目視も併用しないと危険だった! クルマのバックカメラだけに頼ると「やらかす」可能性があるシーン5つ

2023.03.14 17:20
この記事をまとめると
■バックカメラは駐車の際などに重宝する
■しかし目視での安全確認を怠るべきではない
■バックカメラだけに頼ってはいけないシーンを解説
駐車場からバックで出庫する際は必ず目視を
  バックで車庫入れをする際などに、サイドミラーやルームミラーだけでは確認できない、車両の真後ろや下方までディスプレイに映してくれるため、目視のみでバックするよりも死角をなくして安全確認がしやすくなるバックカメラ。2022年5月から新型車への装着が義務化され、継続販売モデルも2024年5月から装着が義務化されることになっています。すでに多くの車両に装着されており、バックカメラなしでは車庫入れできないカラダになっている人も多いのではないでしょうか。
  ただしこれは、あくまで目視での安全確認をすることがまず前提としてありつつ、補助的な役割として装着するもの。ですが近年はカメラやディスプレイの性能が進化し、広範囲が鮮明に映るものが増えていることもあって、なかにはまったく目視を行わず、バックカメラの映像のみでバックする人も出てきています。もちろん、自車を真上から俯瞰して360度を映してくれるバックカメラもあり、タイヤの向きまで表示してくれるものもあるので、ついつい頼ってしまうのはわかります。でも、やはりバックカメラといえども万能ではありませんので、目視を怠ると思わぬ事故を引き起こしてしまうこともあるのです。今回はそんな、バックカメラだけに頼ってはいけないシーンをピックアップしたいと思います。
  まず1つ目は、コンビニやスーパーなどの駐車場で、前向き駐車をすることもあると思います。そして用事を済ませて出庫する時。バックでの出庫になるので、バックカメラで安全確認するのはいいのですが、絶対に目視もしなくてはダメです。駐車場はつねに、他のクルマや歩行者がすぐ後ろを通行する場所。カメラにはまだ映っていなくても、数秒後に後ろを通過するかもしれません。それを見逃したままバックで出庫してしまうと、ぶつかる可能性が高くなります。左右から接近しているクルマや歩行者などを検知してくれる安全装備がついているクルマもありますが、その検知能力も完璧ではないので、バックで出庫する際には必ず自分の頭で左右を振り向いて、目視で状況を確認するのがマストです。
屋根のある場所にバックで入れる時は注意!
  2つ目は、雨の日や雪の日など悪天候時や、西日の強い時間帯、夜間といった、カメラの性能ではカバーしきれない可能性があるシーンです。水滴がレンズについてしまうと、ディスプレイには水でにじんだような画面が映ったり、雪の日は真っ白にしか映らなかったり、夜間は周囲の街灯や他車のヘッドライトが眩しくて画像が飛んでしまったりすることもあります。しっかりと目視をするようにしたいですね。
  3つ目は、通行するクルマはもちろん、歩行者や自転車などが多い場所です。大きな道のパーキングメーターにバックで縦列駐車をする際や、商店街などの駐車場にバックで侵入して停めるといったシーンが考えられます。バックカメラは静止しているものを確認するには大助かりですが、つねに動いているものを前もって認識したり、追ったりするには不向き。こちらもサイドミラーなどを活用しつつ、自分の頭を動かして目視をするようにしたいですね。
  4つ目は、最近はバックカメラにもいろんなタイプがありますが、まだまだ自車の側方を映すことができないカメラもたくさんありますので、低い縁石やポール、花壇といったものが側方にある場所で、路肩に寄せながらバックするといったシーンでは、しっかりと目視をすることが大切です。とくに助手席側の側方は見えにくいので、サイドミラーの角度を下向きにして確認したり、可能であれば一度降りて、実際の状況を目で確認したほうが安全です。
  5つ目は、屋根のある場所にバックで入れる時。これもバックカメラに頼りすぎると思わぬところにぶつけたり、擦ったりする可能性が高いシーンです。バックカメラはレンズが設置されている高さからあまり上の方までは映してくれないものも多いので、近づいていくにつれて屋根の状態がディスプレイから見切れてしまいます。蛍光灯など突起物が下がっていたり、屋根が奥の方で一段階低くなっていたりする場合には、バックカメラだけ見ていると気がつかないこともありますので、しっかりと目視で確認することをおすすめします。
  ということで、バックする際のストレスを格段に減らしてくれる便利なバックカメラですが、まだまだ万能ではないですよね。頼りすぎず、自分の目で安全確認することも忘れないようにしていきましょう。

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