30年の電気工事業から、新たな挑戦へ。決められた設計図ではなく、自ら創る道を選んだアイデア庵の挑戦

2025.04.02 10:00
電気工事業からアイデア創造へ──既成概念を超えた挑戦の軌跡
「アイデア庵」を運営するセイワシステムは、1994年の創業以来、約30年間にわたり、電気工事業の中でも常に新しいチャレンジをしてきました。


エアコン工事をはじめ、駅ビルやマンションの設備工事、オール電化、太陽光発電、防犯カメラの設置など、あらゆる工事を自らのスキルだけを頼りに突き進んできました。


私が工事業で大切にしていたモットーは、『建築の元請けのためではなく、そこに住む人や使う人のことを考えて施工する』ということでした。しかし、当時この話をすると、従業員はみんなポカーンとしていました。(笑)


しかし、ビル建設や住宅工事の現場では、低予算や工期短縮の影響で、思うように「住む人のための施工」を貫けないこともありました。例えば、照明スイッチ、コンセントの位置、ブレーカーの分け方に疑問を抱いても、「図面通りにしてください」と言われ、それ以上踏み込めない。そんな葛藤を抱える日々が続きました。


この状況を変えるため、私は「建築会社」からの仕事を減らし、中小企業と直接取引するスタイルへとシフトしました。自ら元請けとなることで、より自由に設計・施工に関わることができるようになったのです。


この変革によって、仕事の件数は減りましたが、私の役割は大きく変わりました。打ち合わせ、図面作成、部材や職人の手配、各商品の承認図の確認など、一つの案件にかかる業務量は大幅に増加。それと同時に、やりがいも責任の重さも増していきました。正直なところ、元請けのある仕事のほうが楽でした。


しかし、この新しいスタイルを続ける中で、顧客から「既製品では対応できない」金属アングルや特殊な機器の取付方法について相談されることが増えていきました。


こうして、私は「無いものを創り出す」ことに取り組むようになりました。それが、後に「アイデア商品の試作」を手がけるきっかけとなり、2010年、まだ世の中に無い新発想のアイデア商品企画を行う「アイデア庵」を立ち上げる原動力となったのです。
東広島の出張帰りに、尾道に宿泊。しまなみ海道にてサイクリング中


このストーリーでは、壁にぶつかった時に自ら考え、アイデアを生み出す事に喜びを感じた原体験や想い、自身で試作、開発した「ルームロープ」のエピソードなどを交えて代表・小西が紹介します。
「ゲイラカイト」を横目に「手作り凧」製作をする小学生時代
よく「アイデアが、どうしてそんなに浮かぶんですか?」とか、「アイデアが浮かぶ原点は何ですか?」と聞かれます。よく考えてみると、小学生の頃に「コマ」や「凧」を自分で作っていた記憶があります。というより親父に命令されて作らされていました。


「ゲイラカイトなんて、面白くない。自分で作れ!」と言われ、内心では「お金がもったいないんだろうなぁ〜」と思いつつも、親父が自分の趣味である「ラジコン飛行機」を家で夜な夜な手作りしていたので、その時に余った「バルサ」という非常に軽くて丈夫な木材を使って、骨組みを作りました。凧の風受け部分には、ラジコン飛行機の翼部分に使用する、少し油分を含んだ薄いフィルムのモノコックフィルムというのを使ったと思います。


思いのほか立派な凧が出来上がり、凧あげのバランスをとるタコ糸上部の左右2本、下部の中央1本を使って凧あげ角度を調整しながら飛ばす方法を試行錯誤した記憶があります。例えば、*高く飛ばす方法*低く飛ばす方法などを考え出し、タコ糸のバランスで1つの凧をさまざまな飛ばし方をして楽しんでいました。ワイルドでアクティブな動きが特徴の「ゲイラカイト」で楽しんでいる人たちを横目に、ひっそりと凧揚げを楽しんでいると、周りから「これ、どうやって作るの?」や「どうしたらそんなに高く飛ばせるの?」と声をかけられることもありました。自作の凧は当時、他の人たちも作っていたと思いますが、きっとこれが「モノを作る」という原点であり、オリジナルなアイデアが生まれるきっかけだったのかもしれません。
室内でできる縄跳び『ルームロープ』開発!続けていればヒットしたかも!
今から15年以上前の2007年頃に私のアイデアで試作した3作目の商品として、室内でできる縄跳び「ルームロープ」を開発しました。私のアイデア商品はほとんどが独自の発想から生まれ、試作から部材集めまで全て自分で行っています。


