【開催報告】子どもたちが漁師&魚屋に挑戦!「ツッテバッカの旅」で楽しく学ぶ日本漁業の課題と魅力

2024.10.30 17:25
フーディソン
「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げる株式会社フーディソン(本社:東京都中央区、代表取締役CEO山本徹、証券コード:7114、以下 当社)が運営する鮮魚専門店sakana bacca(以下 サカナバッカ)は、釣った魚を地域通貨で買い取る取り組み「ツッテ西伊豆」と一緒に、2024年10月13日・14日の2日間、子どもたちに向けて「ツッテバッカの旅」を開催しました。7~9歳の子どもたちの合計4組の親子が参加し、魚を釣る、市場で買い取ってもらう、小売店で売るというリアル体験を通じて、日本漁業を持続可能にするための食育に取り組みました。
「ツッテバッカの旅」実施の背景
今こそ伝えたい日本漁業の課題と魅力
日本の漁業は漁獲量や就業者数の低迷、そして昨年にはALPS処理水の海洋放出による風評被害で海外からの買い控えが起こるなど、多くの課題を抱えています。地域ごとに四季折々の旬があり、漁獲や流通、加工、調理にさまざまな歴史・技術のある日本漁業は、世界レベルでも魅力に溢れており、未来へ繋げる必要があると考えています。そこで今こそ日本の子供たちに、現場体験を通じて考え学ぶ機会を提供するため、昨年に続き2度目となる本ツアーを開催しました。フーディソンと西伊豆町は、今後も子供たちに日本漁業の魅力や課題を伝える取り組みを実施してまいります。

イベントの様子
10月13日(日)西伊豆
~開会挨拶・自己紹介~
はんばた市場に集合し、参加メンバー同士で自己紹介。
~龍海丸でいざ出発!海で魚を釣ってみよう~
ライフジャケットに身を包み、漁船「龍海丸」に乗船!10分ほど走ると船が止まり、いよいよみんなで釣り始めます。「イサキ」を狙うがなかなか釣れず、少し深い漁場でレンコダイをGET!大きなアカヤガラが釣れて盛り上がる場面も。
~釣った魚を買い取ってもらおう~
船で戻ってきた後、自分で釣った魚を市場で買い取ってもらい、リアルな経済体験をします。地域通貨「ユーヒ」と交換し、「初めて稼いだよ」とお母さんにコーヒーを買ってあげている子どもの姿が。
~釣った魚を梱包してみよう~
翌日店舗で販売するために、釣った魚を梱包します。梱包時の注意点や意味のレクチャーがあると、「へ~なるほど~」と頷く保護者の方々。
~釣った魚を料理しよう~
段ボール釜を使ったピザ作り。釣った魚と西伊豆ならではのわさび・鰹節などを使い、好きな具材・好きな形でオリジナルピザを作っていきます。地元のお母さんたちからの食材の説明を真剣な眼差しで聞く子どもたち。焼き上がったピザを頬張る子どもたちからは「おいしい!」と満面の笑顔が!
10月14日(月・祝)sakana bacca 中目黒
~魚に値付けし、POPを作ってみよう~
サカナバッカの制服に身を包み、店頭に立つ子どもたち。まずは自分で釣った魚に値付けとPOP作成をし、販売する準備をします。「僕が釣ったから価値がある!」と高めに値付けしてみたり「早く売り切りたいから私は安く売ってみよう」と、それぞれ工夫を凝らします。
~お客様に販売してみよう、試食してもらおう~
実際にお客様を目の前にすると、最初は誰も声をかけられなかったものの、最後は積極的に試食を配ったり元気よく声出しする子どもたちの姿も。

