異色の経歴を持つ代表者が挑む製造業の課題解決。モノヅクリ業界発展のために進化を続ける大阪のスタートアップ企業「ノヅック株式会社」の大きな夢

2024.05.31 17:43
ノヅック株式会社は「モノヅクリのドまんなかで、」をミッションとして、産業機械製造の業界を中心としたメーカーからの依頼に対し、全国の金属加工業者と協力し、最適見積り、絶対検査、納期厳守でモノヅクリを支援している専門商社です。


ノヅック株式会社の代表取締役を務める堅田の人生は、挑戦と成長の連続。彼が今日に至るまでの軌跡を振り返ると、様々な試練に立ち向かいながらも、自らの道を切り拓いてきた姿が浮かび上がります。


堅田がモノヅクリ業界に足を踏み入れるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。新卒で会計事務所に入社した後、コンサルティング会社役員として活躍しながら、大阪市議公設秘書を兼任。26歳と29歳の2度、衆議院選に出馬するなど、異色の経歴を持つ堅田がノヅックを立ち上げた背景や、モノヅクリへの想いをお伝えします。
簡単にできると思っていた金属加工の難しさに直面
国会議員選挙では、残念ながら落選してしまいます。その後は父親の経営する大阪圧搾コルクの工場での仕事を始めました。父親に事業を継ぐように言われたことは一度もなく、人生の休息と思い入社。「おっちゃんたちもやってるから簡単」と思っていた金属加工でしたが、その考えは大間違いだった事にすぐ気付きました。
金属加工は1/100㎜の精度が要求される厳しい世界。今まで1㎜単位の事など気にしていなかった堅田は、不良品ばかり出してしまい、「自分には金属加工は向いていない」と思った時もありました。それでも、昨日より今日、今日より明日と続けることで、できる事が増え自分の成長を感じる事ができるようになったと言います。今までの仕事は時間が経つのが遅く感じ、定時になるのを待っているような日々でしたが、モノヅクリの面白さにハマった堅田は、気付けば夜通し作業を行い、時には工場に段ボールを敷いて寝ていたりと、時間が過ぎるのが悔しくてたまらなかったと話します。
誰かが変えなければ変わらない、昔ながらの業界の慣習
大阪圧搾コルクの現場で数年過ごした後に、メーカーと鉄工所の間に入り、双方の掛け橋となる営業をスタートさせます。営業として、鉄工所を回り始めてから驚いたことは、鉄工所の昔ながらの業界の慣習。
例えば、メーカーが希望する納期に合わせるのではなく、「うちができた時が納期」と、納期を守らない姿勢が見られたり、見積依頼が来ても回答することなく、「本当に見積が欲しいなら再度連絡してくる」と即対応をしなかったりと、殿様商売のような雰囲気がありました。
営業をする事で、見えてきた課題はまだありました。
素晴らしい技術を持つ鉄工所はいくつもあるのに、後継者不足で廃業を余儀なくされている鉄工所や、設備が整っているのに、働き手不足で機械を稼働する事ができず、技術の継承ができない鉄工所。
このままでは、製造業は衰退の一途をたどってしまうと、課題の多さを知る事となりました。
モノヅクリ業界に変革を起こしたい想いで立ち上げた、失敗を恐れず挑戦していく商社
堅田は、様々な課題に直面し、製造業の昔ながらの業界の慣習、後継者不足や働き手不足等の課題を解決していく必要があると感じました。
ただ、「ひとつの企業だけで課題解決をする事は難しく、モノヅクリ業界全体を巻き込んで変革を起こさないと、日本の誇るモノヅクリ業界の衰退が進んでしまう」と思った堅田は、モノヅクリ業界全体にアプローチできる企業としてノヅック株式会社を設立しました。
行動規範は、「やらかせ、しでかせ、本気出せ」
大人になると失敗を恐れて挑戦することをやめてしまい、仕事に楽しみを見いだせない人も多くいると思います。でもノヅックでは、挑戦していいし、失敗してもいい。その代わり、本気で仕事に打ち込んで楽しみを見つけてほしいと思い、行動規範を「やらかせ、しでかせ、本気出せ」にしています。この行動規範には、失敗を恐れることなくいろんなことに挑戦し続けて成長し、モノヅクリ業界全体の発展に寄与できる人材になってほしい、と言う想いも込められています。
そして、堅田自身も、失敗を恐れず常に挑戦し続けています。
働き手不足の解消へ、人と鉄工所を「ツナグ」派遣会社設立
2022年9月には、ノヅックのグループ会社として、製造業に特化した派遣会社、ヒトトツナグ株式会社を設立しました。働き手不足でお困りの鉄工所へ、登録スタッフを派遣しています。業務内容も、簡単な軽作業から、経験を活かした加工作業まで幅広く対応。派遣社員から正社員へ登用できる制度も設けています。鉄工所で求人を出しても応募者が集まらず、求人広告の費用だけがかかってしまうリスクを避け、人と鉄工所を「ツナグ」役割を担っています。
ヒトトツナグの代表も、元々はノヅックで営業として働いていた、当時24歳の社員を抜擢しました。
製造業をより活性化させていくために、若手をどんどん成長させ、ノヅックグループを牽引してくれる社員を増やしていきたいと考えています。
若手社員に与える挑戦の機会、入社半年の社員を責任者へ
2023年2月、名古屋事業所を本格始動するにあたり、入社半年の営業社員を責任者に抜擢。営業としてもまだ成長段階であった社員ですが、本人の希望もあり、思い切って責任者にする事にしました。沢山の壁にぶつかりながらも、日本最大のモノヅクリの街で成長を続けています。
後継者不足の鉄工所を救う、技術継承の最適なマッチング提案
堅田は、後継者不足の課題にも踏み込み、様々な提案を鉄工所にしてきました。M&Aと聞くと、買収と言うイメージがあると思いますが、ノヅックは技術を誰が継承するのが理想的かなど、売り手と買い手のシナジーと貴重な技術の継承、その先にある事業承継後の展開まで見据えた最適なマッチングをしています。
また、M&A以外の新しい形を提案する事もあります。
例えば、倒産はしていないが廃業してしまった鉄工所には、場所、設備は賃貸として契約し、人材は賃借人である企業が雇用するなど、その企業に合った提案を心がけています。
海外にも継承させたい日本の製造業
2023年10月には、ベトナム籍の特定技能実習生2名を採用。
ベトナムの経済は、製造業が支えていると言われる程の主要産業ですが、日本に比べると金属加工における技術力はまだ低く、発展途上です。
日本の製造業の底上げももちろんですが、日本の技術を学び、母国で活躍できる人材へと育てる事も、製造業の活性化には必要な要素と感じています。
モノヅクリの衰退に歯止めをかけ、もっとモノヅクリの素晴らしさ、カッコ良さを後世に伝え、繋げていきたい
「製造業って、大人の図画工作だと思っています。何もない状態から、形を作っていく面白さ。また、完成した時の喜び。紙に書かれていたものが、技術者の手によって目の前でカタチになっていく。そして、カタチになった製品が、私たちの生活に無くてはならない物へと完成し、喜んでいただける。もちろん厳しさもありますが、こんな素晴らしい仕事ってありますか?」と堅田は良く話をします。
実際、社員のお子さんが夏休みの作品の仕上げが上手くできず、堅田に相談したところ、ワクワクした表情を浮かべ、楽しそうに作品の仕上げを手伝うということがありました。
その時の様子を、TikTokに投稿したところ、再生回数が予想を上回り、3万回再生を超える結果となりました。SNSを通じて、堅田の「モノヅクリが好き」という想いが多くの方へ伝わる投稿となりました。
かつては「モノヅクリ大国日本」と言われていた日本ですが、今は後継者不足、働き手不足の影響により、衰退傾向にあるのが現状です。鉄工所に行くと、素晴らしい技術を持つ職人の方が居るにも関わらず、人材不足等により技術の継承が上手くできず廃業となるケースも目にします。
堅田は、日本のモノヅクリの力を底上げをしていき、日本のモノヅクリの品質・技術の高さ、素晴らしさを次世代へ、そして世界に伝えていきたいと考えています。
だからこそ、創業後の短期間で様々なアイディアを考え、カタチにし、常に「モノヅクリのドまんなかで、」というミッションのもと、変革を試みています。
モノヅクリ業界全体を活性化させ、日本の経済へインパクトを与え、ノヅックが日本を再び『モノヅクリ大国』へと導いていきます。
全ては、日本の技術力と品質の高さを最大限に発揮し、世界に誇れるモノヅクリの未来を築くためです。




