アルファードバブルが起こるほどタイ人も大好きな高級ミニバン! ヒョンデもMGもBYDも続々と刺客を投入して王者に挑む

2024.01.11 06:20
この記事をまとめると
■タイ・バンコク市内では東京並にトヨタ・アルファード&ヴェルファイアを見かける
■ヒョンデは近未来的なスタイリングのスターリアをタイ市場に投入しアルヴェルを猛追している
■中国のMGやBYDはアルヴェルにはないBEVミニバン投入で王者の切り崩しを狙っている
アルヴェル天国のタイに現れた好敵手
  東南アジア諸国ではトヨタ・アルファードや同ヴェルファイアをよく見かけるのだが、タイはそのなかでも際立ってアルファード&ヴェルファイアが好きなようで、バンコク市内でウォッチしていると、東京並かそれ以上に見かけることができる。
  一時は日本から日本仕様を個人輸入する業者も乱立し、「アルファードバブル」ともいわれるほどヒートアップした人気も、個人輸入業者が増えて過当競争が激しくなるにつれ、バブル崩壊ともいわれるようになった。タイでも先代レクサスLMが発売されると、LMへ流れるユーザーも目立ったようで、分散化したともいえるのが現状となっている。
  ただ、トヨタ以外のメーカーが黙って見ているわけではない。
  2022年にコロナ禍となって初めてバンコクを訪れると、韓国ヒョンデの大型ミニバン「スターリア」が大ブレイクしていた。コンセプトカーをそのまま市販したような未来的フォルムは、「スターリアが街なかを走っているだけで街の風景が変わる」と言われるほど。
  やや保守的にも見えるアルファード&ヴェルファイアと真逆のキャラクターを持ち、富裕層がアルファードを持ちながらスターリアを増車するといった形で増えていったようである。
アルヴェルにないBEVに勝機を見出す中国メーカー
  そして、2023年春にバンコクを訪れたときは「スターリアが多いなぁ」程度だったのだが、今回2023年末にバンコクを訪れると、中国MG(上海汽車のブランド)のBEV(バッテリー電気自動車)大型ラグジュアリーミニバン「マクサス9」を街なかでかなり多く見かけることができた。
  春に訪れた直後にタイで発売になったそうなので、その増え方は“ブレイク”に近いレベル。9というから9人乗りかと思えば7人乗りとなる。価格は249万9000バーツ(約1017万円)。ちなみにタイでのアルファードの価格は412万9000バーツ(約1680万円)からとなっている。
  前述したように、1000万円超えの高価格車なので、当然ユーザーは富裕層となり、すべてがアルファードからマクサス9ヘの乗り換えとは当然言い切れない。アルファードを持ちながら増車しているという購買行動もかなり多いと考えていいだろう。
  BYD(比亜迪汽車)も、2023年春開催のバンコクモーターショーでは、「デンザD9」という大型プレミアムミニバン(BEVとPHEVがある)を参考出品していた。こちらもタイでラインアップされる可能性が高い。
  タイでのアルファードのラインアップはハイブリッドユニットのみであり、中国メーカーとしては「BEVのミニバン」というアルファードにはない特徴を武器に、いままでオンリーワンで売れに売れていたアルファードへ挑んでいるように見える。
  王者アルファードは新型になっても好調に売れている様子なので、いますぐどうなるということはまずないだろうが、中国メーカーが総力戦を挑んでくると展開は変わるかもしれない。

あわせて読みたい

「日産復活の起爆剤となる新型が発表」今さら?今こそ!最強王者アルヴェルではなく“日産 エルグランド”の現行版に注目してみた
MonoMaxWEB
モータージャーナリストの国沢光宏が、注目のアルファード・プラグイン・ハイブリッドに試乗 Eクラスなら負けていない
ENGINE Web
自然の美しさや海の神秘性をテーマにした「PANDORA ESSENCE」新作コレクション
PR TIMES Topics
第899回:駆け出しは新人タレントと同じ 中国車のヨーロッパ進出を振り返る[マッキナ あらモーダ!]
webCG
実質220万円台~「ヒョンデ」小型EVが好評の訳
東洋経済オンライン
【コニカミノルタプラネタリウム】撮影OKの「七夕ウェルカムドーム」上映
PR TIMES Topics
第62回:いい加減、ワタシたちはBYDやヒョンデと向き合うべきじゃないのか!?(後編)[カーデザイン曼荼羅]
webCG
人気ミニバンのアル・ヴェルに待望のPHEVが追加
MEN'S EX
【おかしの館はしだて】看板商品「もち入り丹後の”あんぱん”」新記録を達成
PR TIMES Topics
ライバルは「モデルY」BYDの新電動SUVの競争力
東洋経済オンライン
タイEV市場、中国勢席巻で「レッドオーシャン」化
東洋経済オンライン
よもぎサロンyomogystにてクラシエ漢方研究所監修のカラダととのう「おまもりドリンク」を販売
PR TIMES Topics
クルマは「安さで勝負」は絶対してはいけない…日産が世界的に知名度の高いブランドの復活に大失敗した理由
PRESIDENT Online
勢いに乗る中国車メーカーはじめ1000超の出展者が集合!「オート上海2025」で見つけたユニークな中国車
&GP
胸がときめく“ハート”のお直しヘアメイクミラー発売
PR TIMES Topics
至高のショーファー ドリブン『ニューモデル速報No.645 新型アルファード&ヴェルファイアのすべて』発売!
PR TIMES
第903回:そして私は(ほぼ)宗教家になった ロレンツォ視点で見るTOKIO 2025[マッキナ あらモーダ!]
webCG
家事の効率化を応援する「ディアキッチン」シリーズをリニューアル発売
PR TIMES Topics
新型「アル/ヴェル」乗っているのはどんな人?
東洋経済オンライン
300万円のクルマを買うと「航空券3年分」がもらえる?中国自動車メーカーの「無料プレゼント」合戦が意味わからんレベルだった!
ダイヤモンド・オンライン
夏の特別なクッキーボックスが今年も登場
PR TIMES Topics