日本のパーツメーカーが! ドリキン土屋圭市がインドネシアに上陸!! 熱気渦巻くカスタムカーショーの模様をリポート

2024.10.12 12:30
この記事をまとめると
■「インドネシア モディフィケーション&ライフスタイル エキスポ(IMX)2024」が開催された
■インドネシア国内外のアフターパーツメーカーとカスタマイズカーが集結
■IMXに出店していた日本のパーツメーカーと関係者にインドネシアへの思いを聞いた
インドネシアのカスタマイズカーフリークたちの秋の風物詩
  10月4日から6日の3日間に渡り、インドネシアの国際展示場・インドネシアコンベンションエキシビションにて、アフターパーツ系の自動車ショー「インドネシア モディフィケーション&ライフスタイル エキスポ(IMX)2024」が開催された。
  インドネシアのアフターパーツ・マーケット協会(NMAA)が主催する同イベントは、今回で7回目。より規模を拡大するべく会場が変更されるなど、インドネシアでのカスタマイズカーの人気の高まりが映し出される形となった。
  その会場にはインドネシア国内外のアフターパーツメーカーのほか、NMAAが国内各地で開催するイベントから選ばれたカスタマイズカーも集結。人気投票により最優秀グランプリが選ばれ、各メーカーから賞も送られるなど、車両コンテストはメイン企画となっている。
インドネシアの自動車およびアフターマーケットをより高いレベルに引き上げるためパートナーシップを締結
  世界で4番目に多い人口、2億7550万人が暮らすインドネシアは、平均年齢が約29歳と非常に若く自家用車の保有率もますます増加する一方だ。
  トヨタ、ダイハツ、三菱などのクルマが人気だが、その一方で「自動車部品の国産化を推進する政策」が打ち出されていることもあり、完成車や関連パーツの輸入のハードルが高いのも事実。
  そういった背景を受けて、オープニングセレモニーでは、NMAA代表アンドレ・ムヤルディ氏と日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)副会長である田中知加氏が登壇。「インドネシア国内のアフターパーツ市場発展のための協力」を要請する書面をインドネシア工業省のアグス・グミワン大臣に提出する機会が設けられた。
 NAPAC・田中副会長
「ドレスアップやドリフトなど日本独自のクルマ文化を受け入れながら、さらに発展させてくれているので、インドネシアのマーケットには大きな期待を寄せています。互いに国境を越えてクルマを楽しみ、盛り上げていくための友好な関係を築きたいですね。そのためにも今後、スムースなやり取りができる仕組みを作っていきたいと考えています」。
海を超えてその名を轟かせるジャパンブランド
  今回のIMX2024には、リバティウォークやドリキン土屋圭市さんなど、日本からも多くのメーカーやショップ、自動車関係者が出展。
リバティウォーク
 リバティウォークに関してはR34GT-Rとフェアレディの人気もさることながら、R34GT-RのミニカーやオリジナルTシャツといったグッズに連日長蛇の列ができるなど、2023年の出展をさらに上まわる盛り上がりを見せていた。
 ずらりと並べられたR34 GT-Rのミニカー。
 アンベールされたフェアレディZにも人だかりができていた。
ドリキンブース
 ドリキンこと土屋圭市氏は、なんとAE86のマメ号を日本から輸送し、インドネシアで初お披露目。アンベール後のトークショーでは、車両製作などにかける気もちなどを口にし、来場者も聞き入っていた。また、ブースではオリジナルTシャツの販売やサイン会なども実施。最終日には屋外のコースで、名人芸のドリフトを披露していた。
VERTEX
 日本でもおなじみVERTEXではインドネシアの人気キャラクター「DUDU」とコラボした限定ステアリングと限定ミニカーをVERTEXブースにて販売。さらに別場所に設けられたDUDU×VERTEX合同ブースでは、同社エアロキットを装着したS14シルビアをDUDUカラーにフルラッピングして展示。DUDUデザイナーと同社上野氏のサイン会も催された。VERTEXブースでは200万人以上のフォロワーを誇るYoutuberガレージドリフトとコラボした50本限定のコラボステアリングも販売。
 VERTEX上野浩雅氏
「JDMカスタムはどこの国でも高い人気ですね。インドネシアはクルマ好きが多くて、これからさらに伸びる市場だと思いますので来年のIMXにもぜひ出展したいと考えています」。
 インドネシアの人気キャラクター「DUDU」とコラボした限定ステアリングとミニカーも大人気。
 ガレージドリフトとのコラボステアリングはシリアルナンバー入りだ。
KUHLレーシング
 今回、ブースを出展していたKUHLレーシング・片岡代表はトークショーにも登壇。フォロワー数146万人という人気Youtuber、Om Mobiマスクマンたちと「コミュニティをサポートする自動車産業」というテーマについて語り合った。
スプーン
 インドネシアで絶大な人気を誇るスプーンもブースを出展。ファウンダーの市嶋氏も来場し、ファンサービスを行なっていた。
NAPAC & OAM
 IMXと大阪オートメッセ(OAM)は長きに渡って協力体制を結んでいることから、互いのイベントにブースを出展し合っている。