この「ルームロープ」も企画から試作、開発、製品化に至るまで、すべて一人で手がけました。
「室内で縄跳び? どこからそんな発想が湧いてくるの? 需要なんてあるの?」と、当時よく言われました。


そのきっかけはこんな出来事からでした。
ある日、マンション敷地内の小さな公園で、少し太った中年男性が、子供たちが遊んでいる横で恥ずかしそうに縄跳びをしていました。ほどなくして、男性は縄跳びをやめ、マンション内に帰っていきました。その光景を見て、私は「家の中でも縄跳びができたらいいな」と感じました。
しかし、通常の縄跳びは縄が長く、室内では天井や床に当たって危険だし、大きな音も出ます。この問題をどう解決できるか?と考えました。
Q: 家の中で「縄跳び」をするために困った点
● 縄が天井に当たる
● 縄が床に当たる
● 縄を打つ音が響く
この問題を解決する方法を考えるため、一休さんのように頭を「無」にして、白いキャンパスにアイデアを描くつもりで思案しました。
その結果、以下のような解決策が浮かびました。
A: 家の中でも「縄跳び」ができるための解決方法
● 縄跳びの縄を真ん中で切る
● 縄をさらに短くして、天井や床に当たらないようにする
● 縄を切った分、軽くなった縄の末端に流線型の重りをつけてバランスを取る


このアイデアでできたのが、室内でも使える「ルームロープ」でした。


約15年前に考案した「ルームロープ」は、企画から試作、製作までをワンオペレーションで行いました。唯一、ネット販売サイトの製作だけは外注に依頼しました。
当時、SEO対策にも不慣れで、広告宣伝もほとんど行っていなかったため、最初の1セットが売れるまでに3ヶ月以上かかりました。それでも、その嬉しさは言葉にできないほど大きかったです。
「ルームロープ」を作った当初は周囲から散々酷評されましたが、私は全く気にせず、新しいことにチャレンジして世の中にないものを生み出した喜びに溢れていました。そのため、最初の一歩を踏み出した時の嬉しさが今でも鮮明に記憶に残っています。
2007年当時のルームロープ販売サイト
在庫完売でルームロープの販売を終了するも、コロナ禍到来で室内運動がブームに
本業の電気工事が忙しく、直接販売も含め、最初の在庫150セットが完売した段階で販売を終了しました。しかし、その後「コロナ」で室内運動がブームとなり、「エア縄跳び」などの名称で室内用縄跳びが一大トレンドになりました。もし「ルームロープ」を追加生産して販売サイトを続けていれば…と、今になって悔しく思います。


当時、「ルームロープ」のパテントは意匠登録権のみを保有していました。類似品として「エア縄跳び」のような名称でたくさん登場しましたが、末端の形状が「丸い球状」のものがほとんどだったため、他の企業が販売することには問題がありませんでした。


しかし、この室内運動ブームを見て、「もし続けていたら、面白い展開になっただろうな」と感じています。
この経験を通じて、私は「今は存在しないものを、少し先に生み出すことこそがアイデア商品だ」と実感しました。今では「エア縄跳び」を含む類似商品が何百種類も市場に登場し、新たな市場が形成されています。この流れを見て、「自分は未来を見ていたんだなぁ」と嬉しく思います。
電車でゲームに夢中な人を見て、まさかのゲーム開発!
ある日、仕事の帰り道、私は30分ほど電車に揺られていました。時刻は夕方6時過ぎ。電車内はやや混雑しており、私は立ったまま、何となく周囲を見渡していました。


