広島市での家庭系廃食油回収リサイクルとSAF導入促進事業の実施について

2025.04.02 14:00
ENEOS株式会社
 株式会社フレスタ(本社:広島県広島市、以下「フレスタ」)、国分西日本株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「国分西日本」)、植田油脂株式会社(本社:大阪府大東市、以下「植田油脂」)および
ENEOS株式会社(本社:東京都千代田区、以下「ENEOS」)は、広島市内のフレスタ店舗を拠点とした家庭系廃食油の回収・リサイクル事業を共同で実施することをお知らせいたします。


 具体的な事業内容としては、広島市内で、現在捨てられている家庭系廃食油をフレスタの広島市内6店舗で回収し、国分西日本の物流網を活用し納品トラックの戻り荷として廃食油を集荷いたします。集荷された廃食油は国分西日本の倉庫に保管後、植田油脂が引取りを行い、将来的には、集めた廃食油を原料としてENEOSがSAFを製造し、空港に供給するまでのサプライチェーン構築を目指しております。なお、ENEOSのプラントが稼働するまでは、植田油脂にてバイオディーゼルや石鹸の原料として活用いたします。
 店舗への納品トラックの帰り便を活用した取組とすることで、家庭系廃食油回収の課題であった集約の効率化を目指しております。


 また、広島市では廃食油の回収を促進しており、本取組については、同市ホームページ等での広報による活動支援も頂く予定です。


≪フレスタ廃食油回収実施店舗≫
SAF(持続可能な航空燃料)需要への対応
 SAFは、「持続可能な航空燃料」(Sustainable Aviation Fuel)の略称で、従来のジェット燃料が原油から精製されるのに対し、廃食油やサトウキビ、都市ごみ、     廃プラスチックを用いて生産されます。従来のジェット燃料と比較し、約60~80%のCO2削減 効果があるとされています。
 国際的には、2020年以降、国際航空からのCO2総排出量を増加させない、2050年に   炭素排出をネットゼロといった目標が掲げられ、日本国内では、2030年時点のSAF使用量について、国内航空産業による導入目標が掲げられており、国産SAFの開発及び製造が推進されています。
出典:国土交通省、経済産業省、国際民間航空機関(ICAO)


■廃食油の回収とSAF生産までの流れ
 廃食油は、揚げ物などの調理に使用された食用油の総称で、国内では食品工場や飲食店、スーパー、コンビニ、家庭などから年間約50万トン(2021年度)が排出されています。また、飲食店や工場等から排出される事業系廃食油のうち、飼料用途等にリサイクルされている一方で、一部は国内で活用されず輸出・廃棄されています。世界では、このような廃食油を活用したSAFの生産が行われており、国内でも回収・活用の取組が広がっています。
出典:全国油脂事業協同組合連合会
【フロー図】

以 上

あわせて読みたい

(共同リリース)JALと食品館あおば国産SAFの原料となる家庭からの廃食油回収を開始
PR TIMES
(共同リリース)ピーコックストア全36店舗で国産SAFの原料となる家庭からの廃食油回収を開始
PR TIMES
第5回日経ESGブランド調査にて総合3位に選出されました
PR TIMES
JAL、伊藤忠商事とSAFの調達契約を締結し初めての国内混合SAFを調達
PR TIMES
横浜市、 JAL 、 ダイエー が 連携し 、家庭から出る 廃食油 の 本格回収を開始します
PR TIMES
ピーコックストア全36店舗が家庭からの廃食油回収をスタート 回収後は国産SAFの原料に
ELEMINIST
都、「東京 油で空飛ぶ 大作戦」キャンペーンを発表 航空燃料の原料となる廃食油の回収促進
ニッポン放送 NEWS ONLINE
(共同リリース)航空の脱炭素化を目指してSAF利用促進プロジェクトを開始
PR TIMES
イトーヨーカ堂が「都市油田」回収網、都内全店舗に整備。25年には全国展開。加速するSAF原料争奪戦
Business Insider Japan
国産SAF(持続可能な航空燃料)の商用化および普及・拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY」を設立
PR TIMES
企業様向け「廃食油回収サービス」を開始!全国対応で持続可能な社会へ貢献します
PR TIMES
国内資源循環による脱炭素社会実現に向けたプロジェクト「FRY to FLY Project」に参画
PR TIMES
ミドリムシの「搾りかす」が肥料に。ユーグレナが農業事業を本格化。バイオ燃料とのシナジーに期待
Business Insider Japan
フライトの脱炭素化を実現する「持続可能な航空燃料」。加速する実用化の取り組みと、解決すべき課題
WIRED