一見地味だが光るとスゴイ! トラックの世界でじわり広がるカスタム「ユーロトラック」とは

2024.10.07 20:00
この記事をまとめると
■イタリア・ミラノで「TRANSPOTEC LOGITEC2024」が開催された
■車両だけでなくトラックのカスタムパーツも多く展示されていた
■ユーロトラック風カスタムのトレンドを追った
小型化されたフォグランプが登場
  イタリア・ミラノで開催された欧州最大のトラックの見本市、「TRANSPOTEC LOGITEC2024(通称トランスポテック2024)」は、トラック本体の展示だけでなく、用品類などもたくさん出展されている。そのなかでも、ここではカスタムパーツに注目して紹介していこう。
  ユーロトラックといえば、フォグランプをたくさん搭載して、なおかつ動物(との衝突)対策ともなるバンパーガードなどを組み付け、カスタムペイントで仕上げるのが基本のスタイルだろう。今回のトランスポテックでも、そうしたアイテムはいくつものブースで展示されていた。
  また、実際にカスタムパーツを組み込んだデモカーや、メーカーブースの展示車両にもユーロトラック風のカスタムをしたトラックが何台もあった。
  最新のトレンドとしては、空力を意識しているのかフォグランプが薄く小型化されているものが登場している。これは、ランプが点灯していないときにはあまり目立たないが、昼間でも点灯させれば目立つので使い分けができそうだ。
  そもそも霧の多い地域などを走行することもあって、トラックは自車をアピールするためにルーフにフォグランプをたくさん搭載して光らせながら走るのが珍しくない(日本ではNGだが)。ユーロトラックは、そんな習慣を強調して、堂々とした存在感を放つものとしているのだ。
  トラックメーカーのロゴやエンブレムも純正からメッキや透過式LEDで光らせるモノなど、ちょっと差をつけるセンスのいいアイテムも流行っているようだ。
ユーロトラック風カスタムは日本で流行る可能性も
  また、エンブレム同様、モール類やボディの隙間に仕込んで光らせるような高輝度LEDを組み込んでいる細いランプなども展示されていた。
  日本と同じようにテールランプをLED化したり、光り方を工夫する手法もあるようだが、テールランプ自体のバリエーションは日本ほど多くはなさそう。
  一方、インテリアに関しては自由度が高いだけに、独創的なカスタムが多い。彼の地のナイトクラブをイメージしたような表皮でしつらえたり、怪しげな間接照明のネオンを備えていることが多い。
  カスタムトラック主体のイベントなどでは、内外装ともにもっとド派手なカスタムを施したユーロトラックがたくさん展示されるが、物流業界の国際的な見本市でもあるトランスポテックでは、そこまで本気のカスタムはさすがに見かけなかった。
  いずれにしても、パーツの存在自体は控えめにして、点灯させた時にイメージを一転させるようなスタイルが、最新のユーロトラックといえそうだ。
  日本ではそもそも神輿(神社仏閣も含まれる?)をモチーフに発展してきたデコトラというカスタムが主体だが、最近はインターネットのおかげで海外から注目するファンは非常に多い。そのうちユーロトラックのイベントにもデコトラが特別参加するようなことがあるかもしれない。
  逆に、日本ではユーロスタイルのトラックカスタムは徐々に広がっている。5月に開催されたジャパントラックショー2024でも、エアロパーツやローダウン、フォグランプにカスタムペイントでドレスアップされたユーロトラックが何台も展示されている。
  エアサスなら車高も自由自在。デコトラは仕事では使いにくいけどユーロトラックなら大丈夫と、仕事車にユーロトラック風のカスタムをすることが今後は流行るかもしれない。

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