違反じゃないけど最低限これぐらいはできてくれ! まわりをイラつかせるマナー違反の運転5つ

2024.10.22 11:40
この記事をまとめると
■運転マナーというのが最低限存在する
■周囲をよく見て思いやりを忘れないことが重要だ
■駐車時もよくトラブルが起こりやすい
マナーを守れば平和な道路環境に
  交通マナーというのは、やってもやらなくても違反ではないけれども、クルマや歩行者など道路を利用するみんなが安全に、かつ気もちよく通行できるように考え、相手を優先したり気遣ったりすることです。この交通マナーがよくなればなるほど、通行中のストレスは減り、事故が起こることも少なくなっていくと考えられます。
  JAFが2016年に行った交通マナーに関するアンケート調査では、「自分が住んでいる都道府県の全般的な交通マナーについてどう思うか?」という質問がありました。
  そこで「悪いと思う」「とても悪いと思う」と回答した都道府県のワースト3が、香川県(80%)、徳島県(73.5%)、茨城県(67.2%)。これは地元の人たちが謙遜した上での回答なのかもしれませんが、悪いという回答がゼロの都道府県はありませんでしたので、誰もが少なからず普段の運転中に嫌な思いをしたり、ストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
  そこで、みんなが安全でスムースに通行するために、違反ではないけど最低限これは守ろうよ、と感じることが多い交通マナーをピックアップしてみたいと思います。
  まずは、バイパスや高速道路などでの合流地点で、もっとも効率よく潤滑に進む基本が「ファスナー式」といわれ、合流車線の先頭から1台ずつ合流していく方法なのですが、先頭までいっていざ合流しようとしたら、なかなか入れてくれない! という経験をした人もいるのではないでしょうか。これは、その手前で我れ先にと合流してしまう自分勝手な人が多く、本線のドライバーにしてみると「さっきも入れてあげたのに、また?」と、なんだか損をした気分になってしまうからなのです。
  合流する側のドライバーは、前のクルマが合流車線の先頭まで行くならそれにしっかり追従し、順番を守って合流するのがマナーです。途中で勝手に自分だけ合流をしてしまわないこと。そうすると、その人のせいでファスナー式が崩れ、ぐちゃぐちゃな合流ポイントになってしまいますので注意しましょう。
  次に、片側2車線以上ある自動車専用道路や高速道路で、追越車線は追い越しをするときのみ走ることになっています。ただ、どこからどこまでが追い越しの最中なのかを他人が判断するのは難しく、なかには長い距離を追越車線のまま走っている人もいます。そんなとき、後ろから追いついてきたクルマがあっても「ちゃんと制限速度で走っているから」とそのまま居座って通せんぼをする人を見かけますが、ここはすみやかに譲るのがマナー。
  クルマのスピードメーターは全車種がまったく同じではなく、メーカーの違いやタイヤサイズなどによって、多少なりとも誤差が生まれることがありますので、自分のクルマのスピードメーターが95km/hだとしても相手のメーターは100km/hと表示されている可能性もあるのです。そうなると、相手のドライバーは「なんで自分より遅いのに譲ってくれないのか」とイライラしてしまいますので、追いつかれたら速やかに譲るようにしましょう。
とにかく周囲をよく見るべし
  続いて、車線変更や右左折のときにウインカーを出さない、または一瞬だけ直前に点滅させるのはとても危険な行為です。厳密にいえば、必要な場面で相応のウインカーを使用しなかった場合には「合図不履行違反」となりますが、「一瞬でも出したからいいじゃん」というのも交通マナーとしてはよくない行動です。
  後続車はもちろん、周囲のさまざまな人がウインカーを見て安全な運転を行なっているので、周囲がしっかりとそのウインカーを認知でき、判断して対処できる時間を与えなければ、まったく役に立ちません。ウインカーは早め早めを意識して、周囲に自車の動きを伝えましょう。
  次に、信号が赤に変わる寸前で交差点に突っ込む、もしくは青に変わる直前で発進する、このどちらもマナー違反です。とくに、右折信号のない交差点で右折待ちをしているクルマがあるのに、赤に変わるギリギリで直進してくると右折ができなくなり、交通渋滞を招いたり無理な右折をさせられて事故を招く恐れがあり、これはとても危険。右折待ちのクルマが確認できた場合は、黄色に変わる前に停止して譲ってあげるのがマナーです。
  赤に変わる寸前で突っ込んできて、完全に赤に変わってから渡りきるクルマがいる一方で、青に変わるのを見越して見切り発進するクルマもとても危険。もし同じ交差点で同時にこのふたりがいたら、出会い頭にぶつかってしまうかもしれません。信号は左右の横断歩道の信号などを参考に、余裕をもって停止・発進するのがマナーです。
  最後に、駐車場でのマナーとして、先に空車待ちをしているクルマがあるのに、自分に近いところが空いたらさっさと入れてしまう人がいますが、これもできる限り順番を守りましょう。SA・PAなど後退禁止のスペースなら仕方ありませんが、駐車場待ちの列に並ばず逆から割り込んだりするのも、並んでいる人たちのイライラを募らせます。
  空いてるところが障害者スペースしかないからと、そこに停めるのもマナー違反。車椅子を利用する人は、乗り降りをするのに広いスペースを必要とします。一般の駐車枠が空いていても、そこに停めて乗り降りすることができないので障害者スペースが必要なのです。ドライバーとして、というよりこれは人としてのマナーでもあると思いますので、思いやりの気もちを常にもって運転したいですね。

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