ドリフトは日本発祥……ならば日本人たるもの1度はやってほしい! ドリ車にオススメのモデル4選と中古の現状

2024.04.30 17:20
この記事をまとめると
■世界的に人気な「ドリフト」は日本発祥といわれている
■ドリフトを始めるためにオススメなクルマを紹介
■人気車の価格高騰がネックになっている
ドリフトデビューにオススメなクルマたち
  リヤタイヤを意図的にスライドさせて走るドリフト。日本発祥のこの走りはいまや世界的に行われている競技であり、WRC王者が日本の大会に参加するなど話題を集めている。
  そんなドリフトを始めてみようと思ったときに、まず重要になるのが車種選びである。リヤ駆動が望ましいが、だからといってリヤ駆動ならなんでもいいわけではない。挙動もさることながら、パーツの豊富や拡張性も、クルマ選びで重要なポイントになる。
1)シルビア/180SX
  ドリフトの王道車種。タフなSR20DETエンジンはパーツも豊富だ。ノーマルでは250馬力ほどだが、ボルトオンタービンにECU書き換え、マフラー交換程度で300~350馬力くらいのパワーアップは可能。
  いまとなっては軽量なボディに、チューニングすればそこそこパンチのあるエンジン。リヤがマルチリンクでよく動くサス構成という、ドリフトするには申し分ない1台。とくに180SXはリヤのガラスハッチのお陰で動きがもっさりとしていて、さらに初心者にはドリフトしやすい。
  が、問題は何もかも高いこと。車両がS13もS14、S15も180SXもどれも新車価格を超えるような高騰ぶり。しかも、やっと手に入れても、日産の純正パーツ価格高騰をナメてはいけない。純正パーツが買えるだけいいという話もあるが、正直めちゃくちゃ高くなっている。下手に純正パーツ買うよりもチューニングパーツのほうが安いくらいだ。
2)86/BRZ
  はっきりいってドリフトにはパワー不足。ちょっとリヤをスライドさせて遊ぶとか、定常円旋回の練習をするくらいならいいが、ドリフトを維持しようと思うとパワー的にかなりつらい。しかし、ターボキットもスーパーチャージャーキットもあるのが魅力。とくにドリフトならターボでドカンとパワーを出してあげると乗りやすい。
  エンジンはそれほど強くないが、350馬力くらいまでなら問題なし。それよりもミッションが弱いのが難点。とはいえ、さまざまな対策があり、とくにARMSから出ているミッションオイルキャッチタンクを装着してミッション内部の油面を上げてあげると効果的とのこと。
  車両は前期型なら100万円を切るくらいからある。純正パーツも高騰はしてないのでターボ化込みで選ぶならあり。
オススメな一方で価格が高いのがネック!
3)100系チェイサー/マークⅡ
  4枚ドアのドリ車と言えば100系。パワーがありタフな1JZ-GTEエンジンを搭載。チューニングで1.5Jにすれば600馬力でも700馬力でも、なんなら1000馬力も夢じゃないが、こちらもシルビアシリーズ同様に車両高騰化が激しい。
  正直、ほとんどが程度に見合わない金額になってしまっているので、ドリフトベースとして選ぶとかなり厳しい。年式的にもかなりメンテナンスが必要なので、相当の覚悟をして購入が必要。挙動としては、ホイールベースが長く扱いやすいので、ビギナーの練習にもピッタリといわれたが、やはり価格面がネックだ。
4)AE86
  頭文字Dで知られるドリフトマシンの名車中の名車。土屋圭市さんの愛車でもあり、華麗なドリフト走行でも知られる。しかし、このクルマはノーマルではハッキリいってドリフトには向かない。
  エンジンパワーは130馬力。現在ではもう販売されてないが、ターボを装着しても300馬力なんて夢物語。パワステが最上級グレードのAPEXだけのオプションだったので装着車両が少なく、ドリフト走行時のステアリングワークはかなり難しいのだ。
  ヘリテージパーツもリリースされてきているが、正直純正パーツが豊富とはいえない。なので、総合的に見てドリフトに向いている車種ではないのだが、ドライバーを育てるクルマなのは間違いない。AE86である程度スライドコントロールできれば、ほかの車種でもイージーにテールスライドをコントロールできるだろう。

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