海で獲られた魚がお客様に届くまでを実際に体験でき、充実した1泊2日の旅となりました。
参加した子どもたち、保護者さんからのコメント
・「最初は全然釣れなかったけど、最後に5匹釣れたからうれしかった」(7歳)
・「ピザづくりがすごく楽しかった!」(8歳)
・「普段魚を食すまでの工程を実体験で学べるプログラムであったので参加しました。船釣りは子供にハードルが高いかと考えていましたが、船上でもサポートいただき安心して楽しむことができました。親の船釣りデビューでもよい機会でした。」(保護者)
・「船釣り~販売までの一貫した体験は、子どもたちの一生の思い出になると思います。子どもも喜んでいます。」(保護者)




本イベント企画者 株式会社ウオー・中川めぐみ氏のコメント
日本の漁業がもつ様々な魅力・課題を、子どもたちに五感すべてで体験してもらいたくて、ツッテバッカの旅を企画させていただきました。“楽しい”と”大変”の両方を2日間でたくさん感じてもらったことで、漁師さんや魚屋さん、漁業の場を支える地域の方々、そして魚という生命への感謝や尊敬の気持ちを醸成してもらえたのではないかと思います。非日常な環境で子どもたちの小さな成長がたくさん見られたことも、企画運営者として嬉しい成果でした。今後もお子さんをはじめ、多くの方と漁業の現場を楽しく繋げる活動を目指します。



西伊豆町役場・松浦城太郎氏のコメント
西伊豆町は駿河湾と天城山に挟まれたわずかな土地に集落が形成されており、狭い範囲に海あり、山あり、川ありと、箱庭のような自然豊かな町です。目の前に海があり地元の子供たちにとって「釣り」は当たり前のものですが、都内の子供にとっては非日常であり、魚食の起点でもあるため、釣りを通じて魚に触れ、更にそれを自分で食べたり、販売したりできるこの取り組みは大変意義のあることだと思います。これからも関係者の方々と手を携えて、都会の子供たちに素晴らしい体験が提供できる地域であるよう頑張っていきますので、ぜひ西伊豆町に釣りをしに来てください!
サカナバッカ・山本のコメント
サカナバッカは「食べて美味しいだけではなく、魚を知り、体験できる店」をコンセプトに活動しています。ツッテバッカの旅はまさに「体験」を通して漁業を知る、魚を知るきっかけを提供するイベントです。参加者さんたちには2日間の旅を通して、生産から流通、販売までのストーリーを一貫して体験してもらいました。いつも食べている魚がどこから来て、誰の手を介して食卓まで届いているのか、これまでよりぐっと解像度が上がり、身近に感じられるようになったのではないでしょうか?日常の食卓で「今日の魚はどこから来たのかな?」という話題で盛り上がってもらえたらうれしいです。



「ツッテバッカの旅」 概要
サカナバッカについて
サカナバッカは都内に8店舗(中目黒、都立大学、中延、エキュート品川店、五反田、エキュートエディション新橋店、グランスタ東京店、グランスタ丸の内店)を展開する魚屋です。日本の豊かな「魚食」の文化を一般の方にも広く伝えたいという想いから、日本の風景から減りつつある街の魚屋をモダンにアップデートし、食べて美味しいだけではなく、魚を知り、体験できるお店作りを目指して、東京ではあまり流通していない魚種や高鮮度の鮮魚を産地や市場から仕入れています。SNSやECなども活用し、オンラインとオフラインを掛け合わせた新しい購買体験を提供することで魚離れの進む若い世代も含め幅広い世代にご利用いただいています。
【産地PRに関するお問い合わせ】
contact@sakanabacca.jp

【出店に関するお問い合わせ】
ツッテ西伊豆について
観光客や地元の釣り人が提携遊漁船に乗って釣った魚を、西伊豆産地直売所「はんばた市場」で、電子地域通貨「サンセットコイン」と交換する取り組みです。西伊豆町が課題とする「観光還流の促進」と「漁師不足による漁獲量低下の解決」を目的に、2020年9月にスタートいたしました。観光客や釣り人の釣った魚を自治体が主導して買い取る企画は、日本初となります。
株式会社フーディソン 会社概要

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