茨城県の県西地域に位置する桜川市には、緑豊かな山々と千年を越える歴史ある寺社があります。今回はその中で、文化財に指定されている仏塔を持つ寺院が手を取り合って、史上初の特別な御朱印巡りを実現したく、クラウドファンディングにチャレンジします!皆さまのご支援を賜れれば幸いです。
この度はページをご覧いただきまして、ありがとうございます。
はじめまして。今回の企画の事務局長をしております、椎尾山薬王院(しいおさんやくおういん)副住職の竹林俊充(たけばやししゅんじゅう)と申します。
私がおります寺院は、茨城県桜川市にあります。地域としては県西に位置し、市内を南北に縦断して流れる桜川が名前の由来となっております。また、茨城県のシンボルの一つである筑波山から続く山脈が連なっており、自然豊かな景観が魅力で、特にヤマザクラの名勝地であります。
この山沿いには、古くから神仏を信仰する寺社
が今に受け継がれており、建立から千年を越える古刹もあります。
今回はその中で、文化財にもなっている仏塔を持つ寺院が手を取り合って、特別な体験や限定の御朱印を集める巡拝企画を実現したく、同じ志の方たちと実行委員会を立ち上げて、クラウドファンディングにチャレンジしました。
茨城県桜川市は、その所在地があまり知られていないと実感しております。さらに、近年は著しく人口が減っており、国の調査でついに過疎地域に指定されました。東京都心からおよそ70km圏に位置しながら、この地にある魅力を伝えきれていない、もっともっと世の中に知っていただいて地域の発展に繋げたい。そして、形ある歴史を後世に残したいと強く願っていました。
そんな折の去年、『茨城デスティネーションキャンペーン(茨城DC)』という秋の観光キャンペーンの存在を知りました。これは3年間実施されるもので、2023年が2年目でした。
この機を逃してはならないと思い、薬王院の三重塔を御開帳する企画を開催したところ、わずか6日間にもかかわらず300人もの参拝者が来てくださいました。
この経験から、今年で最後となる茨城DCにむけて観光に訪れる方にも、また地域にとってもさらに魅力的な内容を考えました。桜川市内には、ほかにも貴重な仏塔を所有する寺院があります。その寺院が宗派を超えて繋がり合って、より深く参拝の方が仏さまとご縁を結んでいただける機会となるよう、この企画を考えました。そして今、その思いに賛同してくださる皆さまのお力添えにより、これまでなかった寺院間での取り組みが着々と進んでおります。
今回の企画をきっかけに、桜川市の魅力を多くの方に知っていただけるよう、私自身も精進したいと思います。あらたな地域おこしの一助となって、地元の元気に繋がりますように。
初めてのクラウドファンディング成功へむけて、
皆様からの、あたたかなご支援、
何卒よろしくお願いいたします。合掌
今年度秋に開催される観光キャンペーンである茨城DCに参加し、歴史ある寺院建築を拝見しながら、自然豊かな山の空気でほっと一息つけるような巡拝を目指しております。
特に、国・県の指定文化財に指定されている仏塔にスポットを当て、普段より深く知って体験していただける機会にしたい。そのひとつとして「特別な御朱印の制作」を目指しています。
この御朱印は、桜川市をはじめ県内でご活躍されている切り絵作家の竹蓋年男先生にデザインをお願いしています。
内容は、塔のある寺院の様子をそれぞれ切り絵で制作していただき、それをデータ化して組み合わせ、ひとつの台紙を印刷します。その台紙に、それぞれの寺院の御朱印を集めていただき、すべてを巡ると完成となります。
また今回は、ひとりでも多くの方に周知できるよう、PR動画や寺院紹介パンフレットの作成も目指しております。
さらに、次の目標としてお寺を会場にしたイベントの拡充や、参拝者にとって思い出に残る取り組みを増やしたいと考えております。
椎尾薬師(薬王院)
寺伝では延暦元年(782年)、桓武天皇の勅願にして、最仙上人の創建と伝わります。ご本尊は秘仏の薬師如来像で県の文化財です。
中世には、44坊を山内に持っていたと伝わりますが、1550年の山火事で全焼してしまいました。現在の建物は、江戸時代の再建となります。江戸時代は徳川将軍家より朱印地100石を賜り、長年の勧進が実りまして、1680年に本堂、1704年には三重塔が建立されました。特に三重塔を手がけた棟梁は7年後に千葉県の成田山新勝寺の三重塔も手がけた名工によるものです。そのほか、境内には樹齢300年を越えるご神木の椎ノ木が生い茂り、緑あふれる自然を体感できます。
【薬王院の節分会】雨引観音(楽法寺)
雨引観音は雨引山楽法寺と称し、用明天皇2年(587年)梁の国人の法輪独守居士によって開かれました。ご本尊は、厄除・延命・安産・子育の霊験あらたかな延命観世音菩薩(国指定重要文化財)であり、坂東観音霊場第24番札所であります。
寺伝によれば、女性の天皇さまであられた第33代の推古天皇さまは、特に当山観世音菩薩をご尊崇なされ、光元1年(605年)7月に病気平癒を祈らせられご本復なされたので、当山を勅願寺と定められました。さらに、第45代聖武天皇さま及び光明皇后さまは宸翰を寄せられて、皇后さまのご安産をご祈念なされました。そして、お子さまご誕生の後には、ご成長をご祈念なされ、皇后さま御自ら紺紙に金泥をもって、法華経を書写して当山に奉納されました。また雨引山の名は、平安時代の旱魃時に、雨乞いによって恵みの雨を降らせて国を潤わせた霊験から、嵯峨天皇より勅命によって賜ったと伝わります。さらに江戸時代には徳川家より150石の御朱印を賜り、真言宗新義門流関東談林として10万石の格式を称しました。現在、境内には四季折々の景観とともに、県文化財指定である本堂・仁王門・多宝塔をはじめ、多くの文化財を保有しております。そして、安産子育て祈願のお寺として、常に多くの参拝者で賑わっております。
富谷観音(小山寺)
当山は、天平7年(735年)、聖武天皇の勅願によって行基が開創したと伝えられています。その際、行基が大和の国から数百の工人を率いて山に分け入り、堂塔伽藍の造営がなされ、自作の鉈彫十一面観世音菩薩を本尊仏とし、寺号を「施無畏山宝樹院長福禅寺(せむいざんほうじゅいんちょうふくぜんじ)」と名付けられました。
慈覚大師が東北遊化の際、大師自刻の不動明王と多聞天を脇侍として七堂伽藍が整えられたと伝えられています。
平安末期の久寿2年(1155年)から暦仁元年(1238年)にかけてこの地方を支配していた、下野国の「小山下野守朝政」は当山に帰依して大いに外護し、そのおり「長福禅寺」から「小山寺」に改められました。朝政は、後年出家し法名を「生西」と名乗り、その4年後に亡くなっております。
豊臣、徳川など各時代の領主から二十石の朱印を安堵させ明治維新まで続きました。また、当山は「富谷観音」の名で親しまれ、子授け、安産、子育、合格、厄除け祈願など、祈願寺として厚い信仰を集めています。
【富谷観音小山寺】
今回は、桜川市内の三塔を巡る企画成功にむけて、発起寺院である薬王院とその関係者、そして以前クラウドファンディングの経験があります小山寺様のご協力をいただき、それぞれ返礼品をご用意しました。詳細はリターンの選択ページをご覧ください。
【椎尾薬師(薬王院)】
・芳名帳へ名前を記載し三重塔奉納
・芳名板への記載
・護摩祈祷での名前読み上げ+願い事(1年間)
・薬王院の境内特別ご案内
・僧侶と話せるオンライン雑談
・三重塔内を貸し切っての座禅会
・薬王院の仏像に触れる体験
・薬王院の仏像に触れる体験(プレミアム)
・秘仏特別開帳/お手加持/案内付き特別拝観
・出張大黒天さま
・出張閻魔さま
【富谷観音(小山寺)】
・芳名帳へ名前を記載し三重塔奉納(1年間)
・護摩祈祷での名前読み上げ+願い事(1年間)
・小山寺の境内特別ご案内
・僧侶と話せるオンライン雑談
・本堂での座禅会
・客殿での写経会
・僧侶の衣を着てみよう
【精麻御守り】
・麻炭マコモ入りアロマストーン
・華鬘結び
・二重叶え結び
【チームにゃむにゃむ限定グッズ】
・手ぬぐい
・Tシャツ
・サコッシュ
【竹蓋年男作 切り絵】
・限定御朱印用の原画(3ヵ寺)
2024年8月 クラウドファンディングスタート
(1ヶ月間)
2024年9月 御朱印台紙 PR動画 パンフレット制作
グッズの製作
2024年10月~11月
茨城DCに参加 順次返礼品の対応
第一目標金額 80万円
・3ヶ寺特別御朱印台紙の制作
・3塔案内パンフレットの制作
・宣伝動画の制作
・CAMPFIRE手数料17%
第二目標金額 120万円
・お寺を会場にしたイベントの追加
(例:コンサート、落語など)
・記念品の制作
・CAMPFIRE手数料17%
【小山寺御住職】
薬王院様、地域おこし協力隊様のご協力をいただき、茨城DCを知り、参加させていただけることとなりました。心より御礼申し上げます。この茨城DCを通じて多くの方に知っていただきご来山いただけますことをお待ちしております。
【迫田悠】
グラフィックデザイナー・映像作家
迫田悠(cobalt)
椎尾山薬王院の境内を守るネコ達「チームにゃむにゃむ」のイラストを描かせて頂いています。
数々の歴史的な建造物や仏像を擁する椎尾山ですが、私が好きなのはなんといってもあの緑豊かな境内。一歩足を踏み入れると不思議な安心感に包まれて、気持ちがゆったりと落ち着くんです。
そんな素敵な椎尾山はじめ桜川三塔の魅力を、今回多くの方に知って頂けることにとてもワクワクしています。もちろんにゃむにゃむ達も待ちきれない様子で…この通り!
「忘れられない、心の旅」
訪れた方々がきっと忘れない巡拝となりますよう、誠心誠意取り組んで参ります。
仏塔が繋ぐ御朱印巡りに、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。