一般社団法人渋谷未来デザイン
1.都市防災SIW PAPER(ホワイトペーパー)の公開 2.地域防災力向上施策「マモリシュラン」の開始 3.インバウンド向け「BOSAI ORIGAMI」の配布開始
一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉秀樹)と、一般財団法人渋谷区観光協会(代表理事:金山淳吾 所在地:東京都渋谷区)、こくみん共済coop 〈全労済〉(全国労働者共済生活協同組合連合会 代表理事理事長:打越 秋一)の3団体は、2021年3月に「もしもプロジェクト」を立ち上げ、「都市防災」について産官学民連携による新たな形の啓蒙活動を行ってまいりました。
この度、「もしもプロジェクト」と関連する新アクションとして、1.渋谷区・SIW DIALOG 参画企業・専門家による都市防災の現状と未来に関する議論をまとめたSIW PAPER(ホワイトペーパー)の公開 2.地域防災力向上施策「マモリシュラン」開始 をご案内いたします。また、「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」から生まれた新アクションである 3.インバウンド向け「BOSAI ORIGAMI」についても同様にご案内し、渋谷から「都市防災」のアップデートにつなげてまいります。
2024年訪日外国人観光客数は約3,686万人、東京の観光地の中で、渋谷区は最も多くの訪問者数を観測しました。もしも首都直下地震が起きたら、多くの交通機関がストップし、帰宅困難者は約500万人、避難生活者は約300万人にのぼり、食糧も不足するという被害予測があります。渋谷に関わる「区民・働く人・学ぶ人・遊ぶ人」ひとりひとりの防災意識レベルの向上を目的としたアプローチを開始するとともに、増え続ける訪日外国人観光客への防災情報の発信のあり方を街全体で考えるきっかけ作りにチャレンジいたします。
1. 昨年実施のSIW DIALOGの内容をまとめたSIW PAPER(都市防災)を公開
東日本大震災から10年を契機とし、2021年3月に立ち上げた「もしもプロジェクト」として、2024年10月に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」(以下:SIW)で「都市防災」をテーマに4つのセッションを実施いたしました。その内容を取りまとめたSIW PAPERではもしもプロジェクト立ち上げから3年間の活動実績や、こくみん共済 coop による防災・災害に関する意識調査結果、議論の中で気づきがあった”都市防災の現状や未来”、渋谷区のような大都市における防災課題について行政・企業・区民が連携し、災害に強い都市に向かうためのアイデアや具体的な提言を掲載しています。
SIW PAPER(都市防災):
参画企業/団体:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン、こくみん共済coop 〈全労済〉、日建設計株式会社、花王株式会社、avex、渋谷区
SOCIAL INNOVATION WEEK 2024:
2. 地域防災力向上を目的としたWEB検定「マモリシュラン」の開始
「もしもプロジェクト」ではこの度、地域の防災意識の向上を目的とした防災WEB検定「マモリシュラン」施策を開始いたします。渋谷にある店舗で働く一人一人が、自らの安全を守るとともに、お客様の安全を確保するための最低限の知識を習得できるWEB検定「マモリシュラン」を立ち上げました。
簡単なWEBテスト(もしもプロジェクトサイト内)で楽しく必要な防災情報を学ぶことができます。
検定終了後、合格した店舗にはマモリシュラン認定ステッカーを配布し、店内スペースに貼っていただきます。ステッカー内には、「大地震の際に落ち着いて店員の指示に従う」ことを記すとともに、二次元バーコードで災害時電波がない状態でもテキストにて災害時のネクストアクションを表示できる仕様になっています。
マモリシュランWEBページ:
3. インバウンド向け防災リテラシー向上を日本のおもてなし文化で解決「BOSAI ORIGAMI」(折り紙)配布開始
ソーシャル&カルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024(以下、SIW)」内アワードプログラムの最優秀賞「QUAKEMATE PROJECT」(受賞者:入江真帆氏)が渋谷未来デザインの伴走、パートナー企業との連携により実現します。
「QUAKEMATE PROJECT」とはQUAKE=「揺れ/地震」、MATE=「仲間/相棒」2つの言葉を組み合わせてできた造語となります。考案者の入江真帆氏が10年間の海外生活を経て感じた課題、「日本に来るインバウンド(海外観光客)の防災リテラシーの低さと各自治体の備え」をテーマにロンドン芸術大学・修士課程の卒業制作が実現したプロジェクトとなります。折り紙「BOSAI ORIGAMI」を折ることで、日本における地震対策や災害予防に関する重要な情報を学ぶことができることから、「災害への備えを楽しく身近に感じられる体験を通して伝えたい」という思いを形にし、日本に来た観光客への新しい防災アプローチを発信してまいります。
