何もないのにどうしてブレーキを踏むんだ! 法規を守っていれば何の問題もない高速道路の「ビビリポイント」

2024.03.16 17:20
この記事をまとめると
■思わずブレーキを踏んでしまいたくなる公道で焦る瞬間を紹介
■Nシステムをオービスと間違えて急ブレーキを踏むドライバーは意外と多い
■非常駐車帯に停まっているハイエースや高速を走る白やシルバーのクラウンは警戒対象だ
Nシステムでビビるのはやめてくれ!
  高速道路を走っていると、まれにちょっとビビらされたり、ヒヤッとすることがある。ずいぶん昔に中央高速道路を走っていると、前方にいきなり「椅子」が現れて肝を冷やしたこともあるが、それはまぁかなりのレアケースとして、典型的なビビり&ヒヤリシーンの代表例は「Nシステムの機器をオービスと見間違えたとき」だろうか。
  ご承知のとおりNシステムとは、クルマのナンバーを読み取って中央装置に伝送している「自動車ナンバー自動読み取り装置」のこと。もちろん(いちおう)ベテランドライバーである筆者は、NシステムとオービスのLHシステムを見間違えることは基本的にはない。オービスであれば、数km手前から必ず「自動速度取締機設置路線」と書かれた青い予告看板が現れるものであり、機器に近づいてくれば、そもそもオービスのLHシステムとは形状が微妙に異なることもわかるからだ。
  しかし──もちろんごくまれにではあるが──ややボーッとしているときなどは直前でNシステムの存在に気づき、なおかつそれをオービスのLHシステムと誤認してしまい、「やべっ!」とビビることがある。
  また、自分ではそれがNシステムであると確実にわかっているときでも、前を走るクルマが先ほどの私と同じようにボーッとしていたのか、Nシステムの直前で「やべっ!」とばかりに急ブレーキを踏み、若干ビビらされることもある。そのためNシステムの直下を通過する際には、いつも以上に「十分な車間距離」を意識するべきなのだろう。
  ……なんてことを書いていると、必ず「そもそも法定速度を守っていないお前が悪い!」的なことをいう風紀委員みたいな人が出てくるものだが、まぁおっしゃるとおりではある。確かに、私が悪い。
  だが同時に「いついかなるときでも法定速度をビタ1km/hたりとも超過していない者だけが、私に石を投げるがいい」とも思っている。
取り締まり関係はやっぱりビビる!
  それはさておき、もうひとつのビビり&ヒヤリシーンといえば、「高速道路の非常駐車帯に白いハイエースバンが停まっていることに、直前で気づいたとき」だろうか。これは、いうまでもなく「やべっ、移動式オービスの存在を見落としていたかも!」とビビってしまうのである。
  しかし、通過しながらよくよく見れば、ハイエースバンの運転手さんが我慢しきれずに立ちションしているだけだったりもするため、幸いにもこれまで移動式オービスを通じて検挙されたことはない。しかし今後、「白いハイエースバン」にはよりいっそうの注意を払っていきたい所存だ。
  ……なんてことを書いていると、必ず「そんな速度超過を繰り返している不逞の輩に、自動車関係の記事を書く資格などない! いますぐペンを折れ!」的なことをいう人が出てくるものだが、ハッキリいって私はゴールド免許ホルダーである。速度を過剰に出すこともほとんどない。
  だが、そんなドライバーでも交通の流れに乗って法定速度を超えることはしばしばあるし、そもそも「ビタ1km/hたりとも!」みたいなことをいっていては現実の交通社会が成り立たないので、普通に超絶安全運転を実行しつつ、まぁオービスにも気をつけましょうね──ということをいっているのだ。
  てなことはどうでもいいとして、さらにもうひとつのビビり&ヒヤリシーンは、「高速道路上で白い(またはシルバー)クラウンを見かけたとき」だろうか。言うまでもなくこれは「……交機の覆面PCか?」と、どうしても思ってしまうのである。100km/h制限のところを100km/hで走っていても、「白いクラウン」を見るとなぜかビビってしまうのは、いまと違って速度超過を繰り返してしまっていた、若いころのトラウマに起因するのだろうか?
  そこはわからないが、とにかく白いクラウンを見ると、自車の速度を調整したうえでクラウンのナンバーが地元のモノであるかどうかを確認し、そして車内をチラ見して、車内にいる人が「水色のシャツを着たふたり組」であるかどうかを確認する。そして水色シャツではなく茶色いセーターなどを着た普通のおじさんひとりであることなどを確認し、胸をなでおろすのである。100km/hぐらいしか出してないというのに。
  しかし、この一連の「クラウンと速度を合わせる→隣車線を注視し、車内の状況を確認する」というのは、考えてみれば危険な行為だ。しかし、どうしてもやってしまう。
  ……であるならば、いっそ「白いクラウンの公道走行は禁止!」と条例で定めてほしいところだが、日本国憲法が保証しているさまざまな自由の観点から、それは不可能だろう。ならば、少なくとも「白いクラウンに乗るドライバーは、遠目からでも目立つ赤いシャツないし赤い帽子を着用する」という努力義務を制定してもらいたいのだが、それも無理だ。残念である。
  そのほかでは「覆面パト取締中 ◯◯県警高速隊」という青い看板を見ただけでビビることはさすがになくなったが(なにせゴールド免許の中年ドライバーなので)、逆に中年のおっさんであるだけに「機械」のことを完全には信用できず、ETCのゲートを通るたびに「……本当にバーが上がってくれるだろうか?」と軽くビビっていることを、最後にお伝えしておく。

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