三菱一号館美術館
三菱一号館美術館(東京・丸の内)にて開催する「異端の奇才--ビアズリー」(以下ビアズリー展)[会期:2025年2月15日~5月11日]の開幕に合わせて、紀伊國屋書店 新宿本店、三省堂書店 池袋本店、東京堂書店 神田神保町店、銀座 蔦屋書店、代官山 蔦屋書店、丸善 丸の内本店、紀伊國屋書店 大手町ビル店において「ビアズリーフェア」の開催が決定いたしましたのでお知らせいたします。
都内の7つの書店でビアズリーフェア実施!
都内の7つの書店(紀伊國屋書店 新宿本店、三省堂書店 池袋本店、東京堂書店 神田神保町店、銀座 蔦屋書店、丸善 丸の内本店、代官山 蔦屋書店、紀伊國屋書店 大手町ビル店)にて、ビアズリーに関連する書籍をセレクトしてフェアを展開します。本の挿絵も多数手掛けたビアズリー。印刷物とビアズリーは切り離せない関係です。そんな彼と親和性の高い書店とのコラボレーションとなりますので、この機会に書店巡りもお楽しみください。
【フェア実施期間】
-紀伊國屋書店 新宿本店:2月16日(日)~3月20日(木)【2階 BOOK SALONにて】
-三省堂書店 池袋本店:2月16(日)~1ヶ月程度(終了日未定)
-東京堂書店 神田神保町店:2月16日(日)~3月31日(月)(延長の可能性あり)
-銀座 蔦屋書店:2月17日(月)~3月31日(月)
-丸善 丸の内本店:2月17日(月)~2週間程度(終了日未定)
-代官山 蔦屋書店:3月6日(木)~3月20日(木)【2号館1階アートフロアにて】
-紀伊國屋書店 大手町ビル店:※現在改装中、3月中にリニューアルを予定。リニューアルオープン後にフェア実施を予定。
※店舗によって開催時期が異なりますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。
書店員が「ビアズリー展・お勧めの一冊」をセレクト!
本企画に参加する書店の書店員さんが、ビアズリーを楽しむための書籍をセレクトし、推薦文を寄せてくださいました。また、フェアに並ぶ書籍には、当館の学芸員はもちろん、ビアズリー展が巡回する久留米市美術館と高知県立美術館の学芸員、ビアズリーに関する著作もある東京ステーションギャラリーの冨田章館長もご協力くださいました。
■三省堂書店 池袋本店山本タカト 著『髑髏の匣』
髑髏モチーフの作品だけを収録した山本タカト氏の偏愛集。細部まで抜かりない線画はタカト氏が影響を受けたというビアズリーの繊細なタッチを彷彿とさせます。美しく尊いです。
■紀伊國屋書店 新宿本店冨田章 著『ビアズリー怪奇幻想名品集増補改訂版』(東京美術)
本書はビアズリーの作品を約50点収録。最初に紹介されるのは無名の事務員時代に描いた「詩人の残骸」です。既にこの作品がビアズリー独自の線描・様式を確立していることに驚きます。観者を引き込む卓越した技術を初期から身につけていたことが分かります。
■東京堂書店 神田神保町店冨田章 著『ビアズリー怪奇幻想名品集増補改訂版』(東京美術)
2025年1月現在、市場在庫のある作品集としては本書だけなので選びました。モノクロの繊細な描線、大胆な構図、耽美で毒のあるモチーフとビアズリー作品を見る醍醐味はまずそこからしかないように思いました。アール・ヌーヴォーや浮世絵・春画からの影響など、簡潔な解説にも膝を打ちます。
■銀座 蔦屋書店梅ノ木びの 著『インク色の欲を吐く』(KADOKAWA)
25歳という若さでこの世を去ったビアズリーの、短くも壮絶な人生を描いた漫画作品。作家の生涯だけでなく、周囲との人間関係や19世紀末のヨーロッパの雰囲気、史実に基づいたさまざまな事件の顛末も窺い知ることができます。
全3巻完結で1~2時間あれば読み終えることができ、作家を知る入門書としてもおすすめです。
■丸善 丸の内本店海野弘 解説・監修『おとぎ話のモノクロームイラスト傑作選』(PIE International)
モノトーンのペン画で、ヴィクトリア朝の世紀末美術を代表する画家であるオーブリー・ビアズリー。本書はイギリスを中心とした西洋の挿絵史を3つの黄金期で辿る決定版です。ビアズリーが影響を受け、どのように影響を与えたのか。
素晴らしい挿絵の数々と共にお楽しみください。
■代官山 蔦屋書店 宇野亞喜良 著『増補版 宇野亞喜良クロニクル』グラフィック社
グラフィックデザイナーでありイラストレーター、宇野亞喜良の作品集。宇野亜喜良とオーブリー・ビアズリーは、日本の古典やアール・ヌーヴォーの影響を受け女性をモデルにした妖艶な表現が共通しており、二人の作品は独自の美学を通じて魅力的な世界を描き出しています。
■紀伊國屋書店 大手町ビル店河村錠一郎 著『イギリスの美、日本の美』(東信堂)
日本とイギリスの「美」を通じた交流を堪能できる一冊。
スマホ1台であらゆる情報がリアルタイムに共有される現代では考えられませんが、ビアズリーが生きた時代、物理的な距離や時間の壁を越えなければこうした「交流」は実現しませんでした。
しかし、これらの壁があったからこそ「壁の向こう側」を想像する余地がうまれ、思いがけない影響をを与え合えたのではないかと思います。北斎もまさかビアズリーに影響を与えることになるなんて思わなかったでしょう……。
ビアズリーフェア実施店舗での図録購入でステッカー(非売品)プレゼント!
