2023年に売れたスズキの軽乗用車とは? ランキング形式で解説!

2024.01.30 07:00
この記事をまとめると
■多彩なモデルが販売されているスズキの軽乗用車
■スズキの軽乗用車それぞれの特徴について解説
■2023年1〜9月の販売台数をランキングにした
2023年売れたスズキ軽乗用車はこれだ!
  多彩なモデルが販売されているのがスズキの軽乗用車。現在、スポーツモデルこそないものの、セダンからハイトワゴン、スーパーハイトワゴン、SUV、オフローダーとフルラインアップを誇ります。
  そんな数あるスズキの軽乗用車を、2023年1月から9月までの販売台数別に紹介していきましょう。なお、販売台数はモデルごとではなくシリーズごとの数字となります。
第1位:スペーシア(カスタム)/スペーシアギア(マイスタイル) 9万340台
  ズズキがラインアップする軽乗用車のなかでもっとも売れているのは、スーパーハイトワゴンのスペーシア。2023年11月にフルモデルチェンジをして3代目へと進化を果たしましたが、9月までに販売されていたのは先代、2017年に登場した2代目となります。
  スペーシアの特徴はいくつもありますが、まず目を引くのがエクステリアデザイン。スーツケースをモチーフにボディにくぼみを配置するなど、遊び心が随所に取り入れられました。
  インテリアもエクステリア同様に助手席側のアッパーボックスがスーツケース風に仕立てられるなど、同じデザインテーマを採用。ポップで個性的な内外装デザインを好むユーザーが同車を指名買いするケースも少なくないようです。
  また、専用丸目ヘッドライトや専用グリル&バンパー、ルーフレールなどを配した専用デザインのスペーシア ギアもポップなテイストなのは共通。ただし、最低地上高は150mmとスペーシアから変更されていません。
  パワーユニットは、全グレードにマイルドハイブリッドを搭載。ライバル車が備えていないハイブリッドユニットを搭載したことで燃費性能が優秀なこともスペーシアの大きな特徴です。
  なお、スペーシアには4ナンバーボンネットバンのスペーシア ベースが2022年8月に追加されました。
  4ナンバーとはいえ商用ユースではなくレジャーメインでの使用が主になる同車は、今年9月までに9429台が販売されています。
第2位:ハスラー 5万8625台
  スペーシアに次ぐ販売台数を誇っているのはハスラー。ハスラーといえば軽自動車界にSUVブームを巻き起こした初代が印象的です、2019年に登場した2代目となる現行モデルも引き続き高い人気を維持しています。
  現行モデルは初代のイメージを受け継ぎつつも、さらにアウトドアテイストを強調。ギア感を高めるため三連インパネガーニッシュや外装色に合わせたカラーを組み合わせるメーターなどを装備したインテリアも、遊び心満載の空間に仕立てられています。
  軽SUVとして使い勝手が高いハスラー。2代目も日常使いはもちろんレジャーユースでの使い勝手にも力が入れられています。
  荷室下に備わる防汚加工が施されたラゲッジアンダーボックスを装備したラゲッジルーム、リヤシートスライド機構がラゲッジ側から操作できるようになったことなど、細かい工夫が数多く施されています。また、シート表皮もアクセントカラーが配されるなど、SUVらしい非日常感が演出されました。
  パワーユニットはスズキ自慢のマイルドハイブリッドを採用、先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」を装備。使い勝手だけでなく走行性能や機能面も大きく進化していることが初代から引き続き人気を誇る大きな理由なのでしょう。
第3位:ワゴンR(カスタムZ/スティングレー)/ワゴンR スマイル 5万6033台
  セダンが主流だった軽自動車界に新たな潮流となるハイトワゴンブームを泣き起こした初代ワゴンR。現行モデルは2017年にデビューした6代目。初代から続くワゴンRらしいフォルムと優れたパッケージングは受け継ぎつつ、先進安全装備やマイルドハイブリッドなどいまどきの軽自動車らしい機能が備わっています。
  現行モデルは初代のフロントマスクを彷彿とさせる縦長ヘッドランプを備えた標準モデルと、スタイリッシュな横長ヘッドランプを備えたスティングレーがラインアップ。
  2021年には丸みを帯びたスタイルと標準モデルにはないスライドドアを採用したワゴンR スマイルが追加されました。
  ワゴンR スマイルは、インテリアも標準モデルとは違いセンターメーターではなく4.2インチカラーインフォメーションディスプレイを備えたスピードメーターを装備。外観同様、各部が丸みを帯びたインパネも特徴です。
  また、同車は先進安全装備「スズキ セーフティ サポート」の機能が標準モデルより充実。ロングドライブ時などに運転の疲労を軽減してくれるACCや対向車を検出すると、左側サイドモニターを自動的に表示する「すれ違い支援機能」をオプションで用意するなど、異なる箇所も少なくありません。
本格オフローダーも魅力的!
