スバルを象徴する「AWD」「水平対向ターボ」「ツーリングワゴン」を根付かせた! レオーネは偉大なり!!

2024.09.07 17:30
この記事をまとめると
■スバル初の登録車であるスバル1000の後継モデルとしてデビューしたのがレオーネだ
■レオーネエステートバンに4輪駆動車を追加したことがスバルのAWDの発端となった
■レオーネは2代目・3代目と進化を続け1989年にモデルチェンジしてレガシィとなった
レガシィ以前のスバルを支えた功労車「レオーネ」
  富士重工業(現SUBARU)が、自動車メーカーとして最初に市販したのは、軽自動車のスバル360だが、スバル360の前に、登録車の大きさのスバル1500を開発し、試作している。一部はタクシーなどで実験的に使われたが、一般に市販されることはなく、スバル360が乗用車第1弾としてスバルの顔になった。
  その後、改めて登録車として開発され、販売されたのが、スバル1000だ。水平対向ガソリンエンジンと前輪駆動の組み合わせは、ここにはじまる。
  前輪駆動の利点を活かしたスバル1000は、競合といえる日産サニーやトヨタ・カローラなどに比べて、室内の広さが圧倒的だった。
  独創的なスバル1000の後継となるのが、1971年のレオーネである。レオーネは、スバル1000の合理的な実用車という価値から、よりゆとりを楽しめる上級車種として見栄えが大きく変わった。サイドウインドウがすべてサッシュレスとなり、ガラス窓の縁取りがない。ドアを開けたときにはガラスだけが見え、ガラス窓を下げるとドアだけとなって、ハードトップのような見栄えになる。
  車体の造形も抑揚が加わり、豪華な雰囲気を湛えた。2ドアと4ドアのセダンだけでなく、2ドアクーペやハードトップが選択肢に加わり、エステートバンも出た。グランダムと呼ぶ上級車種は、日本の5ナンバー車ではあるけれども、米国車のような豊かさが強調された。合理性を追求する欧州車的なスバル1000と対照的に、上級車の価値をもたらすクルマであった。
  1972年には、エステートバンに4輪駆動車を追加したことが、今日に続くAWDの発端となった。悪路走破を前提とした米国ジープのような4輪駆動ではなく、舗装路も快適に走れる4輪駆動という価値を、世界に先駆けて生み出した。
  1979年から2世代目となる。ここで、乗用ステーションワゴンとしてのツーリングワゴンが誕生し、後席以降の荷室にかけて屋根を少しかさ上げした造形が特徴で、4輪駆動とともに、スバル車の販売を押し上げる魅力的商品となった。さらに、ガソリンターボエンジン車が加わり、「リゾートエクスプレス」という価値で消費者を魅了した。
  1984年に、3世代目へ移行する。ここで外観が大きく変わり、角張った印象の簡素な装いとなった。米国車風の豊かさから、欧州車的な合理性を見た目に印象付ける姿へ戻った。
  しかしながら、基本的に18年前のスバル1000から引き継ぐ車台やエンジン、あるいはオートマチックが3速でしかないなど、技術面で古さを隠しきれなくなりつつあり、次のレガシィへ転換していくことになる。
  それでも、スバル1000のよさを継承しながら、4輪駆動や、水平対向ガソリンターボエンジンの追加、そしてツーリングワゴンという独創の価値を築き上げたのがレオーネであり、それらの財産は、今日もSUBARUを支える根幹といえる。

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