QUAKEMATE PROJECT公式サイト:
◆「BOSAI ORIGAMI」
「BOSAI ORIGAMI」は日本における地震対策や災害予防に関する記載があり、重要な防災情報を学ぶことができます。折り終えると「OMAMORI(御守り)」と「MAMORIGAMI(やっこさん)」のデザインとなり、日本の文化であるお守りを持ち歩くこと、防災情報に常に触れられる機会の創出を実現します。お守りは日本の神社で見られる伝統的なお守りにインスパイアされ、やっこさんは地震から守ってくれるとされる日本の神話の神様、武甕槌命(タケミカヅチ)をモチーフとしたデザインとなります。
なお、「BOSAI ORIGAMI」は2種1セット5,000部の配布を予定しており、本日3月11日(火)より渋谷駅周辺ホテル客室や商業施設の免税カウンターにて配布いたします。
【配布場所】※3月11日時点
渋谷エクセルホテル東急(客室内)東京都渋谷区道玄坂1丁目12−2
ハイアット ハウス 東京 渋谷 (客室内) 東京都渋谷区桜丘町3−3
RAYARD MIYASHITA PARK 免税カウンター 東京都渋谷区神宮前6丁目20−10
<もしもプロジェクトについて>
本プロジェクトは、東日本大震災から10年を契機とし、2021年3月に立ち上げました。
渋谷区観光協会、渋谷未来デザイン、こくみん共済 coop 〈全労済〉の3団体が主催。
もしも首都直下地震が起きたら、多くの交通機関がストップし、帰宅困難者は約500万人、避難生活者は約300万人にのぼり、食糧も不足するという被害予測があります。また、予期せぬ災害の発生により、75%もの人が思考停止に陥り、適切な行動ができなくなるといわれています。「もしも」は「いつか」必ず起こるもの。しかし「もしも」に備えれば未来は大きく変わるはずです。本プロジェクトは、暮らす人、働く人、遊ぶ人など、多様な人が集う渋谷を舞台に、一人一人が「もしも」の日のために何ができるかを考え、備えることで、レジリエントな街づくりをめざす取り組みです。
HP:
<SOCIAL INNOVATION WEEK 2024について>
SOCIAL INNOVATION WEEK(SIW)は日本最大級(※1)のソーシャル&カルチャーデザインの祭典です。
より良い社会に向かうための新しいビジネスアイデア、音楽やアートが見出すこれから都市の可能性、ストリートから生まれる新しいカルチャーの芽生え、テクノロジーが見せてくれる未来の生活、次の時代を刺激するメッセージなど、多種多様な企業、クリエイター、アーティストと共に構想し、エンタテインメントシティ渋谷を舞台に体験・実証していきます。 ※1 自社調べ
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【一般財団法人渋谷区観光協会について】
「PLAY! DIVERSITY SHIBUYA」をコンセプトに掲げ、官民協働による観光事業の振興を通して「国際文化観光都市・渋谷 SHIBUYA」の実現を目指しています。渋谷の街を一緒に盛り上げていく「渋谷区観光協会観光大使・フェロー」制度のほか、多種多様なジャンルにおいて活躍する方々、地域の方々と共に「渋谷ブランド」の創造と確立、その情報を発信することによって、全世界から観光客を誘致し、都市の活性化と区民の豊かな生活、魅力的な街づくりを推進してまいります。
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【こくみん共済coop <全労済>】
正式名称:全国労働者共済生活協同組合連合会
たすけあいの生協として1957年9月に誕生。「共済」とは「みんなでたすけあうことで、誰かの万一に備える」という仕組みです。少子高齢社会や大規模災害の発生など、私たちを取り巻く環境が大きく変化しているなか、こくみん共済 coop は、「たすけあい」の考え方や仕組みを通じて「みんなでたすけあい、豊かで安心できる社会づくり」にむけ、皆さまと共に歩み続けます。
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【一般社団法人渋谷未来デザインについて】
渋谷未来デザインは、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を越えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。都市生活の新たな可能性として、渋谷から世界に向けて提示することで、渋谷区のみならず社会全体の持続発展につながることを目指しています。
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