[ネギの栽培]何度も収穫できるプランターでの植え方&育て方!

2023.07.19 10:28
常備菜として便利なネギ。長ネギのプランター栽培は難しいですが、葉ネギなら簡単です。しかも、根元を残しておけば葉が再生されるので繰り返し収穫が楽しめます。薬味や料理の添え物として重宝する葉ネギの栽培を紹介します。
※本記事内の画像は、すべて「あさつき」の画像を使用しております。
栽培が簡単で期間も短い葉ネギ
ネギは白い部分を食べる「長ネギ(根深ネギ、白ネギ)」や、緑の葉の部分を食べる「葉ネギ(青ネギ)」などがあります。長ネギは白い部分を長くまっすぐ育てるために植える溝を30cm以上掘る必要があり、プランター栽培には向いていません。
一方、葉ネギの栽培なら深さは必要なく、狭い場所でも育てられます。長ネギと比べて栽培期間が短いのですぐに収穫できます。
用意するもの
葉ネギの種(九条、ちゃんこ葱、小夏などの品種があります)
深さ15cm以上のプランター(株間5cmくらいなら深さ15cm以上の植木鉢でも栽培OK)
培養土
鉢底石
移植ごて(小型の園芸用シャベル)
化成肥料
園芸用ハサミ
ジョウロ
不織布(乾燥対策)
種まき
葉ネギの発芽に適した温度は15~25℃。種は7~8月上旬に植えるのが理想です。
プランターに培養土を入れたら、支柱などで深さ1cmの溝をつけます。その溝に1cm間隔で種をまき、種の上に土をかぶせたら軽く手で押さえます。その上から、たっぷりと水をかけます。
発芽まではプランターを日陰に置いておきます。
memo
・植木鉢で育てる場合は、種をばらまきします。5cm間隔を目安に土全体にパラパラと均一にまき、土をかけます。
・植えつけたあと、不織布をかぶせ、端をピンで固定しておくと、乾燥を防げます。水は、不織布の上からかけます。
あさつきやわけぎを育てる場合
・種ができにくいので、球根から育てます。球根は8~9月に園芸店などに出回ります。
・9~10月に植えつけます。プランターの土に深さ3~5cmの穴をあけ、球根の芽を上にして1カ所に2個ずつ植えます。
・土をかぶせ、たっぷりと水をかけます。
わけぎ、あさつき、小ネギの違いは?
発芽・間引き・追肥・土寄せ
発芽したらプランターを日向に移し(不織布を掛けた場合は取り除く)、たっぷりと水を与えます。以降も土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。種の植えつけから約10日後、生育の良い株を残して3cm間隔に間引きます(※)。
種まきの2週間後に化成肥料を1㎡あたり30g追肥し、土寄せします。以降も2週間に1度のペースで、追肥と土寄せを繰り返します。

植木鉢で育てる場合は5cm間隔で間引きます。
間引いた後、追肥と土寄せをする
収穫
草丈が40~50cmになったら、根元から3~4cmのところをハサミで切って収穫します。
引き続き追肥、土寄せをすれば、葉が再生して数回収穫できます。
1回だけ収穫する場合は、株ごと引き抜きます。
根元を残して追肥、土寄せをすれば数回収穫できる
わけぎ、あさつきの追肥、収穫と球根の保存
●追肥
葉が8~10cmに成長したら化成肥料10g程度をまきます。
●収穫
・草丈が25~30cm以上になったら根元から4~5cmのところを切り取って収穫します。葉ネギと同様、土寄せ、追肥をしておけば何度も収穫できます。
・冬に上部が枯れたら、葉をハサミで切り取り、1プランターあたり30gほどの肥料をまき、翌年からの生育を促します。
●球根の保存
5月ごろになると球根が休眠期に入るので、6~7月ごろに掘り上げ、風通しのよいところで保存します。秋の植えつけ時期に植え替え用として利用できます。   
あさつきの開花と株分け
●開花
初夏にはピンク色の花が咲き、食用としても楽しめます。
●株分け
球根を掘り上げないまま育て、2~3年たって株が大きくなったら、5月ごろに掘り上げます。乾燥させ、秋の植えつけの時期に1つずつ分けて植え、新しい株を育てます。   
最後に
何度も収穫できる葉ネギを育てて、採れたてを味わってください。藤田 智さんプロフィール
藤田 智
藤田 智
恵泉女学園大学教授・副学長
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は150冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
ホームページ/藤田 智さんプロフィール
[ネギ]選び方や冷蔵&冷凍保存、栄養、料理別の切り方まとめ
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本来、関東では白い部分を食べる「長ネギ(根深ネギ・白ネギ)」、関西では緑の葉の部分を食べる「青ネギ(葉ネギ)」が主流ですが、現在ではどちらのネギも地域を超えて流通しています。薬味など、生で使うとネギ本来の辛味や香りが活き、焼く・煮るなどの加熱調理をすると辛味が消えてマイルドな甘みが生まれます。
最終更新:2023.07.19
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):谷山真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)
『NHK趣味の園芸 野菜の時間 藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修 NHK出版編(NHK出版)

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