明治元年創業!岐阜県谷汲山華厳寺参道・老舗料理旅館「松本屋」の灯りを消すな

2024.06.25 22:14
西国三十三番満願霊場であり日本遺産にも登録された由緒正しき「谷汲山華厳寺」。その参道に明治元年創業の老舗料理旅館「松本屋」があります。新型コロナの影響で数件あった料理旅館も現在では松本屋のみとなり、まだ経営難が続いています。参道の名所「松本屋」の灯りを消さないよう、ご支援ご協力をお願い致します。谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)をご存じですか?
798年(延暦17年)に豊然(ブネン)上人が開創した天台宗のお寺です。岐阜県揖斐郡にあり西国三十三番満願霊場にもなっています。満願を果たした巡礼者が着物を脱いで納める笈摺(オイヅル)堂や、本堂の柱にかかる青銅の鯉に触れて精進落としをするなど、独特の雰囲気が漂うとても美しいお寺です。山号と寺号は醍醐天皇より賜った由緒正しき素晴らしいお寺で、“谷汲さん”の名で親しまれています。また、日本遺産にも登録されており、桜や紅葉の名所でも知られています。
参道は四季折々の美しさ
門前までの参道は、なんと1キロにもわたります。春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の美しさが楽しめる素晴らしい参道です。日本最古の観音霊場「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所で満願・結願の地らしく厳かな雰囲気が漂う参道には、20件あまりの土産物店や飲食店などが連なっています。「松本屋」は、その中で唯一の料理旅館として皆様をお迎えいたします。
「松本屋」は宿坊としての最後の砦
参道には、かつて参拝者を迎え入れる宿坊として地元の料理を味わう料理旅館が数件ありました。しかし、新型コロナの影響は大きく、現在宿坊旅館としては「松本屋」のみとなってしまいました。そしてまだまだその影響は大きく、現在「松本屋」は存続の危機を迎えています。

美しい自然に囲まれた谷汲山華厳寺参道で唯一の料理旅館「松本屋」は、宿坊の最後の砦です。巡礼者の最後の地として、この灯りを消すわけにはいかないのです。
売上は約半分になり、いよいよ正念場
新型コロナ前の売上を100%とすると、コロナ禍では約40%と踏ん張っていたものの、コロナが終息して日常が戻った今でも約56%と低迷しています。確かに需要は増えていますが、施設の老朽化でその需要に応えられない現状があります。
老朽化して設備が壊れたままでサービスが提供できない
<ボイラーについて>
女湯のボイラーが故障していて、温度調節ができません。そのため、熱いお湯を湯船にはって、水で温度を下げて適温にしていますが、人的に適温にするため、1日に何回もお風呂の温度管理をしています。このボイラーを修理して、適温でお客様に快適にお風呂に入ってもらいたいと思います。
<井戸水ポンプ>
松本屋のお風呂が名物なのは、妙法ケ岳からの伏流水となる地下水を井戸で汲み上げて使っているからです。その水質はナトリウム、カルシウム、マグネシウムを含み(平成22年度豊水期・渇水期地下水位観測調査業務を参考)、まろやかで昔から非常に評判が良く、宿泊客や地元の方に愛されてきました。
しかし井戸水を汲み上げるポンプが壊れているため、水道水を使ったお風呂になっています。塩素処理した水道水では、地下水の特徴であるまろやかさはなく、現在は普通のお風呂となっています。また、水道料金の負担もあり、経営を圧迫する原因にもなっています。
この井戸水ポンプを修理して、名物のお風呂を復活させて皆さんに喜んでいただきたいと思います。
<会場間仕切りシャッター>
80名入れる大広間にある間仕切りのシャッターが壊れてシャッターが閉じっぱなしになっています。そのため、大広間は3つの部屋に仕切られたままで、最大20名の宴会しか受けることができません。この間仕切りシャッターはイタリア製の防音仕様の特別なもので、いくつもの業者の方を呼んで見ていただきましたが、古くて部品がないので、部品を作るところからになり、修理には500万円余りがかかるということでした。
そんなに費用をかけることはもちろんできません。そこで、閉じているシャッター自体を切断して、そこに何らかの形で間仕切りを設置する対応で修理しようと思います。防音は効きませんが、大人数の宴会需要をとり戻り、売上につなげたいと思います。
<ダムウェーター>
料理を運ぶための小荷物専用昇降機が時々止まるなど安定して稼働していません。ベルトや部品の不具合が原因とのことで、部品を新しくしてスムーズに動くようにしたいと思います。ダムウェーターは料理を運ぶために必須の機械です。これがないと全て階段で人が運ぶことにな流ため、時間も人手もかかります。スムーズに動き安心して使えるようにして、ベストのタイミングでより美味しく料理を提供できるようにしたいと思います。

創業150年、受け継がれた歴史
明治初期に創業した「松本屋」の歴史は150年にもなります。創業以来、老舗料理旅館として、おもてなしやお料理は受け継がれ、歴史を刻んできました。現在の女将・北野径子(きたのけいこ)は3代目となります。
純和風の客室10部屋を構え、約50名のお客様をお迎えすることができます。最大80名様を収容する宴会場は、その昔から各種宴会をはじめ仏事の御会食などでご利用いただいております。昼食のご提供は200名様まで、団体の参拝者の方々の受け入れも可能です。送迎バスも完備しています。店先にある食事処でのランチ利用も可能です。麺類から本格的な鮎のコース料理まで取り揃えております。

