市民と作り上げた公共空間活用の実証実験「ステキなみちくさ」小田原城近くの史跡整備予定地で10月1日より実施!空間を楽しめる様々なアイテムが入った大きな棚が登場!

2024.09.27 17:30
コトラボ合同会社
―普段使われていない公共空間を “みんなの広場”に―
コトラボ合同会社(本社:神奈川県横浜市、代表社員:岡部友彦)と小田原市都市政策課が連携して取り組む、実証実験「ステキなみちくさ」が、2024年10月1日(火)から11月10日(日)まで小田原城近くの史跡整備予定地にて実施されます。

【期間】
2024年10月1日(火)― 11月10日(日)
【時間】
10:00‐17:00
【場所】
弁財天通り沿い史跡整備予定地(城内1-24(旧商工会議所横)
※将来的に史跡として整備する予定の土地です
【内容】
・テーブル、椅子、棚の設置
・日除けの他、ピクニックセットやヨガマットなどの貸し出し
会場となる史跡整備予定地(旧商工会議所隣)

実証実験「ステキなみちくさ」
今回で3回目となる「ステキなみちくさ」は小田原城周辺三の丸エリアの史跡を含む公共空間を市民が日常的に過ごせる空間にできないか?という目的からスタートしました。

1回目はお堀の近くにある2つのポケットパークを活用し、1つはキッチンカーで飲食が楽しめる空間、もう1つは子供達が遊べるプレイパークとして活用を行い、子育て世代を中心に多くの方がみちくさする光景を作ることができました。

2回目は弁財天通り沿いの史跡整備予定地の芝生にて桜の時期に多く訪れるお花見客に対して、ゆったりとくつろげる空間として実施。当時この場所が蓮池であったことにちなんで作成した蓮の葉・花マットの貸出も行いました。また、キッチンカー事業者に対して出店料を徴収し、将来的に街づくり資金として活用することが可能かどうかの収益化の実験も実施しました。

そして3回目となる今回は前段階として、市民と一緒に公共空間の活用について考えるまちづくりワークショップ「おだわら・街・妄想ワークショップ」を実施。まちのことを一緒に考えながら、共に実験まで実施する形で、市民からの意見も反映させながら、日常的に滞留できる空間を目指します。

【1回目】 ポケットパークの活用実証実験
期間:令和5年12月16日~20日
場所:お堀横ポケットパーク(城内2-22)他
内容:キッチンカー、テーブル、ラグ、木製ジャングルジムなどの設置
お堀沿いに設置された小田原木材を使用したジャングルジム、小田原林青会より借用
小田原木材を使用したBIGジェンガで遊ぶ子どもたち

【2回目】 桜シーズンの花見客に対する滞留空間の提供
期間:令和6年3月24日~4月7日
場所:弁財天通り沿い史跡整備予定地(城内1-24)
内容:ピクニックシートの貸し出し、キッチンカーの出店
蓮の葉・花マットでくつろぐ様子
キッチンカーの出店

市民参加型のワークショップから生まれた公共空間活用アイデアの実現
おだわら・街・妄想ワークショップでは、高校生や子育て世代、シニア世代など様々な市民が参加し、
話し合いで終わるのではなく、実証実験として形にすることをゴールとして、公共空間の活用について妄想するようにアイデアを出し合い、子供たちだけでなく、多くの世代がくつろぎ、楽しめるようなアイテムを貸し出せる棚を設置することに。
 このワークショップを通して、出会った方々と一緒にこの実験も実施し、これからも街のことを一緒に考えていく仲間となっていけたらと考えています。
ワークショップ1日目
ワークショップ2日目

多様なアイテムを収納し、自由に借りることができる棚の設置
妄想ワークショップで出された意見を形にしたアイテムの棚は地元の一級建築士事務所nias(ナイアス)に依頼。「棚に集まる」をコンセプトに、ただ物を収納するのではなく、イスやテーブル、日よけなどの機能も兼ね備えた棚となっています。棚には3つのテーマを用意。「Play」・「Training」・「Relax」をテーマに、ピクニックセットや、ビーチボール、マットや椅子など、この場所にくれば誰もが楽しめるようなアイテムを多数収納する予定です。
「棚に集まる」をコンセプトに制作された棚のイメージパース
実際に設置された棚


実証実験に向けた準備もワークショップ参加者が参加 地域住民とともに作り上げる実証実験
今回の実証実験前の1か月間を事前準備期間として設定。
妄想ワークショップ参加者を中心に石拾いなどの環境整備や、アイテム棚の塗装などを行い、ワークショップから継続した関係性をつくり、実証実験に向けて共に準備を行いました。
会場で拾った石を活用してロックガーデン作り
設置する棚の塗装の様子


今回の実験を通して、居心地の良いまちなか、行きたいと思うまちなかを模索し、街へと実装していくことで、より魅力的な街へと変えていき、新しい賑わいを生み出していければとと考えております。小田原市都市政策課と共に、この結果を踏まえ、街の魅力づくりにつなげていくことを計画しております。

ぜひ小田原での取組にご協力・ご支援いただければ幸いです。
コトラボ合同会社は、まちづくりや地域活性化事業を行っている会社です。
2005年から横浜市寿地区の空き部屋を活用し、街全体を一つの宿と見立てた"yokohama hostel village”を運営し、地域のイメージ・環境改善も含め、’どやの街’を’宿の街’へと変えていく事業としてホステル運営を行っています。周辺のビジネスホテルや高級ホテルとの差別化をはかり、低価格帯を維持し、一人でやってきてもスタッフとの会話を楽しめたり、旅行者同士のコミュニケーションなどのおもてなしを大切にしながら事業を行っています。

 他にもシェアカフェ&シェアハウスとして空き家活用とその担い手支援を目的としたbluff-terrace、松山市三津浜地区では、空き家バンクの運営を通して新たな地域の賑わいづくりや地域で地域のまちづくり資金を捻出するコミュニティアセットプロジェクトなどを行なっています。埼玉県熊谷市では、中心市街地を流れる星川周辺の活性化を行うために、地元若手メンバーとまちづくりを行っていけるコミュニティづくりから始まり、星川夜市の立ち上げ支援や実証実験を前提としたワークショップ熊谷・まち・妄想ワークショップなどを地域とともに行っています。

2008年、横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。2017年 第10回まつやま景観賞受賞、2019年 自治体学会賞(田村明まちづくり賞)受賞。主な著書に「日本のシビックエコノミー」「まち建築」「アジアのまち再生」など。

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