社寺・文化財の建築・修理のエキスパート「株式会社吉匠建築工藝」が「SketchUp 3Dベースキャンプ」ラスベガス講演で、『群拓』の可能性について発表

2025.03.10 20:35
株式会社吉匠建築工藝
「3Dスキャナー」と「SketchUp」を使い,日本建築の現況図を正確に記録する「群拓」について講演
「3Dベースキャンプ」で『群拓』について登壇し、Trimble CEO Rob Painter氏と握手する吉川宗太朗代表

吉匠建築工藝(本社:東京都八王子市、代表:吉川宗太朗)は、米国ラスベガスで2024年11月11~13日に開催された「Trimble Dimensions」と同時開催されたTrimble社3DCADソフト「SketchUp」のイベント「SketchUp 3Dベースキャンプ」に登壇しました。吉匠建築工藝は、日本建築の床下から小屋裏までスキャンして「群拓」という現況保存図面を残す技術のパイオニアです。価値ある日本建築の現況保存図面をどう残していくのかについて「Time Capsule for the Future(未来へのタイムカプセル)」と題し、そのノウハウを公開しました。吉匠建築工藝は、2022年に「Trimble Dimensions」のスピーカーも担っており、「Trimble Dimensions 2024」と「3Dベースキャンプ」の両方で登壇するのは日本人初の快挙となります。
「Trimble Dimensions 2024」SketchUp 3Dベースキャンプとは高精度な測量機器やソフトウェアを開発・販売するアメリカの大手グローバル企業のTrimbleが、2024年11月11~13日の3日間にわたって世界最大規模の「Trimble Dimensions 2024」を開催しました。今回はTrimbleのプロダクトである3DCADソフト「SketchUp」のイベントである「SketchUp 3Dベースキャンプ」(11~14日)と初の同時開催となりました。最新技術やノウハウの発表、ユーザーカンファレンスが約600セッションあり、世界中から7千人以上の技術者やユーザーが集まりました。



ラスベガスで日本建築の『群拓』を公開「価値ある建築を未来へのタイムカプセルとして残したい」
ラスベガスにて開催された「SketchUp 3Dベースキャンプ」に登壇したのは、株式会社吉匠建築工藝 代表取締役の吉川宗太朗です。吉匠建築工藝は、日本建築の床下から小屋裏までスキャンして距離や位置を正確に把握し、点群現況保存図面を作成する技術を持つパイオニア企業です。
今回、吉川代表が発表したタイトルは、「Time Capsule for the Future(未来へのタイムカプセル)」。壇上に立つなり「私の名前はオオタニショウヘイです」というジョークで会場を沸かした吉川代表は、まず初めに3DCADソフト「SketchUp」を普段どのように活用しているかについて解説しました。
最初に紹介したのは、東京藝術大学の湯澤大樹氏からの依頼で設計した3Dモデルです。全て異なる形をした約500本もの木材を円状に組み上げたオブジェで、中心に向かって3本の矢が刺さっている大変複雑な構造です。完成した作品は『三矢曼荼羅』と名付けられ、東京藝術大学をはじめ様々な地域のイベントに出展致しました。
次にレーザースキャナーとSketchUpの可能性について、より実践的な使い方を図解しながらレクチャー。スキャンされた点群データをSketchUpの中に入れると、バーチャル空間の中で点群をなぞりモデリングすることができます。点群をもとにすれば、難しい形のモデリングも可能。「これから点群は今以上に世の中に溢れていくのでそれをきちんと扱い次世代に残していく技術者がより多く必要になります」と語りました。




またラスベガスでの登壇で日本建築における点群現況保存のこれからの方法として高い価値のある技術を提案しました。
吉川代表は、「デジタルデータを後世に残すための最適な方法としてヒントを得たのが魚拓です。日本では釣った魚に墨を塗り、紙に写す習慣があります。それを建物でやることを『群拓』と名付けました。『群拓』は日本建築を魚拓の様に現況そのままを和紙に出力し保存し、貴重な文化財を保存する時はもちろん、大切な自宅を取り壊さなければならなくなった時の思い出などにもニーズがあると思います」と語り、日本建築を次の世代に渡していくことの大切さについてアプローチしました。
※日本での『群拓』のリリースについては現在準備中ですが、発表前から既に予約がいっぱいで数カ月待ちの状態になっており、余裕をもっての発注をお願いしております。
和紙に出力された『群拓』

【株式会社 吉匠建築工藝 代表取締役 吉川宗太朗 コメント】
この度Trimble社世界最大規模の「Trimble Dimensions 2024 3Dベースキャンプ」という場でスピーチの機会をいただけたことを大変光栄に思っております。宮大工というと、伝統的な技法を用いて社寺仏閣を建築するものと思われがちですが、昔から常に当時の最新の技術を有していました。そして私は今、3Dレーザースキャナーや最新のソフトウェアを用いて、価値ある建築の全容を「未来へのタイムカプセル」として残す活動をしています。日本建築の今そのままの現況保存図面をどう残していくのか。伝統建築技術の伝承と技術革新を同時に行なっているのです。未来の人たちが、今自分たちが残したものを1000年後に見たときに「凄いことをしていたんだな」と思ってもらえたらこれほど嬉しいことはありません。今後は、日本の国宝、重要文化財にとどまらず世界中の建築を『群拓』に残していきたいと考えています。そして、建築資料としてだけでなく、見る人に感動を与える一つの繊細な作品としてもその価値を高めていきたいです。
株式会社 吉匠建築工藝 について
吉匠建築工藝は、社寺建築、文化財、祭り屋台、古民家、伝統的工法住宅の設計・施工・修理を行なっています。昭和50年に八王子市で創業し、高い技術力で数多くの建物を施工してきました。またNikon Trimble社の最新3Dレーザースキャナーを用いた最先端の3D点群測量を行っております。日本建築の現況保存図面「群拓」を残す活動にも力を入れており、その功績については各種メディアでも取り上げられています。
参考プロモーション動画
Trimble社 公式
Nikon Trimble社 公式
【会社概要】
社名:株式会社 吉匠建築工藝
本社所在地:東京都八王子市川口町3555
代表取締役:吉川宗太朗
事業内容:社寺建築、文化財、祭り屋台、古民家、伝統的工法住宅の設計・施工・修理
     3D測量点群測量・モデリング
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
株式会社吉匠建築工藝 PR 担当:吉川宗太朗 TEL:042-654-6003 MAIL:info@yoshisho.com

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