ステッカー
今回のビアズリーフェア開催店舗で図録を購入すると、非売品のステッカーをプレゼント(数量限定、なくなり次第終了、全書店共通デザイン)。ぜひこの期間に書店に足を運んでお求めください。
デザインはイメージです。予告なく変更となる場合がございます。
「異端の奇才--ビアズリー」展覧会公式図録・概要
本展の全出品作品をフルカラーで掲載。ビアズリーの初期から晩年までの作品を網羅した、決定版の図録です。表紙は会場限定販売のミント色(《サロメの化粧II》より)と、ピンク色(《髪盗み―英雄喜劇的な5 篇の詩》より)の2種。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や本展学芸担当者、日本側監修者による論文やコラムも掲載しています。
価格:3,500円(税込)
仕様:並製、H257mm×W168mm、272ページ、本展出品作オールカラー
表紙:2種類(三菱一号館美術館・Store 1894販売限定表紙あり)
※作品情報等一部英文併記、論文は和英収録 (C) 2025-2026 The Asahi Shimbun
発行:青幻舎
【店舗情報】
紀伊國屋書店 新宿本店
紀伊國屋書店 新宿本店
所 在 地:東京都新宿区新宿3-17-7
サ イ ト:
昭和2年の創業以来、情報と文化の発信地として、新宿の地で長く愛される大型総合書店。書籍・専門書・洋書・コミックのほか、DVD・グッズまで豊富な品揃え。新宿駅東口徒歩3分。紀伊國屋ビルディングは1964年に完成、2017年には東京都の「歴史的建造物」に選定されました。ビル内には劇場、紀伊國屋ホールもございます。
三省堂書店 池袋本店
三省堂書店 池袋本店
所 在 地:東京都豊島区南池袋1-28-1
西武池袋本店 別館地下1階・書籍館地下1階~1階
サ イ ト:
池袋駅直結、西武池袋本店別館地下1階にあるAゾーン・Bゾーンと
書籍館地下1階・1階の4つの売場からなる本屋です。一般書から専門書まで幅広いジャンルを取り揃えております。様々な新しい要素を取り入れつつも、大型書店が持つ豊穣な本の空間も保持する、伝統と革新を 融合した書店を目指しています。
銀座 蔦屋書店
銀座 蔦屋書店
所 在 地:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
サ イ ト:
本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。アートを眺めながら、また、アートブックをひらきながら、珈琲を飲むことができるカフェやギャラリーも併設。思い思いにアートを楽しむ時間を過ごせる環境をご用意しています。
代官山 蔦屋書店
代官山 蔦屋書店
所 在 地:渋谷区猿楽町17-5
サ イ ト:
代官山蔦屋書店は、専門的なアートやデザイン関連の書籍をはじめ、写真、ファッション、車・バイクに関する書籍を揃えています。洗練されたデザインの中で、新しいアイデアに触れることができます。作品を展示するギャラリースペースも併設、知的好奇心とアートへの情熱を刺激する場です。
丸善 丸の内本店
丸善 丸の内本店
所 在 地::東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ1階~4階
サ イ ト:
「Book Museum」をコンセプトにした、日本最大級の総合書店。お客様と本を結ぶための機能が充実。
東京堂書店 神田神保町店
東京堂書店 神田神保町店
所 在 地:東京都千代田区神田神保町1-17
サ イ ト:
所在地:神田神保町のすずらん通りに店を構える創業135年の老舗新刊書店。3階層の売場に豊富な書籍・雑誌を揃える。1階レジ前のこだわりの平台「知の泉」には、人文・文芸書を中心にジャンル担当者が厳選した新刊や話題書が並び、その特徴的な形から「軍艦」とも呼ばれている。
紀伊國屋書店 大手町ビル店 (2025年3月リニューアルオープン予定)
所 在 地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル 1F
サ イ ト:
大手町ビル竣工より66年、オフィスビル内の書店として周辺企業の皆様にご愛顧頂きながら営業を続けて参りました。昨夏より改装のため休業しておりましたが、今春リニューアルオープンいたします。
フレデリック・エヴァンズ《オーブリー・ビアズリーの肖像――横顔》1894年頃、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, Londo
会期:2025年2月15日(土)~5月11日(日)
休館日:月曜日 (但し、2/24・3/31・4/28、5/5 は開館)
開館時間:10:00-18:00 祝日を除く金曜日と会期最終週平日、第2水曜日、4月5日は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般 2,300円 大学生1,300円、高校生 1,000円
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社
25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリーは、大胆な白と黒の色面や精緻な線描からなるきわめて洗練された作風で19世紀末の欧米を魅了しました。本展は、この英国の異才の歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館との共同企画です。日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)などの代表作や希少な素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点でビアズリーの芸術を展覧します。
【ご参考:三菱一号館美術館について】
2010年、東京・丸の内に開館。JR東京駅徒歩5分。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を年3回開催。赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの。復元にあたっては、1894(明治27)年の三菱一号館竣工時に撮影されたと思われる写真の他、図面、保存部材から、可能な限り忠実な復元を目指しました。WEBサイト: