日本で唯一能登に残る揚げ浜式製塩を再開するためにご支援ください!

2024.07.23 20:55
日本で唯一500年以上続く伝統の揚げ浜式製塩。海水を汲み塩田に撒き太陽と風で乾かし里山の薪のみで炊き上げる里山里海の恵みの技法が、能登半島地震で海岸が隆起し里山が崩れ継承が危ぶまれています。塩田や釜屋などの製塩施設の修復し、職人の生業と地元雇用を守り、持続可能な塩づくりを守り更に発展させて参ります。日本で唯一、能登で500年以上受け継がれてきた「揚げ浜式製塩法」を継承しています。
 奥能登塩田村は、日本で唯一能登半島の珠洲市に500年以上受け継がれてきた「揚げ浜式製塩法」を守り続けています。
 揚げ浜式製塩は、里海から海水を汲み塩田に撒き、太陽と風で乾かし、採ったカン水を一昼夜平釜で焚き上げる非常に手間暇のかかる製塩法です。
 製塩は4月から9月の6か月間、晴れた日のみ行われ、年間100日浜仕事ができればその年は豊作といわれるほど天候に左右される塩づくりです。
塩づくりの再興のために
 塩づくりは人づくり!
 自宅が損壊した職人(職員)の仮設社宅を用意するために
 私たち、奥能登塩田村は奥能登で受け継がれてきた「揚げ浜式塩田」を守り続けています。昔ながらの製法を頑なに伝承していることが私たちの誇りです。そのような姿勢は、国内外の様々なメディアに取り上げられ、ネットショップなどを通じて全国の数多くのお客様にご利用いただいていました。
 1月1日の能登半島地震では、道路が崩壊し主要道が寸断され能登全体が孤立してしまいました。特に震源地に近い珠洲市においては、いたるところで里山が崩落し、海岸が隆起し、渚が広がり、多くの家屋が倒壊して日本の原風景と言われた能登の里山里海の風景が一変してしまいました。
 発災直後から自衛隊を始めとした全国各地からの皆様のご支援のお陰で少しずつ復興は進んで参りましたが、100日を経過した今でも上水道を始めとしたインフラはまだまだ整備半ばといったところです。
 奥能登塩田村では、周辺地域が崖崩れなどにより避難地域に指定され、国道の通行止めが続いていました。2月下旬にようやく一部道路が開通し、電気が通りました。4月に電話が復旧しましたが、上水道の復旧は目途が立っていない状況で自宅が倒壊し避難を強いられるスタッフがほとんどでした。
 その中で、4月に入って避難中の職人を中心として塩づくりを再開しなければならないという声が上がり、奥能登塩田村の塩づくりの再開が検討されましたが、海岸は隆起し、塩田は傾き地割れでヒビが入って、採水する海岸が今回の地震で約70メートル沖になっていしまいました。また、塩を炊く竃(かまど)は崩れて、タンクは倒れてしまいましたので塩づくりの再開の決定は容易ではありませんでした。
しかし、職人の塩づくりに対する熱い思いが再開する原動力となりました。
水道が復旧されていない自宅や避難所に戻って製塩に備えてくれています。
その従業員の仮設社宅の整備は急務です。
潮汲み3年 潮撒き10年 
 匠の技で焚き上げる揚げ浜塩
塩田職人の浜士が一人前になるには10年以上の修業が必要と言われています。
 また、塩の焚き上げは火加減一つで塩の味が変わるといわれるほど、とても繊細で経験と技術が要求されます。
 匠の技で焚かれた揚げ浜塩は、口あたりが良くまろやかと評価されています。
海水と里山の薪 太陽と風
 里山里海の恵み
 揚げ浜式塩田での塩づくりはとても手間のかかるものです。
 里山の間伐材を切り出して薪にするところから仕事は始まります。釜屋でカン水を約18時間かけて炊くために、1回の焚き上げに4トンの薪を使用します。廃材を燃やすところもあるようですが、塩田村では何が含まれているのかわからない廃材は決して使いません。自分たちで切り出した杉や松の間伐材のみを使っています。
 海水を海から汲み、塩田に海水を撒き、日差しで砂を乾燥させたカン砂を集め、塩分濃度を高めたカン水をつくります。そのカン水を匠の技で焚き上げて、4~5日塩床で寝かせた後選別して商品となります。
過疎地における地域資源を活かし 
 後世に誇れる循環型の産業モデルに
 塩田村では数年前には年間おおよそ9トンの塩が製造できていましたが、近年は夏の天候不順の影響で6トンの製塩量に止まっています。
 従業員は9人、パートの方は6人の15人の方を雇用していました。残念なことに今回の地震の関連により、パートの方が逝去されて14名の再開になりました。
 焚き上げた塩の選別作業は、大変細かく集中が必要な忍耐のいる作業です。この選別作業は奥能登揚げ浜塩の品質を確保するうえで重要な作業でもあるため、明るく広さが確保された作業環境を整備し選別作業の負担を軽減するためにすることも重要となります。
15人の大企業
 都会の方には笑われますが、この15人という人数は珠洲の能登外浦(能登半島日本海側)では、大きな事業所です。
それが奥能登地方の現実です。奥能登塩田村ではこの雇用を守っていく義務があると思います。
 過疎地では、学校を卒業した人は働き口を求めて、都会に出ていってしまいます。今回の地震でますますこの傾向は強まるものと思います。
 私たち奥能登塩田村は、過疎地だからこそ、自然の恵みを活かした循環型の産業モデルをつくりあげたいと考えています。
 地元の人がそれを活かし、日々の糧を得て、恵みに感謝できる“当たり前”。そんな当たり前の復活を目指しています。現在、塩づくりの再開のために以下を準備中です
・塩田近くに仮設する従業員用の仮説住宅の設置
・地震により損壊した塩田及び製造用施設の補修支援は塩づくりの再開に使用します
・地震により損壊した塩田及び製造用施設の本格的な補修に
・塩づくりを始めるために塩田近くに仮設する従業員用の住宅と加工場の資金に
・リターン品の塩の製造に
今年の夏には、塩田村のお塩をお送りします
 5月 物件の調査契約
 6月 塩田設備改修及び仮設社宅の整備
 7月 クラウドファンディング終了
 8月 リターン発送資金の使い道
(1)設備費:塩田設備の補修
・塩田の亀裂と傾き補修とタンク修理
・隆起した海岸の海水汲みポンプ修復
・仮設社宅の建設
・従業員の仮設住宅として利用し、  
 後に塩づくり体験の宿泊用と塩加工用施設に流用
(2)リターン品の製造
不易流行 新たな伝統づくり
 ー 過疎地における循環型の産業モデルを目指して ー
 奥能登は過疎が進んでいます。学校を卒業した人は働き口を求めて、金沢や都会に出ていってしまいます。これは仕方のないことです。今回の地震でますますこの傾向は強まるものと思われます。
 私たち奥能登塩田村は、能登の里山里海の恵みを生かし、後世に誇れる持続可能な循環型の製塩を産業化して地元の雇用を創出していきたい考えています。地元の人が、自然の恵みに感謝し、それを活かし、日々の糧を得ることのできる“当たり前”。そんな当たり前を奥能登塩田村が実現し、全国の方々に実例として見ていただくことが、能登半島の無理のない復興につながるものと信じています。

リターン品の「塩づくり体験」の内容
  塩づくり体験で人手不足が予想される塩づくりに参加して伝統の塩づくりの継承にご協力ください。
  親子や職場、友人やサークルなどいろいろな方のご参加をお待ちいたしております!
  ・自分で焚き上げたオリジナルの塩と苦り(にがり)をお持ち帰り出来ます。
  ・服装は半ズボンか裾をまくれるズボンで、履物はビーチサンダルなどの海水に濡れてもよいものをご用意ください。
  ・日差しが強いので日よけの帽子や汗拭きタオルのご用意もお願いします。
  ・資料館内にも自動販売機の飲料水はありますが、適宜水筒などをご用意ください。
  ・体験参加年齢は、小学生高学年以上を推奨していますが、ご家族など同伴の方のサポートがあれば園児でも可能です。
  ・雨天の場合は中止になりますので、別の日に変更する場合がありますのでご了承お願い致します。
  ・当然、支援者様都合のキャンセルも自由にできます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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