 今回、OAMは6×9mのスペースにNAPACと合同でブースを出展。OAM2024のビジュアルやタナベ/SSR、クスコ製品をディスプレイし、大いにPR展開を行った。
 ブースにはインドネシアや日本に関わらずさまざまなゲストが足を運んでくれた。
右から、NMAA代表アンドレ氏、NAPAC副会長_田中氏、インドネシア工業省大臣アグス・グミワン氏、二輪車協会会長バンバン・ソエサトヨ氏、プテゥ・ジュリ・アルディカ氏、交通タイムス社宮木代表
クスコ・長瀬 努代表
NAPAC事務局・長妻 良氏&Om Mobi・マスクマン
NMAA・アンドレ氏、土屋圭市氏
日本人関係者に聞く「インドネシア」
  日本のアフターパーツメーカーがインドネシアに注目、あるいは力を入れていることは、会場内をみても明らか。至るところで、さまざまな関係者と顔を合わせるからだ。そこでインドネシアとのお付き合いや印象をみなさんに聞いてみた。
 WORK・高巣浩司氏
「IMXに出展しているARVIAグループとは、インドネシアの代理店として20年以上の付き合いがあります。弊社のホイールのなかでも、とくにマイスターエモーションは、カラーもサイズもニーズに応じて変更できるため、インドネシアのカスタムシーンでも装着率の高いブランドのひとつとなっております。またSUV向けのマイスターS1は、東南アジア向けとして製作して2025年には日本でも発売する予定です。今後もマイスターファミリーをドンドン増やしていきたいと考えていますので、楽しみにしていただけたらと思います」。
  会場でひときわ存在感が高かったのは、オーバーフェンダーを装着した86のフェンダーにハマるマイスターL1・3ピース。フロント265/35-18、リヤ295/30-18のタイヤを、それぞれ引っ張りで装着している。
  ワークの高巣氏が語るように、なかには10年単位でコミュニケーションを取っているメーカーもあるインドネシアとの関係。IMXやOAMを通して、今後もさらに深まっていくことは間違いない。
 タナベ・野間亮籍氏
「インドネシアは人口が多く、若い方も多いので魅力的なマーケットであることは確かです。ただ、パーツ輸入などで高いカベがあるので、まずはIMXのようなイベントを通して、私たちが作っているパーツを見て、触れていただくことが重要だと考えています」(野間氏)。
タナベ・野間亮籍氏(左)、田邊一徳代表(右)
 HKS・水口大輔代表
「人口はもちろん、親日派も多いインドネシアは市場の開拓も進み、インフラも整ってきているようです。若い富裕層も多く、今後の可能性も非常に高いと思いますのでパーツを供給しながら見守っていきたいと考えています」。
 ブリッド・笹尾真弘氏
「モータースポーツの露出やアフターパーツ市場の開拓などを目的として、IMXに初めてきました。ドリフトなどのスポーツ走行も盛んですし、インドネシアに向けてブランドをアピールしてステータス性を出していきたいと考えています。インドネシアは素材に何を使っているか? など製品に対してのチェックはかなり細かくて厳しいですね。現状ではフルバケット6対リクライニング4くらいのオーダー割合となっています」。
 クスコ・長瀬 努代表(左から4番目)
「出展社も来場者も20〜30歳代の若い人が非常に多いので今後10年は盛り上がることは間違いないでしょうね。タイムアタックやサーキットレースも盛んになりそうですし、インドネシアには可能性しか見えません。そのため今後もパーツ供給面でサポートしつづけていく予定ですが、弊社が扱うパーツはポン付けできないモノがほとんどなので、どのようにサポートしていくかが課題ですね」。
 4×4エンジニアリングサービス・楠神 卓氏
「インドネシアも日本市場と同様に、4WDやピックアップトラックのカスタムが人気ですね。とくに4✕4エンジニアリングが得意とするオールドランドクルーザー(LC40〜80シリーズ)のユーザーさまからは、BRALEY VやBRADLEY FORGED匠の指名が増えています。インドネシアの皆さまは日本のカスタムに興味をもたれているので、当社も日本で人気のあるブランドになりたいですね」。
 NAPAC事務局・長妻 良氏
「IMXを初めて見た時は日本のカスタマイズ文化を丁寧にリスペクトされており、いかにカッコよく魅せるかを追求するユーザーが多いように感じました。カーカスタマイズはまず見た目から入り、さまざまな方向に派生していくものですので、今後はカスタマイズの幅も徐々に広がり、右肩上がりの自動車保有率も相まって自動車アフターマーケットの成長が大いに期待できました」。
  なお、大阪オートメッセ賞はオーバーフェンダーボディにワーク・マイスターS1を装着した86に決定! オシャレなボディカラーにカーボン製フラップエアロ、ブリブリのネガティブキャンバーがバッチリはまっている1台だ。
  さらに、IMX会場で配布した土屋圭市さんのサイン入りの大阪オートメッセステッカーを特別に20名様にプレゼント!
 ご希望の方は下記の応募フォームより必要事項を記入して申し込みを。※応募締切:2024年10月31日
↓↓↓
土屋圭市さんサイン入り大阪オートメッセステッカープレゼント応募フォーム

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