創業10周年を迎え、HP制作ツールからビジネス成功のための“オールインワンサービス”を目指す「株式会社ペライチ」の展望とは

2024.03.29 14:07
2014年4月に創業したペライチ。ホームページが作れるサービスから始まり、ユーザーのビジネス成功に向けたトータルサポートツールとして発展を遂げてきました。


2022年6月には創業者からバトンタッチし、現CEOによる新体制のもとで、ペライチのさらなる事業成長に取り組んでいます。いまや、会員数は個人事業主や中小企業を中心に50万人を突破。そして、2024年4月には創業10周年を迎えます。


オールインワンサービスを目指すビジネスの展望や、「Technology for Everyone ~テクノロジーをすべての人が使える世界に」をビジョンに掲げるペライチの未来について、株式会社ペライチ 代表取締役CEOの安井 一浩に話を聞きました。
事業成長を加速させるためのCEO交代。人材採用の強化と創業から変わらぬユーザー視点の尊重
── まずはこれまでの経歴について教えてください。
大学院を卒業後、新卒でリクルートへ入社し、ゼクシィや九州じゃらん、ケイコとマナブといった媒体の広告制作に携わっていました。2014年にラクスルへ転職した後は、メルマガ配信や集客支援事業のグロース、サービス利用率の向上やマーケティング戦略の立案など、印刷事業の拡大に貢献してきました。


ペライチには、2020年9月に取締役COOとしてジョインし、経営陣とともに全社の事業戦略の策定から施策の実行、効果検証まで全方位でフルコミット。そして、2022年6月にペライチ創業者の橋田から代表取締役CEOをヘ引き継ぎ、現在に至ります。


その当時のペライチは、プロダクトのグロースを経て、社員数の増加による人事制度の設計やマネジメントの必要性が高まっていました。次のフェーズへの移行を考えたとき、社員が当時20名くらいの頃のラクスルで、組織と事業を急成長させる経験を積んできた私が適任だと話が上がりまして。さらに事業成長を早めていくために、CEOを交代するに至りました。
── CEOのバトンタッチから1年半。会社をどのように変革してきたのでしょうか?
一番は人材採用にコミットしてきました。ペライチは3人の共同創業者で立ち上げた会社ですが、1人で経営を回していくのは非常に大変で、会社を支える幹部候補を中心にエンジニアやコーポレートメンバーの採用を強化しましたね。


当初は事業側とコーポレート側の両方を見なければならない状況で、頭の使い方が異なるゆえに、苦労した場面も多くありました。それが2022年にCFOの藤本が入社してからは、ファイナンスやコーポレート周りの責務を移譲し、私が事業側の成長に注力できるようになったことで、以前よりもやりやすくなったと感じています。


また、プロダクトに関して言うと、私がペライチに入社した頃から、実際にユーザーの生の声を聞いて、それをプロダクト開発や機能改善につなげていくことを意識していました。


ペライチにはユーザー接点を大事にする文化が創業期から根付いていますが、それは「個人事業主ではない我々が、ユーザーのことを理解できるはずがない」という考えから始まっているんですよ。


ですので、積極的にユーザーヒアリングを実施し、起業の原体験やその人の考え方を理解するように努めてきたのです。


今でもペライチが展示会に出展した際は、私自ら率先してチラシを配ったり話を伺ったりと、現場の声を拾うことを大事にしています。
ホームページ制作のサービスから、「ビジネスの成功」に向けたトータルサポートサービスへ
── ペライチは2021年末に「ビジョン」「ミッション」「行動指針」を刷新しました。
以前のビジョンは「つくれるのその先へ」というものでしたが、無料でホームページを作成できる価値よりも、最終的には「お客様のビジネスが成功する」ことを、我々としても成し遂げたいと考えていました。


サービスありきで考えるよりも、SMB(Small and Medium Business)を営むさまざまなユーザーに総合的に関わることで、成功に1歩でも近づけるようなお手伝いがしたい。こうした思いから、「テクノロジーをすべての人が使える世界に」というビジョンに刷新したのです。
ペライチではホームページやLP制作だけではなく、ビジネスシーンで必要不可欠な予約や決済、メルマガ配信といった機能を拡充してきました。


