シンガポール発のコリビングホテル lyf 天神福岡（ライフ天神福岡）が、2023年1月に「人生が豊かになるホテル×コミュニティ」プロジェクト*を始動して半年が経過しました。海外との往来が急速に回復しつつある中、半年間で30本以上の新企画やイベントを展開しながら感じた「これからのホテルの役割」についてお伝えします。
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皆さまにとって「ホテル」とは何でしょうか。出張先で寝泊まりする、家族や友人と特別な日に食事をする、仕事関係のイベントで行く場所。休暇を過ごしたり、もしかしたらほとんど縁がない方もいらっしゃるかもしれません。ホテルの本来の役割は、寝食の場所、そしてホスピタリティを提供すること。ホテルのタイプによって内容は様々ですが、基本的にこの3つはどのホテルにも共通します。
ではなぜホテルが人々に必要とされているのでしょうか。出張や旅行先で泊まらないといけないから、ちょっといいところで人と会いたいから、日常とは違う空間を楽しみたいから。ホテルを利用する人によって「なぜ」は時と場合によって異なり、無限に答えがありそうですが、何かしらの非日常が関わっているようです。
ここでふと思うのです。私たちは、ホテルとしてこれからどんな役割を果たしていけばよいのか、と。
コロナ禍を経て加速するホテル開発。外資系、国内ブランドを問わず、日本津々浦々で大なり小なりのホテルが続々と開業しています。利用者側から見て、寝食とホスピタリティを提供する場所の選択肢がどんどん増えているのです。
一方巷では、先行きが不透明で将来の予測が困難なVUCA時代に突入し「今まで通り」が通用しなくなっています。人それぞれの個性を育みつつ、共創、越境することで自分たちのオリジナリティを磨いていかなければ生き残れない。それはホテルも同じでしょう。立地や客室面積、内装などのハードだけで個性を出すには限界があります。そこを打開するために人やサービスが大事であるとの一般論に共感はしつつ、果たして「今まで通り」の枠の中で、選ばれる個性を磨くことはできるのかと疑問が湧いてきます。もっと自由な発想が必要なのではないでしょうか。
今まで通りのホテルが、何かしらの非日常を提供する場所であるのならば。それがホテルの在り方として常識なのであれば。ホテルはこうあるべき、から自由になって考えた結果、私たちlyf天神福岡が、これからホテルとして果たしていくべき役割は「日常に寄り添う居場所」である、に辿り着きました。日常の中にある、みんなが気軽に集えるリビングルームのようなホテル。寝食やホスピタリティの提供だけでなく、そこに人が集まり、緩やかに交流し、その輪がホテルの外にまで広がっていくようなイメージです。
ここで私たちのことを少しお話させてください。lyfのブランド名は、Live Your Freedom（自由を生きる）に由来していて、コンパクトで機能的な客室と、ラウンジのようなシェアスペースやコワーキングスペース、シェアキッチンなど、色んな人と共有できる空間が特徴です。ポップな雰囲気とおしゃれな内装から、若い人たちばかり来ていると思われがちですが実際利用されているゲストの年齢層はとても幅広い。年齢ではなく自分の人生を自由に、前向きに楽しんでいる、そんなマインドの方々が多いです。
lyfはゲストの日常そのもの。3階のシェアスペースには、談笑しながら食事をしている人、1人でのんびりしている人、仕事をしている人など、それぞれが思い思いに過ごし、空間を共にしている。ゲストやスタッフの国籍もバラエティ豊かで、ここは海外？と錯覚することも。そんな多様性の中で、私たちスタッフとゲストや、ゲスト同士の緩やかな繋がりが自然と生まれる。ゲストやビジネスパートナーの皆さまからよく言われる「なんとなく居心地がよい」という言葉の通り、インクルーシブでゆるゆるとした空気が流れていて、今までのホテルの枠にはまらない自由さがここにあります。
冒頭で共有した「人生が豊かになるホテル×コミュニティ」プロジェクト、2023年の後半は、日常に寄り添う居場所として、人と繋がる場所と機会をより精力的にプロデュースしていくことと、ローカルの魅力とグローバルなマインドをミックスできるような仕掛けを実施していきます。
7月上旬には、福岡を拠点に活躍するアーティストのライブペインティングをシェアスペースで開催し、アートを通じたローカルアーティスト×海外ゲストのコミュニケーションが生まれました。8月は、世界一周をテーマにした旅のコミュニティイベントを企画しています。今後の取り組みに関する情報は、こちらのページに随時更新していきますのでぜひご覧くださいね。
