産後ケア施設「やわらかい風」は、これまで約8,000人のケアや相談にあたってきました。しかし、建物が築80年と古く、改修や修繕を繰り返しており、運営は大変厳しい状況が続いています。そのため、オープン8周年を迎えた今年、思い切って、初めてのクラウドファンディングに挑戦させていただくことにしました。
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この度、多くの皆様のご支援を励みにして、ネクストゴール『 510 (ファイト) 万円 』に挑戦しています。
まだ産後ケアを知らない方や利用したことのない方にも【 産後ケア 】の存在を知っていただくために、更なるゴールを目指していきます!
今月10月31日(木)まで頑張っていきますので、最後まで応援のほどよろしくお願い致します!
なお、産後ケア施設「やわらかい風」のリアルタイムの様子は
で発信しています。利用されたママの声や写真などをアップしていますので、こちら(
はじめまして。助産師の川口映子です。
鳥取県庁近くの古民家で産後ケア施設「
私が産後ケア施設をやろうと思ったのは、鳥取市内の産婦人科で勤務していた時のこと。家族の支援が受けられなかったり、産後に体調を崩している女性がおられることに気付き、「助産師として、産後の大変なママに何かできることはないだろうか」と考え始めたのがキッカケでした。
そんな想いが止まらなくなり、2016年8月に立ち上げたのが産後ケア施設「やわらかい風」です。
開院して8年。利用者も年々増え続け、これまで約8,000組のお母さんと赤ちゃんがケアや相談のために利用してくださいました。
しかしながら、開所当初から運営は火の車。
築80年の古民家を使っていることもあり、建物の老朽化から改修や修理で費用はかさんでいきました。
それでも、産後ケアを利用された方々からの「この場所があって本当に助かりました」という声に励まされ、貯金を切り崩しながらなんとか運営を続けてきました。
鳥取県は、2010年から「子育て王国とっとり」を掲げ、今年2024年からは「
」として“全国一子育てしやすい鳥取県” を目指しています。
そのような鳥取の地だからこそ、今後も産後ケアを必要としているお母さんに「やわらかい風」を知ってほしい。子育ての負担やストレスを少しでも軽減して、こころと身体を癒しながら焦らずにゆっくりお母さんになっていく、そのお手伝いを私たちはしていきたい。
その想いを胸に、初めてのクラウドファンディングに挑戦させていただくことにしました。
お母さんと赤ちゃんの居場所となる『やわらかい風』の運営をより良い方向へ安定させ、この活動を存続していくために、御協力をよろしくお願い致します。
どうか皆様のお力をお貸しください。
私は、本州の一番端っこ、山口県下関市で生まれ育ちました。
看護師になりたいと鳥取県米子市の鳥取大学医療技術短期大学部看護学科(現・鳥取大学医学部保健学科)に入学。2年生の時に学生結婚をして、娘が生まれたのですが、生まれつきの障害を持っていました。
預かってくれる保育園が見つからず困っていたところ、娘の託児を引き受けてくださる地域の方々との出逢いがあり、無事卒業。念願の看護師になる夢を叶えることができた経験があります。地縁血縁のまったくない鳥取の地で、この方々に出逢えてなければ、看護師になることも、今のような活動をすることもなかったと思っています。
そんな経験から、自然と「この鳥取の地で恩返しをしたい」「子育てをしているお母さん方の力になりたい」と思うようになりました。
39歳の時、県立倉吉総合看護専門学校保健助産学科に入学。保健師と助産師の資格を取得し、卒業後は鳥取市内の産婦人科医院に勤務。その後、2016年8月に「やわらかい風」を開院し、現在まで運営を続けています。
また、NGOの母子保健専門家として、ネパールやインドなどのアジア諸国での活動にも携わらせていただいています。
」は、鳥取県鳥取市の築80年の古民家で運営する完全予約制の産後ケア施設です。
2016年8月3日に鳥取市西品治の中古住宅でオープンし、利用の増加に伴ってより広い場所で運営しようと、2020年に現在の鳥取県庁近くの古民家に移転しました。
現在は鳥取県(鳥取市・八頭町・岩美町・若桜町)の4市町村に加え、岡山県西粟倉村、兵庫県新温泉町の合計6市町村より業務委託を受けています。
開院当初は一人でスタートしましたが、現在は13名のスタッフが活動を支えてくれています。
私以外は全員が非常勤ですが、助産師6名を中心に、看護師・保育士などの有資格者スタッフが、お母さんの拠り所となるように心をこめてサポートをさせていただいています。
生後すぐから概ね12ヶ月頃の赤ちゃんとお母さんを対象に【 完全予約制 】で産後ケアメニューを提供しています。
産後のお母さんと赤ちゃんにリラックスした環境の中で有意義な時間を過ごしていただけるように、様々なメニューをご用意しています。
」の大きな特徴は以下の通りです。① スタッフ全員が高い専門性を追求する「有資格者」
② 定期実施の産後ママ向けサービス「いい風呂の日」
③ 月に1回だけ開催する「さいきんどうですか食堂」
④ 独自に取り組んでいる企画「いのちを感じる教育」
⑤ 地域や人とのつながりを大切にした「様々な活動」
産後ケア施設「やわらかい風」で働くスタッフは、全員が「助産師」「看護師」「保育士」などの有資格者です。
さらに、やわらかい風のスーパーバイザー・新宮一夫先生(日本乳幼児精神保健学会 元理事 / 鈴鹿医療科学大学 元教授)を講師に定期的な母子臨床の研修会の実施をするなど、高い専門性を目指して日々研鑽を積んでいます。