加えて、ペライチサポーター(ペライチが認定した47都道府県毎の公式サポーター)が定期的なセミナーを開催し、ホームページの開設から運用、集客方法などをレクチャーすることで、お客様のビジネスを成功に導くために踏み込んだ支援を行っています。


ペライチはお客様のビジネスに必要な機能をオールインワンで提供しています。
それぞれのニーズに応じて、必要な機能だけ使っていただいても、スキルシェアサービス「ペライチなんでもマーケット」(2023年1月にリリース)だけ利用していただいても構いません。


すべてのユーザーにとって「起業・副業のインフラ」になれるようなサービスを目指していきたいと考えています。
── 行動指針のひとつにある「ALLペライチで課題解決」するというのは、どのような意味なのでしょうか?
「ALLペライチ=社員」ではなく、サービスを利用いただくユーザーもすべて包括した意味合いとして、“ALLペライチ”と呼んでいます。
先述したように、ペライチサポーターが自発的にセミナーを開催し、ペライチの活用方法をユーザーに教えるなど、我々のビジネスはサポーターの協力なくしては成り立ちません。


そういうスタンスのもと、ペライチに関わるすべての人で課題を解決しより良いサービスにしていく。このような思いが、ALLペライチには込められていますね。
組織化の一歩先へ。現場が意思決定できる組織を創る事が次のミッション
── 「創業期」と「今」で変わらないこと、変えていくべきことをそれぞれ伺いたいです。
創業期から変わらないのは、ユーザー目線でエンパワーメントしていき、どのように成功へ導いていけるかを常に考えていることです。


その一方で、私が入って変えてきたのは「組織化」の部分です。ユーザーと向き合う姿勢は変わらないものの、今までは経営陣が決めた方針に従って、事業を推進していくスタイルでした。私がCEOになってからは、現場とも議論や意思の擦り合わせを行い、ボトムアップで自走できる組織作りに着手してきました。


ペライチのグローバル展開や新規事業創出など、これから先を見据えると、自分たちで意思決定できる組織が重要になります。現状はまだ、ユーザーからいただいた意見や要望を踏まえて、私がプロダクトの方向性を決めています。


今後は海外ビジネスは海外拠点で、プロダクトなら開発部隊がそれぞれ意思決定し、事業を推進していくことがペライチのさらなる成長の鍵となるでしょう。


私たちは2026年までに、10の事業が走っている状態を目指しています。その実現のためには、現場のメンバーやマネージャーレベルで、ダイナミックな意思決定ができるような組織を作らないといけないと考えています。
── 2023年に資金調達を実施した後は、開発組織の強化に取り組んでいますね。
先ほども、将来的には海外進出も視野に入れているとお伝えしましたが、現在はエンジニア組織の拡大を重点的に行っていて、全社員の約5割がエンジニアのポジションで働いています。


2024年5月には、ベトナムにオフショア拠点を開設し、さらなる開発力の向上を行うことで、より一層プロダクト開発にコミットできる環境を整備しています。
ビジネスに必要なサービスを業種毎の個別性にも配慮しながら提供。ペライチならではのオールインワンサービスを目指す
── 今後の事業成長やペライチの目指す未来について教えてください。
2024年3月には、個人事業主でも直感的な操作でアプリが作れる「ノーコードアプリ作成ツール」をリリースし、ユーザーのビジネス成功に向けた取り組みを強化しています。
最終的な目標は、色々なサービスへログインせずに、ペライチだけで事業が回るようにすることです。ユーザーからも、「色々なサービスを使い回すのは煩わしい」という声を聞くので、この課題を解消したいと考えています。


例えば昔の電話やFAX、電卓、ビデオといったものは、今ではスマートフォンに集約されているように、ペライチもホームページやLP、アプリ制作から、集客や決済、予約まで、ビジネスを行う上で必要な機能が全部まとまっている「オールインワンサービス」として成長させていく予定です。
また、ペライチの掲げる「テクノロジーをすべての人が使える世界に」というビジョンのさらに先にある、「すべての人にとって便利な状態」を創っていきたい。