ふと気づくと、多くの人がスマホを見つめています。その大半が、どうやらスマホゲームを楽しんでいる様子でした。


「帰宅途中の電車でゲームをする人がこんなに多いんだ。みんな、どんなゲームを楽しんでいるんだろう?」


そんなことを考えながら、私は自分のスマホを手に取りました。ただ、私が電車内でよく見るのはニュースばかり。ゲームをすることはほとんどありませんでした。
そこで、ふと一つの結論に至りました。
電車内でのゲームの特徴
✅短時間でも楽しめる
✅深く考えずに遊べる
✅リセットして繰り返し楽しめる
✅ステージごとに徐々に難しくなる
✅いつでも好きなタイミングでやめられる


「ゲームアプリを作れるかは別として、もし自分が作るなら?」
そんなふうに考えながら、一人講義のような気持ちでアイデアをまとめてみました。
さらに、「世界中の誰でも楽しめるゲーム」にしたいという思いをプラス。
そこで思い浮かんだのが「数字ゲーム」でした。
こうして試行錯誤の末、形になったのが「スリービーズ」です。
シンプルだけど奥深い!「スリービーズ」の開発秘話
スタート(S) ⇒ 「1」 ⇒ 「2」 ⇒ 「3」 ⇒ ゴール(G)
指でなぞるだけの、シンプルで直感的なゲームアプリです。
一見すると簡単そうですが、実は 4方向に移動できるため、同じ数字が隣り合うなどして意外と考えさせられる 仕組みになっています。ゲームの難易度を決めるマス目の大きさも、3×3や4×4ならスムーズに進めますが、6×6以上になると 一気に思考力が試される ようになります。


このゲームのアイデアは、ほぼ最初の直感どおりに企画・制作しました。そして、驚くことに 本当にGoogle PlayやApple Storeにリリースするまでこぎつけた のです。振り返ってみても、自分でもよくここまでやれたと驚いています。
しかし、それを実現できたのは 素晴らしい協力者の存在 があったからです。それが 個人事業主のゲームクリエイターさん でした。
女性や子どもにも親しみやすいデザインに
ご縁があり、このゲームクリエイターさんに相談したところ、快く引き受けてくださり、ゲームアプリの開発に全力で取り組んでいただきました。


ゲームの企画自体は私のアイデアですが、パステル調の優しいカラー配色や、ステージ中の心地よいゲーム音 など、細部にまでこだわり抜いてくださいました。


ゲーム案内役のキャラクター「スリービー」も可愛くて好評でした。


結果として、女性や子どもにも親しみやすいデザインのゲームに仕上がり、本当に感謝しています。
2012年、Google Playにローンチ!思わぬ掲載&提携依頼が…
2012年、私は自作のゲームアプリ「スリービーズ」をGoogle Playにローンチしました。当時は現在ほど新規ゲームアプリが多くなかったこともあり、公開後すぐに100~200ダウンロードされ、順調に伸びていきました。
さらに、新作ゲームアプリとして さまざまなゲーム情報サイトに紹介されたこともあり、無料版でダウンロード数も1000以上になり、喜んでいた頃、さらに驚くような問い合わせも舞い込んできました。
掲載依頼:「スリービーズ」を250以上のWebサイトに!
ある日、広告代理店から掲載依頼の連絡が届きました。
内容は、「スリービーズを当社が管理する250以上のWebサイトで簡単に遊べるゲームとして掲載したい」というものでした。
突然の申し出に驚きましたが、「ぜひ挑戦したい!」という思いが強く、すぐにゲームクリエイターさんに相談しました。すると、彼も同じ気持ちで、「ぜひやりましょう!」と即決。話はとんとん拍子に進みました。
掲載にあたり、以下の条件が設定されました。
掲載仕様条件
✅スリービーズのゲーム進行はそのまま変更しない。
✅月ごとにフレーム枠だけを、季節感のあるデザインに変更する。
✅ステージは4×4まで。クリアすると宝箱が出現し、最終的に「当たり」または「ハズレ」でゲーム終了。
これらの条件をクリアし、1年間の掲載契約を結ぶことができました。
提携依頼:「スリービーズ」をキャラクターゲーム化!
もう一つの驚きの依頼は、「特定のキャラクターを使ってスリービーズのゲームを制作してほしい」 というものでした。
これまた意外な展開でしたが、「挑戦あるのみ!」という気持ちでこの提携話にも乗ることにしました。
このプロジェクトでは、以下の条件で契約を進めました。
提携仕様条件
✅キャラクターの版権は、契約を交わして無償提供。
✅キャラクター入りのスリービーズは、当方が制作。
✅ゲーム内広告の収益は、依頼側(甲)と当方(乙)で分配。
このプロジェクトのために、私は東京の依頼企業へ何度も足を運び、ゲームクリエイターさんとともに全力で取り組みました。
まるで未知の世界に飛び込んでいくような気持ちでしたが、この経験が自分自身の大きな成長につながることになりました。
ワンオペの限界…ゲームアプリがクローズに
ゲームアプリ運営という未知の世界に飛び込みましたが、本業の電気工事業も忙しく、ほぼワンオペ状態で両立していました。その結果、ついに限界が訪れました。


