(共同リリース)唐津市におけるブルーカーボンを活用した取り組みがJブルークレジット(R)認証を取得しました

2025.01.23 16:39
JAL
2025年1月23日
日本航空株式会社
九州大学
唐津市

 日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥取三津子、以下「JAL」)、国立大学法人 九州大学(福岡県福岡市、総長:石橋達朗、以下「九州大学」)、唐津市(佐賀県唐津市、市長:峰 達郎)は、「未来を担う人材を育てる佐賀県唐津湾ワカメ養殖体験プロジェクト」(以下、本プロジェクト)において、2025年1月10日にJブルークレジット(R)(※1)認証を取得しました。
 三者は、豊かで幸福な生活をおくることができる未来社会の実現に向けて、2022年度から唐津市におけるブルーカーボン(※2)を活用した取り組み(※3)の一環として、からふさ研究会(佐賀玄海漁業協同組合員の有志)および唐津市立佐志小学校と共同で取り組んできました。
 本プロジェクトは、佐志小学校の子どもたちを対象としたワカメ養殖体験プログラムおよび地元漁業者が行うワカメ養殖業によるワカメを、ブルーカーボンとして気候変動緩和策に繋げるものです。このたびのクレジットの取得により、引き続き藻場を活用した気候変動緩和策の拡大、未来を担う子どもたちへの学びの機会の継続的提供、地域の養殖産業の維持・活性化などに努めてまいります。
(※1)ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が、独立した第三者委員会による審査・意見を経て、認証・発行・管
理する独自のクレジット。
(※2)2009年10月に国連環境計画(UNEP)の報告書において、藻場・浅場等の海洋生態系に取り込まれた(captured)炭素が「ブルーカーボン」と命名され、吸収源対策の新しい選択肢として提示された。ブルーカーボンを隔離・貯留する海洋生態系として、海草藻場、海藻藻場、湿地・干潟、マングローブ林が挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれる。
(※3)2022年11月18日 エリアニュース
小学生への講話
ワカメの養殖体験

■プロジェクトおよびクレジット認証の概要
- プロジェクト名称 : 未来を担う人材を育てる佐賀県唐津湾ワカメ養殖体験プロジェクト
- 申請者 : からふさ研究会(佐賀玄海漁業協同組合唐津統括支所 組合員有志)
日本航空株式会社九州支社
九州大学(芸術工学研究院、学術研究・産学官連携本部)
唐津市
唐津市立佐志小学校
- 認証クレジット量 : 0.4 t-CO2
- Jブルークレジット(R)購入の公募について
(1)公募方式:総量配分方式(口数型)
(2)購入申込:1口(0.1t-CO2)あたりの金額:55,000円(税込)
(3)購入申込意向表明期間:2025年1月10日(金)から2月19日(水)17:00まで
購入申込期間:2025年1月14日(火)から2月26日(水)17:00まで
(4)詳細URL:
■三者の役割
●日本航空株式会社九州支社:小学生向けの講話(航空会社における様々な仕事の紹介、及びJALのSDGsの取り組みの紹介)、機内誌・JALふるさと応援隊を活用した広報活動、ワカメの湿重量調査(※4)
(※4)本調査に際し、八千代エンジニヤリング株式会社より技術的支援をいただきました

●九州大学(芸術工学研究院、学術研究・産学官連携本部):小学生向けの講話(体験授業のカリキュラム内での脱炭素に関する社会情勢やブルーカ―ボンについての知見の提供、子どもたちの行動変容を促すきっかけづくり)、プロジェクトに対する科学的知見の提供

●唐津市:地元関係者の調整、広報活動
■三者コメント
●日本航空株式会社 執行役員 九州支社長 猿渡 美穂
 2022年度より開始した唐津市におけるブルーカーボンの取り組みが、Jブルークレジット(R)認証の取得という形で結実したことについて大変喜ばしく思います。本プロジェクトは環境・地域社会にとってポジティブな影響を与えると同時に、クレジット創出に伴う経済的価値をも生み出しており、JALグループが中期経営計画のローリングプランにおいて最上位の戦略として掲げるESG戦略を象徴するものです。JALグループは、本認証取得を契機として、移動を通じた「関係・つながりの創出」に資する取り組みを唐津市とともに進めてまいります。

●九州大学(芸術工学研究院) 准教授・博士(エネルギー科学) 早渕 百合子
 私たち九州大学は、本プロジェクトを通じて学術的な知見を社会実装へとつなげる役割を担っております。この取り組みが研究成果の社会的価値を実証する場となると同時に、研究者や学生にとって貴重な学びの機会を提供するものと考えています。今後も唐津市および日本航空と協力しながら、持続可能な社会の実現を目指して努力してまいります。

●唐津市 市長 峰 達郎
 本市における取り組みがJブルークレジット(R)認証の取得に繋がったことに対し、大変感慨深い思いであるとともに、認証に至るまでに種々のご尽力をいただいた関係者の皆様に深い感謝を申し上げます。本市は2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しています。本認証の取得を契機とし、本市から持続可能な社会を構築するべく、市内でのさらなる展開を目指して、関係者の皆様とともに引き続き取り組みを進めてまいります。

以上

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