一般的なホリゾンタルSaaSは、サービス提供側が同じUIを提供して、それを汎用的に一律で使ってもらうのに対し、我々の場合は業種ごとに使いやすいUIを提供するなど、個別最適化されたサービスに発展させていきたいですね。


ECのビジネスを営む人なら管理画面を使いやすくする、エステサロンを経営する人なら予約管理しやすいようにするなど、業種ごとのニーズに合わせたUIを提供していければと思っています。


それ以外では、大企業でも安心してお使いいただくためのさらなるセキュリティ強化や、海外のユーザーに向けたマルチ言語対応の導入も予定しています。


ペライチでビジネスを立ち上げ、ペライチを通じて成功体験を得ることで、ユーザーの自信につながります。これからも、ALLペライチで機能の充実や多層化を進めるとともに、オールインワンサービスとしての地位を確立していきたいですね。
■株式会社ペライチについて
『Technology for Everyone ~テクノロジーをすべての人が使える世界に』をビジョンに掲げる「ペライチ」は、個人事業主の方や中小企業の方の支援のため、誰でも簡単にネットでビジネスを始められるオールインワンHP作成ツール『ペライチ』の開発・運営に取り組んでいます。
社 名:株式会社ペライチ(

本 社:東京都台東区元浅草三丁目7番1号 住友不動産上野御徒町ビル8階
代 表:安井一浩
設 立:2014年4月21日

あわせて読みたい

「”スポーツを産業へと進化”をパーパスに『SKYLIGHT Sports』が取り組む中央競技団体の支援プロジェクト」
PR TIMES STORY
Shopify Plusストア構築からグロース支援までのワンストップパッケージ「Growth Plus」をリリース
PR TIMES
はちみつビューティーブランドHACCI「モイスト リップエッセンス BEE KISS」の新色登場
PR TIMES Topics
キャリアをゼロから再構築。まだまだ成し遂げたい目標がここにはある
talentbook
レノボ、ティーガイアとPCレンタルサービス「T-GAIA Device as a Service」の展開を開始
PR TIMES
新TVCM「アニメとススメ!」篇放送開始
antenna
SUPER STUDIO、ビジネスインキュベーションカンパニーV inc.と戦略的業務提携を開始
PR TIMES
医療業界にテクノロジーで変革を。開発だけではない、エンジニア組織のあり方
talentbook
「飲めるほどなめらか」なプレミアムプリン1日20個限定で発売
PR TIMES Topics
ワクワクするビジョンとミッションのつくり方 - スタートアップ芸人
ダイヤモンド・オンライン
発売前増刷! 新刊『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』発行 新時代のビジネス・サービスづくりの教科書
PR TIMES
昭和レトロな「アデリアレトロ」とコラボした「アデリアレトロ シーリングスタンプ」販売!
PR TIMES Topics
販促・CRM機能一体型ECカートシステムのメルカート、Amazon Payでの定期決済機能を追加
PR TIMES
これからのライフスタイルをサポートする次世代型スマートミラー「MIRROR FIT.」が累計9.25 億円の資金調達を実施
PR TIMES
ブルガリ 母の日の贈り物にふさわしい逸品「ディーヴァ ドリーム」
PR TIMES Topics
史上最大の取引!BBCがITVとの共同ストリーミングサービスを買取
海外ドラマNAVI
ホテル・旅館運営事業を担う株式会社リロバケーションズが新子会社「株式会社リロホテルソリューションズ」を設立
PR TIMES
dアニメストアCMに須田景凪氏の新曲起用
antenna
【WALTEX創業5周年】志を支援するデジタルマーケティングパートナーとしての歩み
PR TIMES STORY
組織と個人の持続的成長を実現する伴走型トレーニングクラブ「BOOOST」がホームページをリニューアル
PR TIMES
爽やかな初夏を彩る「Green」な季節限定商品
PR TIMES Topics