銀座と南青山に店舗がある、福井県のアンテナショップ「ふくい291」。銀座の「ふくい食の國291」では福井の食材や、お土産品、お酒など多くの商品が所狭しと並んでいます。
ふくい食の國291店内
福井は海産物やご飯のお供、ちょっとしたスイーツなど、魅力的な商品が数多くあり、いざ行ってみると、商品の豊富さゆえに、選ぶのに困ってしまいます。
2回目の今回は、アンテナショップで働くスタッフ、中嶋さん、中村さん、山浦さんが、普段から「ご飯のお供」に食べている、おススメの一品を紹介します。
中嶋さんのおススメ:越前国見 ジンジャーえのき
越前国見 ジンジャーえのき
「なめたけ」と聞いて「えのき茸?」と思う方もいるかもしれませんが、こちらは福井県の「国見えのき」を使った一品です。
「とうがらし」「醤油」「茎わかめ」など、いくつかの種類がありますが、中嶋さんのおすすめは「とうがらし」。
醤油味が少し甘めであるのに対し、とうがらしはピリッとした辛みがごはんのお供にぴったりだそうです。大根おろしやシソと一緒にさっぱりと食べるのも美味しいとのこと。
越前国見
ジンジャーえのき(200g) 413円(税込)
中嶋さんのおススメ:谷口屋 あまからおあげ煮
谷口屋 あまからおあげ煮 3種類
福井で「油揚げ」といえば有名な谷口屋ですが、油揚げを使った「甘辛煮」という商品も、ごはんのお供としておすすめです。
油揚げ関連の商品はさまざまですが、この「甘辛煮」は、しっかり煮込んでぎゅっと詰まった味わいが特徴。
「生姜入り」「唐辛子入り」「昆布入り」の3つの種類があり、どれも魅力的で全部食べてみたい。
中嶋さん|東京都出身。友達と福井旅行に行った事で、福井県には自分がまだ知らないたくさんの魅力があるあることを知り、アンテナショップに務めながら日々勉強中。食べることが好きなので、新商品はもちろん、色々な福井県の美味しいものを買って食べるのが休日の楽しみ。
中嶋さんのおすすめは「生姜入り」。
「最初は甘いのかな?と思いましたが、思いのほか生姜が強く香ります。私はさっぱりした味が好きなので、生姜がおすすめです」
生姜の風味が鼻に抜け、さっぱりとした味わいが楽しめます。さらに、みりんだけでなく醤油の味もしっかりと感じられ、全体の味が濃縮、ごはんがどんどん進む一品です。
谷口屋の、あまからおあげ煮 生姜入り
「唐辛子入り」は、食べた後にピリッとした辛さが後から感じられ、谷口屋のお揚げ自体はよく知られていますが、この「甘辛煮」の存在はまだあまり知られていません。今後、もっと多くの人にその魅力が伝わると良いですね。
谷口屋
あまからおあげ煮(生姜入り)(70g) 598円(税込)
中村さんのおススメ:サカイミート ひねちゃん
ひねちゃん
卵を産み終わった親鳥のもも肉を味付けした「ひねちゃん」。福井で有名な焼き鳥屋「秋吉」では「純けい」という名前で親しまれてます。
味付け済みなので、そのまま焼いても美味しい。
中村さんは「ニラやもやしと一緒に炒めて食べる」のが好みだそうです。しっかりとした歯ごたえで、お酒のおつまみにも、ご飯のお供にもぴったりです。
シンプルに焼くだけでおいしく、さまざまなアレンジも楽しめます。
サカイミート
ひねちゃん(180g) 495円(税込)
中村さんのおススメ:平成大野屋 たくわん煮
たくわん煮
地方によっては「贅沢煮」と呼ばれる、古たくあんを使った郷土料理。
古くなったたくあんを塩抜きし、醤油や他の調味料で再び煮込むことで一手間かけて別の料理に仕上げられる。家庭の味として親しまれ、人によって少しずつ味付けが変わる、どこか懐かしいアイテム。
中村さんは鯖江市出身で、祖父がよく作っていたたくわん煮が大好き。「祖父が作っていたものと味がよく似ていて、懐かしさを感じます」
唐辛子が入っているものの、それほど辛くはなくて、ごはんが進む味わいです。
中村さん|福井県鯖江市出身。猫と恐竜モチーフ、ヒーローものが好き。 福井を毛嫌いし上京したものの気づけば福井のニュースやロケ地を気にするようになり、ついにはアンテナショップスタッフに転職しまもなく2年。 地元鯖江やサンドームでのライブ、恐竜関連になるとより一層熱心になり、福井好きが隠しきれない。