根尾川・損斐川が近くを流れる落ち着いた環境の中、日頃の喧騒を忘れ、のんびりリラックスしたひと時をお過ごしいただけます。
名物のお風呂は、地下水を汲み上げたまろやかな水質のお湯が特徴です。湯船からは落ち着いた庭が見えて、ゆっくりと過ごしていただけます。多くの参拝者も、このお風呂で疲れを取り心を癒してきました。
谷汲山華厳寺は別格なパワースポット
岐阜地方には数々のパワースポットがありますが、⽇本最古の巡礼の路であり、西国三十三所観音霊場の終着点である華厳寺は、結願・満願のお寺として名高く、別格のパワースポットと言われています。
仁王門では木造金剛力士像が迎えます。本堂へと向かう参道の途中には百度石・三十三度石があります。観世音菩薩像など、奉納された仏像や石碑に囲まれながら本堂への石段を上がります。

本尊に祀られている十一面観音菩薩様、脇侍として不動明王と毘沙門天は、御開帳時以外は拝見することができない貴重な国の重要文化財です。本殿には真っ暗な中でカギを探して手探りで進む「お戒壇巡り」があります。このカギに触れることでご本尊様との縁を結ぶことができると言われています。

巡礼を終えた人が笈摺や御朱印帳、千羽鶴などを奉納する笈摺堂(おいずるどう)。安産・子宝授け・赤ちゃんの健康などを祈願する子安堂(こやすどう)。巡礼者が願い事を書いた納札(おさめふだ)を納め満願のお参りをする満願堂。狸地蔵やごろりと寝ころんだ大きなほていさんもあります。
お参りの最後、本殿を下りる階段の東西の柱には「精進落としの鯉」があります。お遍路さんが修行を終え、この鯉に触れて「これからいろいろな食材を口にします」と報告し、精進の日々から俗界に戻るという習わしがあります。
その歴史と巡礼結願の地であることが別格のパワースポットの所以であり、多くの人を魅了しています。
皆さんの思いと歴史を閉ざすわけにはいかない
「松本屋」を日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。巡礼結願の地として、満願成就のお参りとして、谷汲山華厳寺の宿坊として、創業以来多くの皆様にご利用いただき、これまで歴史をつないでくることができました。日本最古の観音霊場巡りの終着点となるこの地には、さまざまな人々の思いが結集されています。その思いを参道の宿として受け止め見守ってきた歴史があります。また、願いが叶った人たちが御礼のお参りに来てお泊りいただくこともあります。お客様とお話をしていると、その価値は重く、皆様の思い出の場所としても存在していることに気が付きます。

新型コロナという未曾有の出来事に、頑張ってきたものの、その影響は徐々に経営を蝕み、設備投資ができなくなり、老朽化した部分の修理もできずにおります。そのため、十分なサービスができず、それはそのまま利用客の減少につながっています。新型コロナの影響を受け、参道に3件あった料理旅館は2件が廃業し、残っているのは「松本屋」1件だけとなりました。

ここで廃業してしまえば、1300年の歴史がある谷汲山華厳寺の宿坊であり、参道を彩る料理旅館がなくなってしまいます。「松本屋」には、皆様の思い出の場所が詰まった150年の歴史があります。その思いと歴史を守るべく、老朽化した設備を修復して、皆さんに安心してご利用いただき、喜んでいただけるサービスを提供したいと思います。今回、修繕することができれば、安定した宿泊客や宴会客が望めます。どうぞ、ご支援ご協力をお願い申し上げます。

3代目松本屋女将 北野径子
私たちも応援しています
資金の使い道(目標金額:300万円)
集まった資金は不具合が発生している以下の修繕費に使わせていただきます。
・名物のお風呂のボイラーの修繕費(約70万円)
・コロナ渦の中で動かなくなったイタリア製宴会場間仕切りシャッターの修繕費用(約96万円)
・くみ上げれなくなった井戸水ポンプの交換費用(約45万円)
・ダムウェーターの修理費用(約18万円)
・CAMPFIRE手数料17%(51万円)
・リターン準備費用(約20万円)

リターンについて
谷汲山華厳寺や地元にゆかりのあるもの、松本屋にご宿泊していただく返礼をご用意いたしました。宿泊では女将が心を込めてお迎えさせていただきます。松本屋のピンチを救うため、女将をただただ支援していただくご支援もお願いできたら幸いです。
3,000円;谷汲山華厳寺のお守り
5,000円:揖斐川町産の玉コンニャク白・黒セット
10,000円:谷汲産原木生椎茸+揖斐川町産の玉コンニャク白・黒セット
30,000円: ご宿泊(金土日祝前日)1名(1泊2食付き)
50,000円: ご宿泊(金土日祝前日)2名(1泊2食付き)
100,000円: ご宿泊(金土日祝前日)4名(1泊2食付き)
500,000円: ご宿泊(金土日祝前日/1泊2食付き)+女将とカラオケ&ゴルフ(3名分)
1,000,000円:ただただ女将を応援する券

スケジュール
【8月下旬】設備修繕開始
【9月下旬】お守り、玉コンニャク、椎茸のリターン
【10月末】設備修繕完了
【9月〜12月末】宿泊のリターン開始

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に
新型コロナの影響とはいえ、努力が足りなかったと反省することも大いにありました。あらゆる手を尽くしたものの修繕費までは捻出できず諦めかけましたが、多くの皆様のからの励ましの声が届き「絶対に存続さなければならない」と強い決意を持ちました。そこでクラウドファンディングを立ち上げ、皆様からのご支援に望みを託すことにしました。「松本屋」はもちろん谷汲山華厳寺を知っていただけるきっかけにもなればと思います。参道唯一の料理旅館の歴史を守り、素晴らしい宿として皆様に喜んでいただけますよう誠心誠意努めて参ります。どうかご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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