第4位:アルト/ラパン/ラパンLC 5万3320台
  9代目となる現行モデルが登場したのが2021年。本体価格47万円だった初代ほどではないですが、エントリーグレードが94万3800円と、いまや貴重となった100万円以下で購入できる軽自動車のひとつです。
  現行モデルの大きな特徴は、歴代モデルとしては初となるマイルドハイブリッドを搭載したこと。先代にはエネチャージを搭載したモデルが用意されていましたが、マイルドハイブリッドを搭載したことで燃費が大きく向上(WLTCモード:27.7km/L)しました。
  アルトはセダンではありますが見た目より室内空間は広く、乗降性を高めるため後席ドアが90度まで大きく開くことも特徴です。現行モデルはスズキの先進安全支援システム「スズキ セーフティ サポート」の主要機能が用意されました。
  また、アルトファミリーに加わっているのが若い女性をターゲットにしたラパン。現行モデルは2015年にフルモデルチェンジで登場した3代目となります。
  歴代モデルともアルトをベースに箱型のデザインを採用したフォルムが特徴で、2022年6月に一部改良が施されるとともに顔つきをレトロテイストに変更した派生モデル「ラパンLC」をラインアップしました。
  ラパンは、エクステリアデザイン同様にインテリアもメーター内の液晶ディスプレイに車名の由来となったウサギのキャラクターの映像が映し出されることや、インパネに木目調パネルを配するなど、おしゃれでかわいく仕立てられています。
第5位:ジムニー 2万9910台
  2018年から現在に至るまで高い人気を誇るジムニー。4代目となる現行モデルは国産車随一の悪路走破性に加えて、日常使い時の快適性にもこだわりました。
  現行モデルは、歴代モデル同様にラダーフレーム構造でリジット・アクスル・サスペンション、パートタイム式4WDを継承。同車の大きな特徴である高いオフロード性能を備えているのは言うまでもありません。
  エクステリアデザインは先代よりスクエアで角ばったフォルムを採用。インテリアは機能性や走破性を重視したオフローダーらしい無骨なデザインですが、スマホを置きやすいように設計されたセンターコンソールトレイを備えるなど、利便性にこだわりました。
  現在、国産軽自動車唯一のオフローダーであることで高い人気を誇るジムニーですが、後席は広くなく、実用性や快適性は大きく劣るのも事実。反面、他の軽自動車にはない大きな個性を備えるジムニーは、オンリーワンの軽オフローダーとしてこれからも人気は衰えないでしょう。
第6位:エブリイワゴン 1万3981台
  商用バンのエブリイをベースにワンボックスワゴンに仕立てたエブリイワゴン。同様のコンセプトを備えるダイハツ・アトレーが4ナンバーとなったことで、唯一のキャブオーバーワゴンとなりました。
  現行モデルは2015年に登場。約10年ぶりのフルモデルチェンジとなった現行モデルは、先代からフロントタイヤをより前方に移動したこともあり、車内空間はさらに拡大(室内長2240mm)。広い居住スペースを備えたスーパーハイトワゴンやハイトワゴンと異なるのがラゲッジルームの積載性で、助手席を倒すと長尺物を楽々と積載できます。
  また、車内は広さだけでなく荷物の積載性も高いのが特徴。運転席上に設置したオーバーヘッドシェル、荷室に備わるユーティリティナットなど、利便性が向上する収納や装備が用意されます。
  パワーユニットはR06型660cc直3ターボエンジンをラインアップ。スーパーハイトワゴンよりキャンプやサイクリングなどのレジャーを重視するユーザーが多い同車ですが、多くの荷物を積載してもゆとりがある動力性能を備えました。
まとめ
  多彩なラインアップを誇るスズキの軽乗用車において、やはり売れているのがスーパーハイトワゴンのスペーシア。ただ、モデルライフが影響しているのかもしれませんが、スペーシアに続くのがハイトワゴンのワゴンRではなくSUVのハスラーなのが興味深いところ。

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