軽には軽の流儀がある! 「軽デコトラ」をイケてる名車にするための三大奥義

2024.06.21 20:00
この記事をまとめると
■軽トラをセカンドカーや趣味車として所有する人も多い
■デコトラの世界でも多くの軽トラが活躍している
■軽トラをかっこよく飾るための秘訣を紹介
軽トラをかっこよく飾るコツとは?
  購入費用も維持費も手軽な軽トラ。本来は荷物を運ぶために存在しているクルマだが、セカンドカーや趣味車としても利用価値が高いため、軽トラをカスタムしている人は意外に多い。平成後期では、エアロパーツでキメた軽トラがブームとなった。現在は少なくなってきたように思えるが、デコトラの世界ではいまも昔も変わりなく、数多くの軽トラたちが活躍している。
  軽トラにおけるデメリットは、車体が小さく迫力感に欠けてしまう部分。それはデコトラには重要な要素であるため、どうしても見劣りしてしまうのだ。しかも、特殊なデザインをもっているため、2トントラックのようにカッコよく飾ることは至難の技となる。それゆえに、現代でも軽トラベースのデコトラをよしとしないファンも多いのだ。
  しかし、軽トラには軽トラなりの飾り方が存在するということは、昭和の時代から活躍してきた名車たちが証明している。ここからは、軽トラをカッコよく飾るための秘訣を考察したいと思う。
その1:バランス感にこだわろう
  軽トラをカッコよく飾るためには、安易に2トントラック用の中古パーツを取り付けたりするのではなく、あくまでも軽トラサイズで飾りを製作することがポイント。もともと軽トラはバランスが悪いため、飾りの統一感が大切なのだ。逆に大きく過激なパーツで飾り立てた軽トラも、過去に脚光を浴びてきた。それらはバランス云々ではなく遊び心満載のデコトラとして、高く評価されてきたのである。
  コンパクトに飾るか、オーバースケールで遊び心に徹底するか。そんな両極的な飾り方こそがファンの視線を惹きつける、軽トラベースのデコトラを築き上げる秘訣なのだ。だからこそ、中途半端なサイズで飾ることはご法度なのである。
軽トラならではの魅力を意識!
その2:ヘッドライトや純正バンパーに惑わされるな
  また、軽トラにはヘッドライトや純正バンパーの位置が高いという特徴がある。その位置に合わせてフロントバンパーを製作すれば分厚くなりすぎてしまうし、厚みを減らせば車高が高く見えてしまう。そのため、どうしても2トントラックのような雰囲気を出すことができないのだ。その問題をクリアするには純正バンパーの位置を無視して、あくまでもフロントバンパーそのもののバランス感にこだわればいい。
  キャデラックやラッセル戻しなどのフロントバンパーには、縦幅と横幅における黄金比が存在する。それを軽トラの車体形状に合わせるのではなく、フロントバンパー自体を黄金比で製作するのだ。そして、純正バンパーが装着されていた部分にスペーサーを取り付ければ、大きく雰囲気を変えることができる。近年の軽トラベースのデコトラには、意外とその部分を意識している車両が少ないように感じる。だからこそ、軽トラという枠を超越することができないのである。
その3:カッコよさばかりではなく、軽トラならではの遊び心も体現せよ
  車体が小さな軽トラは、大型や中型トラックと比較すればおもちゃのような存在である。そんなベース車に大型トラックのような飾り方を展開しても、似合うはずがない。だからこそ、軽トラらしい飾りを展開することが重要となる。
  サーキットマシンしかり、街道レーサーしかり。普通乗用車がメインの改造車を見てみると、少数派ではあるが軽自動車をベースにしたものが確認できる。モンスターマシンのなかに可愛らしい軽自動車がいたら、多くの人が笑みをこぼすだろう。それもまた、軽自動車ならではのメリットでもあり、デメリットである部分。バカにされたと感じてしまう人もいるかもしれないが、意外と好感をもたれている場合が多いのだ。そんな軽自動車が予想に反して速かったりカッコよかったりした場合は、拍手喝采ものである。
  なにかと見下されてしまう軽自動車ではあるが、軽自動車だからこそ許されるような遊び心も存在する。それを適度に採り入れることで、大きなクルマにも負けないほどのインパクトと存在感を見る者に与えることができるのだ。それは、デコトラ界でも同様である。むしろ、軽トラにしか出せない魅力であるともいえるだろう。
  軽トラを飾るということは、手軽なようでじつは難しい。そのため、並ならぬセンスが要求されるということは、肝に銘じておいたほうがいい。繰り返しになるが、軽トラには軽トラの飾り方や魅力が存在する。迫力感ではどうしても勝てない大型や中型、そして小型トラックのオーナーにも注目されるような軽トラを築き上げることができたなら、さぞかし心地よいだろう。
  いずれにせよ1970年代から続いてきた軽トラベースのデコトラたちが、末長く活躍し続けてくれることを祈るばかりである。

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