特に、グーグルプレイ側からのコンプライアンス確認や英語での問い合わせに対応しきれず、ゲームアプリがストアから削除されてしまったのです。


それに伴い、提携していたキャラクターを使ったゲームアプリも同様に削除されました。これは悔しさよりも、自分の準備不足によるミスだと痛感しました。最初は趣味の延長で始めたアイデア商品開発でしたが、やはり本気で全力を注がなければ、長く続けることはできないと実感しました。


しかし、ここで終わりにはしません。新たな挑戦として、2024年から「スリービーズ」をグーグルプレイに再ローンチしました!
ダウンロード数もほぼゼロからの再スタートになりますが、今回は女性・子供・年配の方でも楽しめるステージクリア型の数字パズルゲームとして立ち上げました。ぜひ遊んでみてください!
脳トレーニングにも使える
数字パズルゲームアプリ「スリービーズ」
TikTokショートムービー「スリービーズ」
ただ一つ、大切なのは──諦めないこと
ご覧の通り、私はこれまでにたくさんの失敗をしてきました。
しかし、次に何か工夫を加えれば、違う結果が生まれるかもしれません。


そして、その過程で出会った人々とのつながりから、
新たな可能性が生まれることもあるでしょう。


大切なのは、決して諦めないこと。


もし、これから未来にチャレンジしようとしている方がいるなら、ぜひ伝えたいことがあります。


今、市場にないものにもチャレンジしよう!
全員ではなく、10人に1人が「欲しい」と思うアイデアを考えよう!
あなたが「これはいい!」と思ったアイデアは、必ず誰かを喜ばせるアイデアだ!
企画・試作のブログをきっかけに試作依頼やアイデア相談が増加。  数多くの試作代行も経験。
自分でアイデア商品を企画・試作し、その過程や苦労をブログに投稿していたところ、多くの読者から「代わりに試作してほしい」や「自分のアイデアを特許や意匠権に出願する方法を知りたい」といった相談を受けるようになりました。


