すでに大阪で走るクルマ屋じゃなくて元電気屋が作るEVバス! 実車を確認したらものすごくレベルが高かった

2023.11.03 17:50
この記事をまとめると
■EVモーターズ・ジャパンがEVバスの「F8シリーズ2-シティバス」を展示
■路線バスとして大阪メトログループに納車されており、万博会場で働く工事関係者を運んでいる
■北九州に工場建設が決まっており、日本組み立てによるEVバスがやがて誕生する
大阪万博に向けて大阪メトログループに順次100台納車予定
  さて一般公開の会期前半を折り返したジャパンモビリティショー(以下JMS)。純利益6割増で3.9兆円という異次元の決算を発表したトヨタのブースあたりは、増々の人出が予想される。とはいえJMSって、未来志向で尖っている乗用車だけが見どころという訳じゃあない。むしろ、ごくごく身近な未来で、すぐにリアル体験確定の車両だって沢山ある。
  その好個の例が東7ホール、EVモーターズ・ジャパンのブースに置かれているEVバス「F8シリーズ2-シティバス」。路線バスとして今夏より、大阪メトログループに順次100台の納車がスタートしており、2025年大阪万博の仕着せは本物で、何でも一度納車した個体を借りて来て、フェリーと自走で会場までやって来たのだとか。
  EVモーターズ・ジャパンは元々、自動車メーカーどころか、インバーターに強みをもつ電気側の技術屋さんで、アクティブ・インバーターの開発や制御に独特のノウハウをもつ会社だ。
  具体的には、インバーターが100万分の1秒レベルで電流を安定させ、モーター駆動または回生制御を行うことで無駄な放熱を減じ、世界トップレベルの高効率・低電費を実現できているという。当然、最新のSiCパワー半導体を用いたアクティブ・インバーターを搭載しており、超重量級にして77名定員の路線バスで航続距離280kmというロングレンジが可能だ。210kWhの容量を備え、リヤに搭載されるバッテリーは中国製で、車両組み立てもいまのところ中国に委託しているが、アクティブ・インバーターやOBCといった肝要となる制御系のコンポーネンツは最初から日本製デザインなのだ。
  しかもOBC(オンボードチャージャー)でもロスの少ないAC・DC(交流・直流)切り替えの独自技術を有しており、200Vの普通充電は無論ながら、非常時にバス側のバッテリーの電力をとり出しAC200Vとして外部給電もできる。
日本組み立てによるEVバスがやがて誕生する
  一方で、ボディはステンレススチールの骨格構造で、ボディ表面には高強度のカーボンファイバーパネルを用い、耐久性と軽さを両立させている。シートなど内装インテリアは欧州のバスメーカーから仕入れるなど、居住性や快適性のレベルも高い。
  いわばEVモーターズ・ジャパンは、DX・GX(デジタルトランスフォーメーション・グリーントランスフォーメーション)を機に、制御系オペレーターからメーカーへと実際に移行した会社だ。しかもこの路線バスの納品が始まって、EVバス製造事業が軌道に乗り始めたいま、組み立て工場を北九州にも移すことが決定しており、バッテリーや内装コンポーネントは引き続き中国や欧州のものを用いるが、日本組み立てによるEVバスがやがて誕生するという。
  乗り込んでみて驚くのは、低床設計ゆえの乗降性の良さ、そして車内の通路が広々としている点だ。
  また、運転席まわりでは、ディーゼルバスより明らかにタッチスクリーン化またはモニター化が進んだため、操作系インターフェイスがスッキリしている。ワンペダルドライブも可能だそうで、当初はプロの運転手たちの評判はあまりよくなかったが、慣れてくるとワンペダルが断然、楽でいいと評判だそうだ。
  ちなみにすでに納車された大阪メトログループ仕様は、万博会場の建設現場で働く工事関係者を運んでいるという。2025年まで待てない人こそ、東7ホールでひと足先に体験してみては?

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