トラック乗りは「+αの標識」を確認する必要あり! トラックだけに適用される「規制&緩和」標識とは

2024.01.16 17:30
この記事をまとめると
■交通標識にはたくさんの種類があり、なかにはトラックだけに適用されるものもある
■トラック専用の標識の多くは通行禁止などのトラックの走行を制限するものとなる
■トラックだけが規制緩和されることを伝える標識も存在する
トラックだけに適用される標識がある
  交通標識は膨大な種類があって、全部を覚えるにはかなり大変だ。標識の形状と色でも分類されているが、絵柄である程度意味がわかり、国際的にもイメージが統一されているものもある。
  しかも、実際の路上では標識がひとつしかない、なんてことは少なく、都市部では1本のポールにいくつもの標識がすずなりになっていることも珍しくない。信号待ちならともかく、走行中に一瞬ですべての標識を判別し、標識の規制に対応した運転操作をしなければならないのだから、ドライバーは大変だ。地元ならばある程度覚えているだろうが、初見では走りながらすべてを判別して理解するのはかなり難しい場合もある。
  トラックに関する標識となれば、まず通行制限に関する標識が挙げられる。大型車の通行禁止の標識は住宅地域などでよく見かける。大型貨物車の通行を制限する地域は一定以上存在する。それは道路の幅であったり、構造上の問題、あるいは住環境の問題で、大型車が通行すると危険であったり、すれ違いが難しかったり、騒音や振動などが発生して迷惑する住民がいる地域だ。
  その他にも、危険物を搭載したタンクローリーなどは海底トンネルなどを通行することはできないため、危険物積載車通行止めの標識や、車幅や高さに制限がある道路にはそうした標識が掲げられている。
  トラックの通行帯を指定するトラックレーンを示す青い標識もある。高速道路では一番左の第一通行帯、一般道では中央寄りの第二通行帯などを指定している。
  また、トラックレーンの標識もあるが、高速道路と違い一般道では罰則はないため、やや意味が異なる。
トラックだけが規制緩和されることも
  そのほか車両の種類、重さ、高さによる制限もある。大型貨物等、となれば大型トラックやダンプ、トレーラー、重機などが対象となりそうだが、前述の住環境や道路構造の問題となれば、中型トラックでも規制の対象になることもある。そのため、補助標識にて車両重量上限を加え、小型トラック以上の通行を制限するエリアもあるのだ。
  ちなみにこれらは補助標識で指定されることが多い。補助標識とは大きな標識の下に追加されている小さな四角い標識で、トラックの図柄のほか、文字で最大積載量などが指定されている。
  大型車通行止めの標識の下に「積3t」の補助標識が追加されたものは、最大積載量3トン以上の貨物車に適用されるもので、大型トラックだけでなく中型トラックなども対象となるのだ。
  黄色く四角い(ダイヤ形)標識は、警戒標識と呼ばれるもので、規制ではなく運転に気を付ける意味で設置される。山道では落石注意などの標識を見かけることもあるが、トラックに関連したものは日本では見かけない。しかし、長く急な下り坂ではトラックのブレーキが焼けて制動力が低下してしまうため、海外では勾配注意の標識はトラックの絵柄とともに勾配率が表示されているところもある。
  トラックの通行が制限される標識がある一方で、法律で定められた規制を緩和している地域もある。それが緩和指定道路の標識で、通常は高さは3.8mまでに制限されている高速道路を通行する車両の高さが、さらに高い4.1mまで許されていることを示すものだ。これらは案内標識と呼ばれ、高さ以外にも重量や車幅など、原則として上限がある規制値を超えて通行できることを示している。
  また、宅配便など貨物専用に仕分けや荷下ろしなどのために一定時間の駐車を認めているエリアには、そうした標識もある。都市部などでは貨物車駐車可の標識が多く見られる。
  仕事や生活のために物流はなくてはならないものだから、必要に応じて、こうした対応がとられるのだ。

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