MINI史上最大、より実用性を高めた「ジョンクーパーワークス カントリーマンALL4」

2024.07.12 16:00
小型車のチョイスは簡単ではない。限られたスペースの中で実現する実用性の難しさというものもあるけれど、車重と同じくイメージも軽かったとしたら、うれしくない場合もあるはずだ。特に週末、ゴルフ場に乗っていったときにエントランスに止めるのは気がひける、なんてクルマはノーサンキューに違いない。
こんな書き出しを思いついたのは、今回試乗したMINI「ジョンクーパーワークス カントリーマンALL4」が想像以上の秀作だったからだ。この上陸したてのコンパクトSUVでひとつだけ気になったのは「小型車っていうほど小さくないじゃないか!」という点なのだが、これはメーカー自身が「MINI史上最大のボディ」と謳っているのだから、ツッコむところではないのかもしれない。
ちなみにMINIファミリーは今まさに世代交代の真っ最中である。昨年の終わりに新型のMINI「クーパー」の3ドアモデルと5ドアSUVスタイルの「カントリーマン」がデビュー。それ以外にも5ドアハッチバックが登場したり、BEV専用モデルの「エースマン」が発表されたりと、電動化を含めたラインアップ拡充の話題に事欠かないのだ。
これまでの2世代は、日本ではMINI「クロスオーバー」を名乗っていたが、今回からはヨーロッパと同じくカントリーマンを名乗っている。1960年代に実在したカントリーマンは牧歌的な実用車だったが、その最新モデルに田舎臭い部分は感じられない。パワートレーンはガソリンとディーゼルのFF(前輪駆動)モデルのみならず、AWDモデルのALL4、そして今回試乗した最強モデルであるジョンクーパーワークス(JCW)、さらには同じプラットフォームを使用した2種類のBEVも用意されている。
JCWカントリーマンが搭載する直列4気筒のガソリン・ターボ・エンジンの最高出力はベースモデルであるMINIカントリーマンALL4の204psに対し317ps。このパワーアップに合わせてタイヤは18→20インチへ。もちろんサスペンションシステムがスポーティに引き締められていることは言うまでもない。
新型カントリーマンのスタイリングはこれまでのMINI一族ほどかわいらしい感じではなく、全体的に角ばった精悍な印象。「丸っこいシェイプはどうも……」と二の足を踏んでいた方にも喜ばれそうなオトナっぽい見た目になっている。一方の室内は、MINIワールド全開というか、今回から新たな世代に突入した感が強い。その要となっているのは、まるで光る地球儀のようにセンターコンソールを占拠する円形の有機ELセンターディスプレイだ。
このディスプレイはナビやインフォテイメントだけでなく、速度をはじめとする各種メーター、エアコンやオーディオのコントロールなど多くの操作系を含んでいる。走行モードを含んだエクスペリエンスモードの8種類の切り替えによって背景のカラーリングやデザインが変化し、走りの質感を視覚的にも変化させることができる。一方ドライバーの正面には小さな投影式のヘッドアップディスプレイがあるだけ、というあたりもMINIらしいミニマリズムが薫る。
これまでJCW印のMINIをドライブしたことがある人にとって気になるのは硬すぎる乗り心地かもしれない。だがJCWカントリーマンの場合、そこまで心配する必要はない。バネはベースモデルと比べれば硬めだが、ガッチリと作られたボディのおかげで不快な感じは一切しない。そこはSUV特有の車高の高さ、サスペンションのストローク感も効いているのだろう。そして高速道路ではもちろん、BMW譲りのACC(安全運転支援)が快適なドライブを約束してくれる。
ラゲッジスペースの容量はリアシートを使用している状態でも505リットルが確保され、さらに床下スペースもあるなど使い勝手に優れるが、ゴルフバッグを気兼ねなく放り込むには、リアシートを倒して使った方がいいだろう。 ともあれこれまでのMINIよりはシックで実用的な印象。ゴルファーのファーストカーにも、賢いセカンドカーにもなれる稀有な立ち位置。ぜひお試しあれ。
MINIジョンクーパーワークス カントリーマンALL4  車両本体価格: 667万円(税込)ボディサイズ | 全長 4445 X 全幅 1845 X 全高 1645 mmホイールベース | 2690 mm車両重量 | 1680 kgエンジン | 直列4気筒ターボ排気量 | 1998 cc最高出力 |  317 ps(233 kW) / 5750 rpm変速機 | 7速ATお問い合わせ先www.mini.jp
Text : Takuo Yoshida

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