私のアイデア相談は有料で、多くのアドバイスをさせていただきました。また、試作代行も数多く行いました。中には新車の自転車を購入し、前輪を外して改造するような大掛かりな試作品も手掛けました。
前輪を外し、2輪車を試作して特殊な物を接続する準備段階(公道は走行しません)
アイデア相談の試作&アドバイザー例:「ポンチョっとトイレ」
その他、北海道の中小企業発明家の方からの試作依頼で、「ポンチョ+トイレ吸収用品」を手掛けました。この時、最初のアイデア商品は7角形の図面で、素材は不織布でした。しかし、私が試作アドバイザーとして製作のしやすさや小資本でも完成品まで持っていける方法を考慮した結果、最終的には形状が4角形に変更され、素材もビニール素材に変更されました。
アイデア相談の試作&アドバイザー例:「肌まもる君」
また、群馬県の「うさぽん」さんからのアイデア商品試作依頼で、排泄ケア用品であるストーマーカバー「肌まもる君」の試作から製品化までのお手伝いをさせていただきました。うさぽんさんは、お姉さまがストーマーカバーを実際に必要としていることから、どうしても作りたいという強い熱意をお持ちでした。正直なところ、私はこのアイデア商品が小さく、製作には多くのロット数が必要になるため、製品化は難しいだろうとアドバイスしていました。しかし、うさぽんさんの熱意は私の予想を超えており、「絶対に作りたい!」という決意がひしひしと伝わってきました。
その後、私は素材や形状、製作サイズの厳格化などについてアドバイスを行い、製品化を依頼する業者さんへのメールの書き方や交渉の仕方などにも助言させていただきました。最終的には、うさぽんさんの熱意が実を結び、商品はその業界で有名な販売サイトに掲載されるまでに至りました。正直、私の方が驚かされ、彼女の突破力には感心しました。この経験は私にとっても貴重なものでした。
アイデア相談の試作&アドバイザー例:「折り畳みうちわ」
香川県丸亀市からの試作依頼で、「折り畳みうちわ」を手掛けました。
丸亀と聞くと、多くの人が「うどん」を思い浮かべるでしょう。しかし、実は丸亀市は江戸時代以前から続く「うちわの産地」でもあるんです!これを聞いたとき、私は自分が知らなかったことが多いと感じると同時に、うちわに対する熱い思いが伝わってきました。「発明家の情熱に負けないくらい、しっかりアドバイスしなければ!」と強く感じました。
今回のアイデアは、「胸ポケットにしまえるうちわ」というユニークなコンセプトです。最初に発明家の方から試作相談を受けた時は、素材がプラスチックでした。まずそれを紙素材の方が折り畳みやすい構造が作れるとアドバイスさせて頂き、それから第2試作品の提供を受け、その後、うちわの形状や持ち手の向きが使いやすくなるようにアドバイスをさせていただきました。実は、最初に提供された試作品から完成品に至るまで、形状は何度も変わり、最終的に以下の写真の「完成品」となりました。
丸亀市の伝統的な工芸品であるうちわに情熱を注ぐ発明家の方からの依頼で、試作アドバイスをさせていただいた案件でした。
発明家の方からの第2試作品提供
アイデア庵の助言により最終的な完成品
やらない言い訳より、失敗しても何かを試したストーリーの方が素晴らしい
今の社会では、個人事業主や中小企業の方々がチャレンジを諦めてしまう事が多いと思います。でも考案者が世の中に役立てるという熱意があるのでしたら、そんな時にこそチャレンジすることが大切だと強く感じます。


どんな場所でも、たとえば友人との食事や旅行先ででも、自分の経験やストーリーを語れる人は本当に素晴らしいと思います。


私の試作代行のモットーは、「製品化完成度60~80%のイメージで安価に試作し、その後、考案者自身が再考して完成に近づけること」です。よく「試作品、ありがとうございました!このまま製品化までお願いします」と言われますが、試作から製品化に至るまでの過程がいかに大変かを理解しているため、現在はそのような依頼はお断りしています。
「防犯防災総合展2023」にて、アイデア商品「砦-TORIDEボックス」を展示
アイデア庵サイトの誕生秘話
人との出会いは、自然に訪れるものです。その中でも、運命的な出会いがあることもあります。私にとって、その運命的な出会いは、とある先生との出会いでした。年齢的には10才上くらいの先生ですが、どこかお互いに息があったように感じました。私はその先生から、尊敬できる人物としてコミュニケーション能力を学びました。
それが、NLP(神経言語プログラミング)というものです。


その先生は、長い期間の数日に分けて1回3~4時間の授業のような形で教えてくださいました。学校の授業とは違い、私は小・中・高校時代のどの授業よりも真剣に学びました。NLPの内容については詳述すると長くなりますので省略しますが、この学びが私を確実に変えたことは間違いありません。