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ホテルも人も、こうあるべき、から解放され、もっと自由に人生を楽しむことができたらいいなという気持ちで「日常に寄り添う居場所」を創っています。この役割を、ゲストやパートナーの皆さまと共に、楽しみながら果たしていきたいです。
そして最後に。居場所は複数あれば尚よしですね。今年12月、lyf銀座東京が開業予定です。日常に寄り添う新たな居場所、詳細は追って共有させていただきますのでお楽しみに！
＜寄稿者プロフィール＞
井上 絵梨
lyf天神福岡 lyfチャンピオン（支配人）
1981年生まれ。兵庫県出身。同志社大学文学部卒業。2005年より12年間、中国、韓国、シンガポールのホテルに勤務した後日本に帰国。主にセールス＆マーケティング、新
規ホテル・リブランドホテルの立ち上げに従事。自称ホテルで働くホテル好き。仕事と4歳娘のお世話の傍ら、毎月どこかしらへ旅に出かけている。日・英・中・韓4か国語が堪能なマルチリンガル。スナフキンのような、身軽で自由なライフスタイルの実現に向けて日々精進中。
■lyf天神福岡（ライフ天神福岡）について
暮らす・働く・遊ぶが一体となった、新しい住環境を提案するコリビングホテル、lyf天
神福岡は、福岡市のショッピングとレクリエーションの中心地である天神エリアからほど近く、天神駅からも徒歩圏内の今泉エリアに位置しています。シンガポールや福岡を拠点とするデザイナーによるインテリアデザインとグラフィックが特徴的な施設内は、開放的なコワーキングスペースや設備の整ったソーシャルキッチンなどの充実したシェアスペースと、スタイリッシュで機能的なプライベート空間で構成されています。また、定期的に開催されるソーシャルプログラムやイベントでは、ゲスト同士や地元とのつながりを作り、コミュニティの発展をめざします。
2021年6月16日開業、全131室。
住所：福岡県福岡市中央区今泉1-2-13 電話：092-753-8695
メール：
インスタグラム：@lyf.tenjin https://www.instagram.com/lyf.tenjin/
コリビングとは
複数人と空間やマインドを共有する、「居住空間」であるシェアハウスと、「仕事場」であるコワーキングスペースが1つになった施設「コリビング」。暮らしや仕事を分け隔てず一体化して過ごすことが可能です。
そこにホテルの快適さとコミュニティの楽しさが加わったのがコリビングホテルlyfです。充実した設備とサービス、常駐しサポートしてくれるlyfガード。lyfのイベントに参加したり、世界中のlyfを利用することで、新しい仲間に出会い、コミュニティが広がります。暮らし、働く場所に、人生を豊かにする遊びもそなえたlyf。あなたらしい自由な居場所を見つけてください。
■The Ascott Limited（アスコット）について
アスコットは、シンガポールに本社を置く、世界をリードするロッジングオペレーターでありオーナーグループです。現在、アジアパシフィック、中央アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカなど、世界40ヵ国220都市以上に約95,000室を運営しています。また、現在開発中の約65,000室を含めると、私たちのネットワークは、900施設、160,000室に及びます。サービスアパートメント、コリビング、ホテルのブランドとして、「アスコット」「シタディーン」「lyf （ライフ）」「オークウッド」「QUEST（クエスト）」「サマセット」「The Crest Collection（クレスト コレクション）」「The Unlimited Collection（アンリミテッド コレクション）」「Preference（プリファレンス）」「FOX（フォックス）」「HARRIS（ハリス）」「POP！（ポップ）」「Vertu（ヴァーチュ）」「Yello!（イエロー）」の14ブランドを展開しています。
アスコットのロイヤリティプログラム「アスコットスターリワーズ（ASR）」では、メンバー限定の特別な特典や割引をご用意しております。アスコットはキャピタランドインベストメントリミテッドの完全子会社であり、1984年に「ザ アスコット シンガポール」をオープンしたことで、アジアパシフィックにおける国際レベルのサービスアパートメントの先駆けとなりました。現在に至るまで40年以上の業界実績と受賞歴を誇り、世界中で認知されています。
日本では2002年に株式会社アスコットジャパンとして展開を開始しました。現在は「アスコット」「シタディーン」「lyf（ライフ）」「オークウッド」「サマセット」の5ブランド21施設を東京、神奈川、京都、大阪、福岡で展開しています。2023年6月に「シタディーンハーバーフロント横浜」開業、続いて同年中「lyf銀座東京」を開業予定です。
アスコット公式サイト：
アスコット公式インスタグラム：@DiscoverASRJapan