鳥取市にある産後ケア施設「やわらかい風」では、毎月第3月曜日に「いい風呂の日」という企画を開催しています。
ゆっくりする時間の少ないお母さんにのんびりした時間を過ごしていただきたいと、近隣の温泉施設のご協力を得て定期的に実施している「産後ママ向けの託児付き温泉サービス」です。
入浴中はスタッフが赤ちゃんの世話をします。温泉から上がった後は、おしゃべりの時間。参加者からは毎回のように「久しぶりにゆっくりお風呂に入れました!嬉しいです!」と喜びの声をいただいてます。
さらに、誰でも利用ができる地域食堂(子ども食堂)の「さいきんどうですか食堂」も月1回の頻度で開催しています。
さまざまな世代の方に訪れていただき、初対面でも自然と会話が生まれるアットホームな時間になっています。
食事前には、アイヌ絵本の読み聞かせを実施。いつも読み聞かせをしてくださっている河原さんの柔らかな声で包まれる雰囲気の中、この世界に生きている全ての ”いのち” に感謝をしながらゆったりとした時間を過ごしていただけます。
産後ケア施設「やわらかい風」では、独自の企画として「いのちを感じる教育」に取り組んでいます。
例えば、蚕の繭のかたちをイメージして手作りした《 繭のベッド 》。秘密基地のようなベッドフレームで、お母さんのお腹の中にいるような包まれた感覚になります。子ども達も「なんだ?なんだ?」と喜びながら探索します。
また、いのちを感じるスペースとして《 子宮のお部屋 》という空間も作っています。薄暗い産道のような入り口を進むと、子宮をイメージしたスペースに到達。ギターの音色に心臓の拍動や自然界の音が融合した音楽の流れる空間を楽しむことができます。
さらに、スタッフによる絵本の読み聞かせや、看護学生による実習などを通じて、様々な世代への「いのちを感じる教育」に取り組んでいます。
また、地域や人とのつながりも大切に活動しています。
今年の夏には、鳥取大学生の「ばばのばプロジェクト」と合同で夏祭りを開催。じゃんけん大会・ヨーヨー釣り・くじ引き・駄菓子販売などなど、賑やかなイベントを開催することができました。
その他にも、皮膚科の川口俊夫医師によるスキンケア勉強&おしゃべりのイベント「ビスターレ・ヒッポッポの会」なども実施。ネパール語で “ゆっくり” を意味する「ビスターレ」で子育てもスキンケアもやっていこうと、毎月1回ボランティアで赤ちゃんの相談に乗ってくださっています。
本プロジェクトで集まった資金は、産後ケア施設「やわらかい風」の活動を継続していくための運営費用の一部として使わせていただきます。
先ほど紹介したような取り組みを今後も続けていくには、相当の運営費が掛かります。
2020年度に、全国に先駆けて鳥取県が「産後ケア無償化」を導入して以来、利用者が急増。
昨年2023年度には初めての単年黒字化したものの、苦しい運営が続いているのは事実です。
物件の賃料は大家さんのご厚意で格安にしていただいていますが、築80年の建物の維持管理のために改修や修理の費用がかかってしまいます。ボランティアさんの協力のおかげで修繕できている部分もありますが、本来は来院される母子の「こころと身体のケア」のために予算を使いたい。そんな葛藤をしながら運営してきました。
学生から近所の方まで多くの方がボランティアで補修にも協力くださいました
今回のクラウドファンディングを通じて支援いただいた金額を「今、子育てしている方、また未来の母子が心身ともにリフレッシュして有意義な時間を過ごすための取り組み」に使わせていただくことで、鳥取県が本当の意味での「シン・子育て王国とっとり」と認められ、これから子どもを産み育てる方々にも “鳥取で子育てできて、良かった” と言われるようにしていきたいと思っています。
どうか皆様の力をお貸しいただけると嬉しいです。
なお、スケジュールは以下の通りです。
2024年9月11日
クラウドファンディング開始
2024年10月31日
クラウドファンディング終了
2024年12月~2025年1月
リターン発送予定
産婦人科に勤務していた時に気付いた産後のお母さんの様々な思い。
8年前、これらに一つ一つ向き合っていきたい、と開所しました。
当初は「産後ケアって何ですか?」「お産は病気じゃないのにどんなケアが要るんですか?」とよく聞かれました。
情報があふれる中で、多くのお母さんが「自分の子育て」を見失って迷子になっているような気がします。私は、お母さんが、ありのままの自分で、自分らしい子育てが出来るようにサポートし、「あなたの子育て、それでいいよ!大丈夫だよ!」と伝えたいです。
そして、日本で一番小さなこの鳥取県に「やわらかい風」という産後のお母さんと赤ちゃんを受け入れる温かい場所があることを多くの方々に知ってほしいです。
赤ちゃんが社会の宝なら、それを育てるお母さんも社会の宝です。
すべての人にお母さんがいます。私は、この世のすべての人に存在するお母さんを大事にする社会を作りたいです。
この思いは、開所当初から8年たった今でも変わっていません。
私にあなたのお力を貸していただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願い致します。
産後ケア施設「やわらかい風」
・住所:鳥取市馬場町13-1(
)
・電話:0857-20-3941
・開院時間:9時〜17時(土・日・祝定休)
・駐車場:4台あり
・HP:
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・CAMPFIREパートナー: