トヨタ・スバル・マツダが「エンジン」の重要性を語る! クルマ好きなら知っておくべき「マルチパスウェイ」の中身

2024.07.19 13:00
この記事をまとめると
■トヨタ、マツダ、スバルが「マルチパスウェイ・ワークショップ」を共同主催した
■発表会では3社とも「我々はこれからもエンジンを作り続ける」という意見で一致していた
■EV最優先ではなくエンジンのポテンシャルを最大限に生かしたマルチパスウェイを進めていく姿勢が理解できた
さまざまなパワートレインでCO2排出量を削減するのが重要
  いったい、これからどんな話が始まるのか?
  5月末、都内で行われたトヨタ、マツダ、スバルが共同主催した「マルチパスウェイ・ワークショップ」開始直前のメディア関係者の気もちである。
  マルチパスウェイといえば、トヨタが常日頃から使っている表現。ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、EV、燃料電池車、水素燃料車など、さまざまなパワートレインを駆使してトータルでCO2排出量を減らすことがカーボンニュートラル実現に向けた現実解だ、という考え方だ。
  また、業界団体の日本自動車工業会でも、日本の自動車産業界の総意としてマルチパスウェイの推進を表明している。そうしたなか、マツダとスバルもこのタイミングでマルチパスウェイを強調する理由はなにか? ユーザーもメディアも大いに気になるところだ。
  実際、マルチパスウェイ・ワークショップでは、「我々はこれからもエンジンを作り続ける」という意見が3社で一致していた。
  欧州で政治的な思惑などによって一気に加速したEVシフトはいま、修正の局面を迎えており、そうしたなかでカーボンニュートラル燃料を活用した新たなエンジン開発に、3社それぞれの視点で着手していることがわかった。
エンジンを用いた未来のパワートレインが現実味を帯びてきた
  順に見ていくと、トヨタの場合、排気量1.5リッターと2リッターガソリンターボエンジンを新開発した。従来エンジンに比べて、よりコンパクトにした。欧州の次期環境規制であるEURO7など、今後より厳しさを増すグローバルの排気ガス規制に対応するには、電動化の分野だけではなく、エンジン型の抜本的な設計変更が必須だという。
  続いてマツダは、ロータリーエンジンの新しいパッケージングを披露した。「MX-30 R-EV」で量産した、「8C」を使い、よりコンパクトにした横置きパッケージと、スポーツカーなどへの搭載も視野に入れた縦置き2ローターパッケージにメディアの関心が集中した。
  そしてスバルは、水平対向エンジンにトヨタハイブリッドシステム(THS)を応用した機構を合体させたモデルを公開。プロペラシャフトを残したフルタイム四駆とすることで、スバルらしい走り味を継承する。
  また、既存の水平対向エンジンに対してもカーボンニュートラル燃料の使用が可能になるような研究開発を進めていることも合わせて明らかにした。
  EV最優先ではなく、トヨタ、マツダ、スバルはエンジンのポテンシャルを最大限に生かしたマルチパスウェイを今後も着実に進めていくことが、今回の現場取材でしっかりと理解できた。

あわせて読みたい

スバル・クロストレック プレミアムS:HEV EX プロトタイプ(4WD/CVT)【試乗記】
webCG
トヨタGR86 RZ(FR/6MT)【試乗記】
webCG
【SUBRINA】パティスリー「LIFENRI」とコラボ「BonBon de noir 海底熟成ワインのマリアージュショコラ」登場
PR TIMES Topics
北海道のゼロカーボンシティに向けた風力発電への取り組みとアウディとのコラボによる「サステナブル・フューチャー・ツアー」を実施!【自動車業界の研究】
CARSMEET WEB
【再び注目】次世代ハイブリッド車を試乗!ホンダ新型「プレリュード」、スバル「クロストレック」「フォレスター」の実力は?
ダイヤモンド・オンライン
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
スバルが新たな電動パワートレイン「ストロングハイブリッド」を発表
webCG
「スバル・クロストレック」のストロングハイブリッドモデル発売 こだわりの機械式AWD採用
webCG
【横浜初上陸】フレンチトーストの専門店「The French Toast Factory」オープン
PR TIMES Topics
マツダが「ロードスター」の限定モデル「12R」を発表【東京オートサロン2025】
webCG
ホンダと日産の統合は自動車“大淘汰”の幕開けか?電機業界の轍を踏まない戦略とは
ダイヤモンド・オンライン
【プロトタイプ試乗】次世代HEV搭載で燃費とパフォーマンスが大幅アップ!「スバル・クロストレック・ストロングハイブリッド」
CARSMEET WEB
乗り物のCO2排出量を比較 環境にやさしい乗り物の選び方とは
ELEMINIST
【試乗】燃費さえよければ……のスバルからついにストロングHVが登場! クロストレックS:HEVは燃費も走りの上質さも爆上がり!!
WEB CARTOP
「ストロングハイブリッド」の採用でさらなるメリットが! スバルの水平対向エンジンはまだまだ続く?
CARSMEET WEB
新型「ベントレー・コンチネンタルGT」がeFuelsを実証、世界初のe燃料によるグローバルメディアドライブを実現
CARSMEET WEB
カーボンニュートラルとはそもそもなに? EVや水素燃料やe-fuelを使えばいいってもんじゃない難しい課題だった
WEB CARTOP