■ 会社概要
ノヅック株式会社
代表者 :代表取締役 堅田 壮一郎
所在地 :〒532-0034 大阪府大阪市淀川区野中北1-1-74
設立     :2022年1月11日
事業内容:モノヅクリ支援
URL     :
■ 本件に関するお問い合わせ
担当:経営管理部 人事広報課 神田 律子
TEL:06-6151-4115
FAX:06-6151-4125
Mail:r.kanda@nozuk.com

あわせて読みたい

都心部より「地方で起業」がメリット大の理由4つ
東洋経済オンライン
“建設・鉱山機械メーカー”のリーディングカンパニーとして…コマツ スマートコンストラクション推進本部長 四家千佳史が目指す“未来のビジョン”とは?
TOKYO FM+
【オリエンタルホテル福岡 博多ステーション】1日1室限定の快適ホテルステイ
PR TIMES Topics
ECビジネスで成功する人・失敗する人の決定的差
東洋経済オンライン
創刊20周年 製造業専門誌「エミダスマガジン」のWEB版をリリース
PR TIMES
【八屋】オリジナルかき氷第2弾「とうもろこしとほうじ茶のかき氷」発売
PR TIMES Topics
キツいのに給料が安すぎる…若者の「製造業離れ」が招く「ものづくり大国ニッポンの大衰退」
現代ビジネス
キツいのに給料が安い…若者の「製造業離れ」が招く「ものづくり大国ニッポンの大衰退」
現代ビジネス
黒無地Tシャツ専門の「#000T/クロティ」が渋谷・MIYASHITA PARKに復活!想定の3倍を超える売上を記録
PR TIMES Topics
『中小企業の見学体験で、会社PRと求人につながるプラットフォーム!!』
CAMPFIRE
年収800万円の「エリートのサラリーマン」が、脱サラして「パン屋」になったら“思わぬ地獄”が待っていた…!
現代ビジネス
サイバー、絞られた「ポスト藤田」候補たちの実力
東洋経済オンライン
一度激減したタクシードライバーが増えてきた! 利用者には喜ばしい半面「経済不安」の現れという側面もアリ
WEB CARTOP
【北海道札幌市】“和モダン”をテーマとするミュージアム型ショールーム「和モダン N6 北円山」OPEN!
STRAIGHT PRESS
「リスクをとって成功する人」と「大火傷を負う人」を分ける、決定的な「考え方」の違いとは? - リーダーは偉くない。
ダイヤモンド・オンライン
人材不足大国・日本の課題は「選ばれる」こと!書籍『外国人材を競争力に変える法』6月25日より順次発売|キャムコムグループ
PR TIMES
19歳から二種免許の取得OKになったがやっぱり出てきた問題! タクシーもバスも運転士に重要な「二種の心構え」とは
WEB CARTOP