日中友好会館美術館
中国・貴州省から届いた色鮮やかで楽しい水城絵画の世界をお届けします!
中国貴州省水城の画家たちが描いた民間芸術「水城絵画」は、鮮やかな色使いと素朴なタッチで、人物や動物が愛らしく描かれています。色とりどりの絵の中には、楽しそうな生活の様子、喜びにあふれる作物の収穫、お祝いの準備をする家庭の様子など、日常の風景が季節感・生活感豊かに表現されています。水城絵画は中国の芸術文化であり、現代アートの一つのジャンルとしても、世界中から関心を集めています。
このたび、2025年の新春展として「希望の野原で―貴州水城絵画展」と題し、中国貴州省六盤水市(通称:水城)の画家約30名が描いた約40点の作品を展示します。中国国内で数々の権威ある賞を受賞した作品や、水城農民画協会代表を務める徐源氏、熊師提氏、さらにいま注目を集める若き画家、徐小迪氏の作品も必見です。
◎広報用素材
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◎本展の3つの推しポイント
1.貴州省少数民族の多彩な芸術文化
水城の絵画は、様々な少数民族の民間芸術の要素を取り入れながら、生産活動や日常生活、風俗、自然の景観、祝祭や遊びをテーマに彩り豊かに描かれています。合わせて会場では、この地に伝わる伝説や独特の世界観を表した動画を上映。会期中の関連イベントと合わせ、多彩な芸術文化をもつ貴州省への理解が深まることでしょう。
2. 素朴で心温まる絵画の世界!
水城絵画は「好きなものを好きなように描けばそれでよし!」というのが大きな特徴です。その独特な色使いや素朴なタッチが、多くの人を魅了しています。また、装飾的な要素が多く、純色を並べて対比させたり、変形や誇張、象徴的な表現を中心にしたり、一般的な画法である色調の統一や調和は重視されません。人物の色合いや表情も作家ごとに異なっており、見る人の心を和ませ、ほっこりとした楽しい気分になること間違いなしです。
3.新しい時代の水城絵画へ
水城の絵画は現在、第2・第3世代の画家たちが活躍し大いに発展しています。彼らは、古き良き時代のモチーフはそのままに、新しいや素材やテーマを積極的に取り入れ、創作活動に励んでいます。中でも、新時代を担う人材育成にも力を入れ、水城農民画協会代表を務める徐源氏、熊師提氏、いま注目を集める若き画家、徐小迪氏の作品など日本初登場の作品が来日します。大変貴重な機会ですので、お見逃しなく。
◎展覧会のみどころと各章のご紹介
本展では、色鮮やかで楽しい水城絵画の世界を「風情」、「風物」、「風景」、「風味」の四つの章に分けてご紹介します。少数民族が多く暮らし、多彩な芸術文化をもつ水城絵画の素晴らしさをお楽しみください。
第一章 「風情」 ふぜい 日常の出来事を画家たちがオリジナルの視点で描いた趣のある作品です。
何剣春「攔門酒」
結婚式に訪れた客を酒でもてなす風習を描いています
徐承波「苗族拜花樹」
ミャオ族に伝わる祭りの光景を鮮やかな色彩で印象的に描いています
第二章 「風物」 ふうぶつ 変形や誇張、象徴的な表現を用いて、移ろいゆく季節をモチーフとした作品です。
熊師提「歓歌載舞」
歌や踊りに興じる人々の様子を象徴的に描いています
徐承貴「放牛放到日落坡」
牛飼いたちが日暮れまで牛を追いかける姿、人と自然が一体となる暮らしを描いています
第三章 「風景」 ふうけい 貴州省の美しい自然や風景、目に映る様々な事物を独特の構図で描いた作品です。
夜郎風「画説貴州--六盤水」
六盤水市は水城がある都市。近年は地方でも開発が盛んで、巨大な橋も建設されています。
夜郎風「画説貴州--黔東南」
黔東南は貴州省東南部に位置するミャオ族トン族の自治州。伝統文化を守りながら、新しい農村の建設が進んでいます。
第四章 「風味」 ふうみ 素朴なタッチで描いたデザイン性のある味わい深い作品です。
徐小迪「小康不小康関鍵看老郷」
習近平国家主席の発言から創作されました。人々の暮らしに寄り添った言葉が彼らの心を温めています。
趙曼平「高粱紅満山」
高粱が畑一面に実った様子を描いています。豊作は人々の喜びでもあります。
◎本展代表作家
徐 源 (シュー・ユエン)
夜郎風ブランドの創始者。中国農民書画研究会の理事、中国民間文芸家協会の会員、貴州省美術家協会の会員、貴州省陶磁協会の会員、貴州省工芸美術協会の会員、六盤水市美術家協会の理事、また水城農民画協会の会長。
さらに、六盤水市政治協商会議の委員、六盤水市の管理専門家であり、貴州省の「十佳青年民間芸術家」として認定されています。
徐 小迪 (シュー・シャオディ)
1999年6月に貴州省水城で生まれ、民間美術の修士課程の大学院生。水城農民画の伝承者、中国の田舎文化と観光の達人、中国農民書画研究会の会員、中国民間文芸家協会の会員、貴州省美術家協会の会員、六盤水市民間文芸家協会の会員でもあります。
農民画の若手伝承者として、彼女の作品は多様で鮮やかな色彩と豊かな筆致を特徴としており、全国および省級以上の賞を50以上受賞しています。
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◎関連イベント
1. 水城画ぬり絵ワークショップ
画家の指導のもと、水城絵画の生まれた文化的背景やデザインの面白さ、色彩の美しさを体験いただけます。
【日 時】2025年2月8日(土)
1.10:30~11:30 2.14:30~15:30
【会 場】日中友好会館B1階・大ホール
【協 力】水城農民画協会
【対 象】主に中学生以下の児童・生徒とそのご家族
【席 数】30組/回
【材料費】500円/名
※申込締切1/26(日)、申込多数の場合は抽選の上、締切後に全員にご連絡します。
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2. 中国宋時代の衣装・化粧の展示および伝統楽器の演奏会
中国唐・宋時代の化粧(メイク)体験、伝統楽器の演奏会。出演は中国で大人気を博す伝統楽器バンド自得琴社。古代の曲に新しいエッセンスを加え、様々なアーティストともコラボしています。広く中国の伝統文化への理解が深まるコンサートです。
【日 時】2025年2月15日(土)・16日(日)
中国唐・宋時代の化粧(メイク)体験13:30~14:30 ※ チケットご購入の希望者のみ
伝統楽器の演奏会 15:00~(約70分間)
【会 場】日中友好会館B1階・大ホール
【出 演】自得琴社 ※出演団体の詳細は
【席 数】150席/回
【参加料】3,000円(税込)全席自由席
【本イベント問合せ先】
TEL:070-2835-9519 Email:wenxianerhu@gmail.com
韓念「捕魚」
主催団体のご紹介:
日中友好会館は、文化・芸術交流をはじめ、青少年交流、留学生寮や語学学校の運営などの事業を展開する日中両国の民間交流の拠点です。その日中友好会館の文化活動の一環として1988年に開館した日中友好会館美術館は、中国の伝統工芸や書画、現代アートなどオリジナリティのある企画展を定期的に開催しています。
本展の後援団体:
中華人民共和国駐日本国大使館、文京区、文京区教育委員会、国際交流基金、中国文化センター、日中友好議員連盟、(公社)日本中国友好協会、日本国際貿易促進協会、(一財)日本中国文化交流協会、(一社)日中協会、(一財)日中経済協会、(一財)日本アジア共同体文化協力機構