討してくれる人を増やす必要があります。検討してくれる人を増やすには、認知して興味を持ってくれる人を増やさないといけません。
■360度カメラ完全新規の方には、機能面をあれこれ説明するよりも、見せた方が早い
また、どうやったら、興味を持ってもらえるのか...を考えた時、イベントに来てくださったお客様への製品デモを思い出しました。イベントブースでX4でサクッと写真を撮って、プレビュー画面を見せます。自撮り棒が見えなくなっているし、画面を指でドラッグすると全方位撮れていることが分かります。お客様からはもれなく「なんで?!すごい!」というリアクションが返ってきました。この原体験から今回の動画の着想を得ました。
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■アクションカメラはアクション以外でも使える、使っていいという訴求をしたかった
−どうして旅行やお出かけをテーマにしたのですか?
中野:
X4には「8K 360度アクションカメラ」という謳い文句がありますが、もっと気楽に使っていいんだよという意図を今回の動画に込めました。「アクション」というワードに一番囚われていたのは私たち自身=ブランド側かもしれません。正直なところ、私自身スポーツは全くしません(笑)でもちょっとした外出や旅行は好きで、そういった際にX4を持って行って撮影すると面白い画が撮れるし、後で見返した時に記憶が鮮明に蘇ってくるんです。
例えば自転車(いわゆるママチャリ)にX4をつけて撮影したVlogは気に入っています。
そういった普段の生活のワンシーンを記録して、日常を彩るアイテムとしてX4を紹介する動画を作りたかったんです。
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◾️顧客と対面で直接交流することができる日本支社だからこそ、ローカルならではの取り組みをしていきたい
ー今後の日本市場でのマーケティングの展望は?
中野:
前述の通り、これまでInsta360日本支社のマーケティング活動は、バイクやウィンタースポーツ、マリンスポーツなど、アクションスポーツに重きを置いてきました。今後はこれらの領域でのシェアやプレゼンスをより強固にししていく一方で、旅行などメインストリームの領域で認知を獲得して、顧客層を拡大していきたいと考えています。
まだ具体的にはお話しできませんが、今回のようなOOH広告だけでなく、SNSキャンペーンやポップアップイベントなど、オンライン・オフライン両方での施策を拡充していく予定です。顧客と対面で直接交流することができる日本支社だからこそ、ローカルならではの取り組みをしていきたいですね!