「子供のころ、よくつまみ食いしていました(笑)」
一度たくわんにしたものをさらに煮込んでいるため、柔らかく、甘辛い味付けで食べやすいのが特徴。何枚でも食べられてしまうほどの美味しさで、お酒のあてにもぴったりの濃い味わいです。
ごはんと相性の良いたくわん煮
中村さんの祖父の家では、いつもこの「贅沢煮」があり、その味が家族の思い出として心に残っています。
平成大野屋
たくあん煮(250g) 734円(税込)
山浦さんのおススメ:波屋 塩うに
塩うに
日本の三大珍味の一つに数えられる「塩うに」は、福井の名物で、バフンウニと塩だけで作られています。
ウニの水分を抜き、1つのウニをわずか1gまで濃縮するため、100gの塩うにを作るには100個以上のウニが必要。そのため、口に入れた瞬間に広がる磯の香りと旨味は格別です。
山浦さん「日本海の荒波が口の中にザッパーンと広がっていきます(笑)」
炊き立てのご飯に乗せて楽しむのはもちろん、もみわかめと一緒に食べるとうま味倍増で最高です。
波屋
塩うに(50g) 7,560円(税込)
山浦さんのおススメ:望洋楼 甘海老てんこ盛り
望洋楼 甘海老てんこ盛り
冬の福井で楽しめる「甘海老」は、その名の通り甘さが際立つ一品。
トロっとした甘海老の美味しさをぎっしり詰め込んだ味わいで、職人が一つ一つ皮をむき、食べやすい状態にしてから冷凍。
醤油に付け込むと独特のトロッと感がなくなってしまうのですが、この商品は、料理長特製の甘海老醤油が別添えで付いいるので、濃厚なとろみをそのまま楽しむことができます。
望洋楼
三国湊 甘えびてんこ盛り 海老醤油付き(100g) 1,320円(税込)
山浦さんのおススメ:憩い処みなみ へしこフレーク
へしこフレーク
へしこは、さばを使った米ぬか漬けの一種で、さばを塩漬けにした後、米ぬかで漬け込み、約1年かけてじっくりと熟成させて作られます。
この熟成の過程で塩分が和らぎ、うまみ成分が増し、それがへしこの美味しさの秘訣です。
新鮮なへしこはスライスしてそのまま食べることができ、お酒のおつまみとしても人気。 また、常温で保存できるへしこフレークもあり、これをふりかけのようにご飯にまぶしたり、アンチョビのようにパスタに和えたりするととても美味しいです。
山浦さん|以前は、望洋楼青山店に勤務し、日本の人だけでなく日々訪れる世界中の人にも福井の豊かな食でおもてなしをしていた。 調理師免許をもち、食に関わる仕事歴は長いので、食材の活用方法や調理法なども含めてご紹介します。ぜひお気軽にお声かけ下さい!
へしこは一見大人向けの食品のように見えますが、「私は子供のころから、あぶってご飯に乗せて食べたり、夏の塩分補給として冷たいご飯に乗せて麦茶をかけて食べたりしていました。」
へしこはそのままだと匂いが強めですが、あぶることでまろやかになり、からすみのような香ばしい香りが引き立ちます。また、少量でもしっかりとした味わいがあるため、様々な料理に少し加えるだけで風味を楽しむことができます。
ふりかけのようにかけるへしこフレーク
憩い処みなみ
青魚と米糠の炙りへしこフレーク(80g) 980円(税込)
ふくい食の國291スタッフの三人
今回は銀座にある福井のアンテナショップ「ふくい食の國291」で、売られている商品の中から、スタッフが実際に食べているご飯のお供を紹介しました。
昔からある、「たくわん」や「へしこ」、「おあげ煮」 など、子供の頃から慣れ親しんだものを、今でもご飯のお供にして食べていました。
福井は雪国なので、このような日持ちする保存食が発達しているのですね。
どれも、ご飯にあうような味の濃いものでありながら、毎日食べていても飽きの来ない自然豊かな味わいが優しいおかずでした。
他にも紹介しきれない「ご飯のお供」がたくさんあります。一度、銀座「ふくい食の國291」まで、ご飯のお供を探す旅に出てみてはいかがでしょうか?