コミュニケーション能力を身につけることがいかに重要で偉大なことか、私は痛感しました。それを証明するかのように、これまでアイデア商品の試作は趣味程度で行っていましたが、ある時その先生にこう言われました。「電気工事よりも、アイデア商品の試作を伸ばしていったらいい。だって、誰もやっていないでしょう?」
その一言で、私はそれまであまり人に話さず進めていたアイデア商品の試作を本気で取り組むようになり、最初に生まれたのがブログ形式の「アイデア庵」サイトです。今でも、その先生には心が乾いた時に、役立つお話を伺いに行っています。
チャットボットを導入したアイデア相談も検討中
これまでの「アイデア庵」では、試作に関するパテントや素材、部材のアドバイスを直接お手伝いしてきました。今後はAIを活用した専用チャットボットを製作し、アイデア相談をよりトータルで気軽に行えるようにしたいと思っています。
※パテントとは?:ここでは工業所有権の事を挿し、主に「特許」「実用新案」「意匠登録」「商標登録」の4つの権利を意味する。
「丼(どんぶり)キャッチャー」:コロナ過になった事で浮かんだアイデア商品
*「その運び方が、危ない!」と感じて、アイデアが生まれました。
コロナ禍以降、飲食店は大きな打撃を受けています。私の知り合いの飲食店も、コロナ禍が始まる寸前にお店をオープンしたのですが、わずか3か月ほどで閉店せざるを得なかったケースもあります。心が痛む状況ですが、私もお昼時は外食が多く、主に麺類や定食屋を利用しています。
ある日の昼食時に、とあるうどん屋に入りました。お店は混雑していましたが、コロナ禍ということもあり、店員さんは頻繁にテーブルやアクリル仕切り板を拭いたりと、手作業が増えていました。ソーシャルディスタンスを強く意識しているのが感じられましたが、肝心のうどん鉢の配膳では、店員さんが手で運びながら器の上部を親指で引っ掛けて運んでいました。しかも、店員さんはご年配の方で、熱いうどん鉢を汁がこぼれそうになりながら不安定にテーブルに置いていきました。「あれ?肝心のうどん鉢の配膳がソーシャルディスタンスになっていない!」と感じました。
食べ終えて駐車場の車の中で、いつものように目を閉じて瞑想していると、浮かんできたのが「UFOキャッチャー方式」でした。
「丼の下から持ち上げればいいんだ!」
またメラメラとやる気スイッチが入りました。


この時、発案したアイデアコンセプトは以下の通りです。
① うどん鉢に手が触れない
② 片手で作業ができる
③ 安定して配膳できる


アイデアが浮かんだ次の日には、2.6mmの針金を加工し、接続箇所は半田付けでほぼ商品化の形状に仕上げました。最終的には、素材にステンレスを使用し、接続箇所は溶接して、電解研磨を施して製品化しました。
完成後に私のアイデア商品を見ていただいた方に尋ねたところ、
「今までにない商品で、構造がわかりやすく、実際に使ったら楽しくて便利だ!」と言っていただきました。
まだまだ認知はされていませんが、きっと誰かに喜んでもらえるアイデア商品ができたのではないかと思っています。
既存のタオル掛けバーにフックするだけ!
この商品は、自宅のマンションの風呂場にあるタオル掛けバーに対するちょっとした不満から生まれました。多くのご家庭では、浴室のタオル掛けバーに1本のタオルしか掛けられない仕様になっています。


ある日、家族など複数人で暮らしている住宅のお風呂場を見て、「どうしてタオルが1本しか掛けられないんだろう?」と思いました。


夫婦や子供たちと一緒に住んでいる場合、せめて2か所にタオルを掛けられるようにしたいものです。最近では、ビジネスホテルやツインルームのバスルームでも、タオル掛けバーは基本的に1つだけということがよくあります。


