VUCA時代のDXの勝ち筋を見出す。リブ・コンサルティングのDXコンサルタントは「よき翻訳者」であり「よき伴走者」である。

2023.02.03 12:00
株式会社リブ・コンサルティングの事業開発事業部DXグループは、「企業の成長にコミットするDX」をポリシーとしてクライアントを支援しています。


VUCA時代において、企業は時代の変化に対応できるよう、経営方針や事業戦略を模索し、その実現のためのDX戦略を描こうとしています。しかし、すべての経営者がその方向性を、明確に把握できているわけではありません。


DXコンサルタントは、それぞれの専門領域を駆使しながら、クライアントのよき「伴走者」であり「翻訳者」であろうと日々奔走しています。今回はDXコンサルタント2名に、これまでのキャリアから入社後の取り組み、DXグループの強みについて聞きました。
“ゼロ歩目”の企業のDXを、経営レイヤーで支援したい
――2人のキャリアについて教えてください。


森:
私は2021年に、リブ・コンサルティングに入社しました。


前職は電通デジタル社で、データAIのコンサルティング業務を担当していましたが、この頃からさまざまな場所で、DXが取り沙汰されるようになりました。ただ、当時のDXの話題は、デジタルマーケティング領域に限定されがちでした。


これでは、あまりに世界観が狭い。もっと経営や事業運営に近いレイヤーで、デジタル活用について考えるべきだ。私はそう思うようになり、それが実現できる経営コンサルティング会社に転職しようと考えるようになりました。


リブ・コンサルティングのクライアントには、“今”イノベーションを起こそうとするスタートアップが非常に多いです。イノベーションが起きようとしている現場で、当事者である方々を支援したいと思い、入社を決めました。
事業開発事業部 森 一真


――寺本さんはいつ頃入社したのですか?


寺本:
私は2022年6月に、リブ・コンサルティングへ入社しました。就職活動を行っていた2008年頃は「文系SE」が話題で、私もその一人として、SEとしてキャリアをスタートさせました。


SEでの業務を通じて、よりクライアントと近い距離感でコミュニケーションを取る仕事が得意だと分かり、コンサルタント職に興味を持ちました。その後、森と同じ電通デジタル社にも在籍しておりました。


業務は非常に多忙で、データ活用や業務効率化を考えるようになり、独学でBIを勉強し始めました。これが、DX領域におけるキャリアの始まりと言えます。その後、前職でBIツールの導入支援を中心としたDXコンサルティングを行うようになりました。


前職には約3年在籍し、上流から下流に至るまで、ひと通りのフェーズを経験しました。そこで感じたのは、DXでは「そもそも何をすればいいか分からない」という、“ゼロ歩目”の企業がとても多いということでした。


ゼロ歩目の企業では、経営における課題が課題として表出していないことも珍しくありません。その結果、DX以前のデジタイゼーション、デジタライゼーションにもたどり着けないというケースも見てきました。私はこうした企業に対して、より包括的にデータ活用を支援したいと思うようになり、転職活動を始め、当社の代表取締役の関と出会いました。


リブ・コンサルティングは、私が目指していた経営コンサルティングを主軸とした企業でした。ここでなら、私がやりたいと思ったデータ活用支援ができると思い、入社しました。


――2人とも、経営に近い場所でDX支援したいという思いがあったのですね。
入社後に起きた、自分の変化と成長
――リブ・コンサルティングに入社後、どのような仕事をしてきましたか?


森:
入社した背景の一つに、新規事業開発やイノベーション領域に挑戦したいと考えていました。私は前職で、データAIのコンサルティングを行っていたので、まずは強みを発揮出来る領域である本領域のプロジェクトを担当すると思っておりましたが、最初にジョインしたのは新規事業開発の戦略策定のプロジェクトだったのです。
実際はいきなり魅力的な案件に挑戦する機会をいただくだけでなく、先輩コンサルタントから経営戦略や新規事業開発における考え方を、丁寧に教えてもらい、手厚くサポートいただけたのは非常に印象的でしたね。私の想像以上に仕事を任せてくれるし、やりたいこと応援するだけでなく、「挑戦する機会の創出・提供」までしてくれる社員を育成しようという気概をつよく持つ会社だと感じました。


――その案件では、具体的にどんなことを担当したのですか?


森:
プロジェクトの内容は、データプラットフォーム事業を新しく構想するというものでした。データ活用は私の得意分野ですが、私が担当したのはデジタル領域のビジネスモデルを構想するということでした。


これは、会社からの「“データの専門家”ではなく、“デジタルビジネスの専門家”であれ」というメッセージだと感じました。この案件を通じて、私はデジタルの専門家から、デジタルビジネスのコンサルタントになれたと感じています。


――最初の案件が、キャリアの大きな転換期になったのですね。寺本さんはどうですか?


