あのフェラーリ250GTOを生んだビッザリーニが自動車メーカーとして復活! 日本上陸も決定した

2024.03.01 17:20
この記事をまとめると
■1964年、ジョット・ビッザリーニが自身の名を冠したブランドを興した
■ビッザリーニ社は一度は倒産したが、2018年に復活を果たした
■ビッザリーニが日本へ正規輸入されることが発表された
イタリアを代表する名門ブランドが復活
  1926年6月6日、イタリアのリヴォルノで生まれたジョット・ビッザリーニは、1953年にピサ大学を卒業すると、短期間ではあるが教鞭をとったあと、アルファロメオ、フェラーリ、ランボルギーニ、イソなどで高性能なエンジンなどの開発に取り組んだ。
  フェラーリでは250GTO、ランボルギーニではそのファーストプロトタイプである350GTVのためにV型12気筒エンジンなどを設計するなど、その数えられないほどの偉業はイタリアンスポーツの歴史においては欠かすことのできないものだ。
  その後、1964年にビッザリーニ自身によって設立されたプロトティーピ・ビッザリーニ社、のちのビッザリーニ社は1965年には5300GTを投じたル・マン24時間レースでクラス優勝を果たすなどの活躍を見せるものの、1969年には残念ながら倒産。この間に生産された5300GTや5300GTスパイダーなどは、この時代のビッザリーニによる代表的な、そして貴重なモデルといってもよいだろう。
  ビッザリーニのブランドはそれから長い眠りにつくが、ジョット・ビッザリーニ自身のエンジニアとしての活動は絶えることはなかった。1993年にはフェラーリ・テスタロッサのコンポーネントをベースに、ワンオフのスーパーカーであり、また5300GTをオマージュしたBZ-2001のプロジェクトをスタート。結果、フェラーリのF40を超えるパフォーマンスを叩き出すことに成功しているし、それ以前にも1989年にはBMWのエンジンを搭載するビッキオ・バルケッタを完成。こちらはイタリアのヒルクライム選手権などで大きな成功を収めている。
  1998年製のクジャラは、2.5リッターのランチア製ターボディーゼルエンジンとエレクトリックモーターを搭載するパラレルハイブリッドのスポーツバルケッタだった。2005年のジュネーブショーでは4.1リッターのV8エンジンを558馬力の最高出力で搭載した、GTストラーダ4.1コンセプトを発表。それもやはり360km/hの最高速を主張するスーパースポーツにほかならなかった。
  そのビッザリーニ・ブランドが復活を遂げたのは2018年のこと。実業家のレザム・アル・ロウミによってビッザリーニ・ブランドは再びイタリアのスポーツカーメーカーの表舞台に復活するべく、本格的な活動を開始したのだ。
  生産するモデルは高級でしかも高性能なスポーツカー、そう、かつての5300GTを現代に復活させたモデルで、その第1弾モデルとしてビッザリーニ5300GTリバイバルコルサが発表された。
日本にも代理店の進出が決定
  さらに2023年にはさらに高性能でスポーティなボディの新型車、ジョットが発表され、それは長年ビッザリーニブランドの本格復活を待ち望んでいたファンに大いに歓迎された。
  ちなみにデザインを担当したのはジョルジョット・ジウジアーロとその息子であるファブリツィオ。三角形のBピラーや美しい曲面を持つリヤウインドウなどは、5300GTからインスピレーションを得たものであるのはたしかだ。
  搭載されるエンジンはコスワースとの共同開発となる、そしてもちろんビッザリーニが手がけた6626ccのV12自然吸気。6626ccという排気量は、最初に触れたビッザリーニの誕生日にちなむもので、もちろん世界中の排出ガス規制に適合する。ボディは5300GTの雰囲気を残しつつも、そこはやはり現代に誕生したスーパースポーツのそれ。素材は軽量なカーボンファイバー製で、エアロダイナミクスに関しても最適なフィニッシュが施されている。
  そのビッザリーニが日本へ上陸を果たすことが決定した。モータージャーナリストの山岸大氏が代表を務めるコルセ・オートモーティブが、ビッザリーニの日本における正規輸入代理店となり、2024年後半には東京都港区に専用ショールームが完成することが発表されたのだ。
  ビッザリーニの最新コーポレーテッドアイデンティティを反映したショールームは、伝統的なファン、そして新たな潜在的なカスタマーにとって、ビッザリーニのパフォーマンスとデザインを体験できる拠点になるとのこと。
  その完成まであと少し、待ち遠しい気持ちは日々強くなっていく。

あわせて読みたい

ホンダHSV-010、マツダRX500、日産MID4…幻になった国産スーパーカーたちの墓標
ベストカーWeb
当選者はイタリアの工場見学招待旅行付?! 「エンツオの形見」と評された最期のスーパーカー 「フェラーリ F40」が偉大過ぎて言葉にできない
ベストカーWeb
新TVCM「アニメとススメ!」篇放送開始
antenna
ビッザリーニが日本へ進出!2024年後半に東京にショールームを開設予定
octane.jp
伊ビッザリーニ 日本市場へ進出で正規Dオープン V12自然吸気モデルも公開
RESENSE
dアニメストアが新テレビCMを公開!
antenna
ランボルギーニ、その60年はV12と共にあり|60 Years of Lamborghini V12 Power
octane.jp
“ファースト・ランボルギーニ”「350GT」、デビューからなんと60年を経てジュネーブで復活!
CARSMEET WEB
「クロワッサン・ブッシュ」綿半スーパーセンター権堂店で先行発売開始
PR TIMES Topics
最後のV8に北イタリアで試乗。マセラティ最後のV8エンジン搭載モデルが今年のおすすめな訳
MEN'S EX
ランボルギーニ成功裏にある「戦略のプレゼン」
東洋経済オンライン
plus eauより初夏の限定フレグランス“紫陽花”シリーズ数量限定発売
PR TIMES Topics
2大スーパーカーブランド「フェラーリ」&「ランボルギーニ」! 特徴的な車名はどうやって付けられた?
WEB CARTOP
特別な文字「J」を与えられしたった10台のスペシャルモデル! ついにファイナルを迎えるランボルギーニ・ウラカン「STJ」が登場
WEB CARTOP
日本に上陸したこのトロフィーは一体? 歴史あるヨットレース「アメリカズカップ」を知ろう
antenna*
こんなデザイン「日本じゃ作れない!」と思ったら日本人の作品だった! 奥山清行氏が描いた「KODコード61バードケージ」のデザインセンスに脱帽
WEB CARTOP
【スクープ】ウラカン後継の電動V8搭載「ベイビーランボ」、デザイン詳細がついに明らかに!? 2024年内デビューか?
CARSMEET WEB
トマトジュースという枠を超えて心を豊に満たす、大人のドリンク
PR TIMES Topics
トヨタ2000GTに見た目も名前もソックリなオペル1900GT! でもこんな横回転式ヘッドライトは唯一無二!!
WEB CARTOP
下着メーカー大手のワコールが仕掛けた国産スーパーカー計画! 多くの人が夢を見た「ジオット・キャスピタ」の残念すぎる結末
WEB CARTOP
【小樽洋菓子舗ルタオ】鯉のぼりスイーツ『こどもの日スイーツボックス2024』限定販売
PR TIMES Topics