地球研究試料のアーカイブ化とキュレーションシステム構築の準備

2024.12.17 18:52
地球研究試料のアーカイブ化とキュレーションシステム構築の準備のために試料保管整理棚を来年3月までに設置したい自己紹介
NPO法人地球年代学ネットワーク理事長の板谷徹丸です。岡山理科大学教授を2016年3月に定年退職しました。退職直前に法人を立ち上げ理事長として活動しています。研究型NPO法人として先端地質科学大学院大学の新設を目指しています。

このプロジェクトで実現したいこと
地球研究試料のアーカイブ化とキュレーションシステム構築の準備のために試料保管整理棚を2025年3月までに設置し、試料を整理する。

プロジェクト立ち上げの背景
日本の地球科学研究者は公的な研究費を用いて国内外から多くの岩石・鉱物・鉱石・化石試料などを集めてきた。しかし、博物学が重要な位置付けを占める欧米とは異なり、日本では研究試料等のキュレーション施設の整備が大きく立ち遅れている。そのため、学術的価値の高い試料や科学的遺産にあたる試料でさえ維持するのが難しい。加えて各国の土地開発や紛争及び試料の採取・持出制限によって、新たな外国産試料の確保がますます困難になりつつある。そこでキュレーションがますます重要となる。
 既存試料の保管による科学的貢献は多々ある(アポロ試料の再分析による月の水の存在の新証拠の発見等)。近年の急激な研究技術の進歩を考えると、現在不可能とされる分析・解析も将来可能となろう。国が試料を組織的にアーカイブしたことによって、大きなブレークスルーが生まれることを歴史が証明している。試料は一度失われると二度と手に入らないことを考えると、学術的価値の高い試料を保管・提供することは研究のフロンティアを創造する上で非常に有利である。加えて、こうした試料は多大な人的・学術的費用をかけて基礎記載がされており、再研究時にかかる時間と費用を大幅に削減でき、非常に経済的でもある。しかしながら、未だ国レベルの施設は実現されていないことから個々の大学や研究機関では関係研究者がボランティアで実施しているのが現状である。残念ながら、それ等研究者の定年などで放棄される試料もある。
 NPO法人地球年代学ネットワークは国内の研究者が採集した岩石試料などを保管できずに定年を迎え捨てられる運命にある試料をあずかり受けてきた。これまでに15トンにもなる貴重な国内外から採集された地質試料(カナダの40億年前の片麻岩からインドネシアの一万年前の火山岩など様々な地球の歴史を記録する試料)を法人付属地球史研究所の建物に保管してきている。そのアーカイブ化とキュレーションシステムを構築し、将来国レベルの施設が実現した時にその運営に共同参画できる体制を整えたいと考えている。

現在の準備状況
NPO法人地球年代学ネットワーク付属の地球史研究所の建物に約15トンにもなる貴重な国内外から採集された地質試料(カナダの40億年前の片麻岩からインドネシアの一万年前の火山岩など様々な地球の歴史を記録する試料)を保管している。整理棚を購入設置して整理したいと思っている。

リターンについて
1イタリア西アルプス・ドラマイラ超高圧変成岩体の真っ白な雲母片岩の岩石チップ 
リターンの「岩石チップ」は「一般の人には行けない特殊な場所の岩石」 
「岩石チップ」のサイズは1立方センチメートルぐらい
2地球史研究所の見学希望者には施設の案内 
地球史研究所(岡山県赤磐市周匝1599)までの交通費は支援者でご負担ください。 
案内時間は30分ぐらい
日程調整のために事前にメール(tetsumaru.itaya@gmail.com)で希望をお知らせください。

スケジュール
2024年12月 クラウドファンディング開始
2025年1月 クラウドファンディング終了
2025年2月 整理棚の購入と設置を業者に依頼
2025年3月 試料の整理が完了したら法人HPに施設写真を載せる。
2025年3月末 リターン1発送
2025年4月末までに リターン2実施

最後に
国内外から採集された貴重な地質試料を整理保管することでそのアーカイブ化とキュレーションシステムを構築する準備が完了し、将来、国レベルの施設が実現した時にその運営に共同参画できる体制が整う。

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