洗面所にある歯ブラシやコップは2つ用意されていることが多いのに、タオル掛けバーが1つだけなのは少し不便に感じました。もし、今のタオル掛けバーにそのままフックするだけで、もう一段タオル掛けバーを増設できたら、工事も不要で、取り外しも簡単。そんな便利なアイテムがあれば、もっと快適に過ごせるのではないかと思ったのです。
そう考えた瞬間、既存のタオル掛けバーと壁を利用したアイデアが閃きました。
翌日には、試作品の原型が完成していました。


この『プラスバー』は、既存のタオル掛けバーにフックするだけで、壁から少し離れた位置にもう1本のバーを増設できるアイテムです。


これにより、タオルを2本掛けられるだけでなく、球状のタオルや立体的な洗浄ブラシなども収納可能になります。


ユニットバスや洗面所などでは、タオル掛けバーを横サイドに増やすのは難しく、賃貸物件ではなおさらです。既存のタオル掛けバーを外したり、ネジ留めで新しいバーを固定したりするのも避けたいところ。


『プラスバー』は、そんな悩みを解決するシンプルで実用的なアイデアです。
まるで2段ベッドのように限られたスペースを有効活用し、複数人が快適に使える環境を実現します。日々の暮らしをちょっと便利にする、そんな一品です。
さらなるサービス拡大を計画中
現在、防犯カメラシステムの施工など、電気工事業を少しずつ進めていますが、「アイデア庵」サイトが「アイデア商品 試作」などで検索上位に表示されることから、アイデア相談も多く寄せられています。
これを受けて、さまざまなアイデア商品を考案している方々のお役に立てるようなサイト構築を目指しています。また、新たなサービスや世の中にないアイデア商品の提案も積極的に行っていきたいと考えています。
新たなチャレンジ
*アイデア商品の試作品の作り方を伝える電子書籍やWEBセミナーの開催など。


*30年間携わってきた電気工事業に関して、下請けではなくて、元請けになれるノウハウを「電気工事職人」というより、工事業界で生き抜くための「電気工事ビジネス」を伝える電子書籍やWEBセミナーの開催など。


*自分のアイデンティティを、AIを活用したショート動画(ムービー)で表現する事
新たなコミュニティに触れたい
今は、年齢や性別、お金、肩書きに関係なく、輝いているものを持っている人や魅力的なコミュニティに属している人が素敵に見える時代だと思います。そんな人々と出会うと、お互いのスキルが単なる足し算ではなく、掛け算のように価値が広がっていく感覚を得られます。自分とは異なるスキルを持った人と新鮮な気持ちで出会う、それが素晴らしいことだと感じます。


地方再生など、面白いアイデアを活用して町や村を元気にするプロジェクトに、ビジネスとして参加してみたいですね。
新しいことにチャレンジする怖さと快感が自分を唯一無二の存在へと変えていく。
私も60才になり、自分の見えている範囲で生きていく方が安心で安全です。
しかしながら新しい事に触れる緊張感と喜びを失わずに楽しめる生き方をして行くことが自分を唯一無二の存在へと変えていくと思っています。
誰かの心を動かし、共に感動する
これは電気工事業時代から続く私のテーマです。
もちろん、私のアイデア商品にもそのメッセージが込められています。
「鶏が先か?卵が先か?」のように、誰かを感動させるのが先か、誰かに感動させられるのが先かは分かりませんが、感動の相乗効果で、今の厳しい時代を乗り越えていきたいと考えています。


最後に、これまで関わっていただいた、さまざまなスキルをお持ちのすべての方々に心より感謝申し上げます。皆様のご協力とご支援があってこそ、ここまで歩んで来ることができました。今後も引き続き、皆様とのつながりを大切にし、共に成長していけることを楽しみにしています。


アイデア庵
HP:
メール:info@idea-an.net
☆最近のアイデア庵:代表作品
片手で簡単!「丼キャッチャー」
タオル掛けバーにフックさせるだけ♪「プラスバー」
災害から非常食や財産を守る
砦-TORIDE-ボックス(地中埋設型災害備蓄ボックス)
脳トレーニングにも使える
数字パズルゲームアプリ「スリービーズ」
TikTokショートムービー「スリービーズ」

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