寺本:
私の場合はやや特殊で、コアスキルであるBIを中心としたデータ活用支援が主な案件ですが、もっとも深くかかわっているのは社内コンサルティングです。現在は、社内開発のサービスに関するプロジェクトにも参加しています。


サービスは当初、スクラッチ開発を想定して動いていました。しかし私は、アプリケーション連携やBIツール活用でまかなえる部分があると感じたのですツールを活用すれば開発負荷が軽くなるなど、メリットも多い。その旨をプロダクトオーナーを含む参画メンバーに共有しました。


私の提案は、現在進行形の案件にストップをかけることを意味します。これまでに取り組んできた自負から、反発などが起こると思ったのですが…。驚くほどすんなりと「それは確かに一理ある」「ぜひ議論しよう」と、前向きに検討することになりました。結果として、スピーディにツールを活用する方向へ意思決定されました。


――メンバーの素直さ・フラットさを思いがけず知る機会になったのですね。
より上流へ。DXコンサルティングの変化
――リブ・コンサルティングのDXコンサルティングは、どんな特徴があると思いますか?


寺本:
「DXとは」という、最初期の段階からのインプットを求められる機会が、非常に多いと感じています。デジタル化のフェーズにまだ立っていないクライアントに、今の立ち位置がDXの全体像のどこにいるのか、お話しするといった感じです。


前職までのDXコンサルティングは、「どうデータ活用するか」などのHowを伝える部分が目立ちました。今はDXの考え方や進み方といったフェーズから、クライアントと一緒に考えるケースがほとんどです。


私自身、コンサルティングの内容が変わったことで、データ活用の可能性を理解し直すことができました。同時に、より広い視野でクライアントを支援しないといけないなと感じています。


そういう意味では、私は自分の仕事を「翻訳家」だと考えています。


エンジニアなど、IT領域のコアな部分で仕事をしている方と、ビジネス領域でDXに取り組もうとしている方。両者をつなぎあわせるための翻訳が、私の普段の仕事だと考えているのです。
事業開発事業部 寺本 桂


森:
DXコンサルティングは最近、さらに戦略よりの支援が増えていると感じています。


順を追って説明すると、DXにおけるもっとも下流の領域は「運用」です。その上に「開発」があり、開発前に何を作るか考える「システム企画」が続きます。


システム企画の上に、効果を最大化させるための「ソリューション企画」があります。私が電通デジタル社時代に担当していたのが、このソリューション企画です。


ソリューション企画の上には、どんな事業を作ればデジタルでパフォーマンスするのかを考える「事業企画」があります。私がリブ・コンサルティングに入社して、最初に担当したのがこの事業企画でした。


最近は事業企画のさらに上流の、どういう方向性に進めば企業が競争優位性を作れるのかという、「新規事業戦略」を考えるプロジェクトが増えています。私は「日本にもっとイノベーションを起こしたい」というモチベーションで、リブ・コンサルティングに入社しました。この実現のための本質的な課題に、今どんどん近づいているなという実感があります。


――より上流でのDX支援として、どんな事例がありますか?


森:
私が担当したもっとも高度な案件は、医療分野のDX支援です。日本の医療領域のデジタル化は、まだまだ発展途上にあります。そこで、クライアントがどのように主導権を握り、デジタル化を加速させるかという戦略を構想して、ビジネスモデルを一緒に考えました。


この案件には、医師や研究者、海外の医療系事業の従事者など、先進的な考えを持つ方々も参加していました。彼らから話をうかがいつつ、医療のデジタル化における方向性や課題を特定し、中長期で戦略を描いていったのです。


――この案件で、もっとも苦労した点はどこでしょうか?


森:
「なぜ我々が医療の変革を起こすのか」というストーリーを、参加者で考え合意形成するというところです。


プロジェクトでは、経営層と現場の間のギャップや、コミュニケーションの行き違いが多発しました。それらを解決するために、私たちは関係者ひとりずつと面談を繰り返し、経営層との間も取り持ちながら、最後のワークショップで「こういうストーリーでいこう」と合意形成に至りました。丁寧に信頼関係を構築していきつつ、戦略を練り共有していった点は、クライアントにも高く評価されました。
イノベーションが生まれる最前線に立てる
――リブ・コンサルティングのDXコンサルティングは、何が強みだと思いますか?


寺本:
ナレッジのシェアを重視している点です。DXチームでは、自分の案件で得た知見を日常的にかつフラットに、「こんな事例があった」と情報交換しています。


ちなみに、リブ・コンサルティングでは、次の6種類を“DX人材”と考えています。

ビジネスプロデューサービジネスデザイナーアーキテクトUXデザイナーデータサイエンティストエンジニア
引用:
リブ・コンサルティングは、6種類のうち複数の領域を強みに持つ人材を、“DXコンサルタント”と定義しています。今のメンバーは、この条件を満たした上で、それぞれの勉強や実績による成果をお互いに還元し合えています。


また、私たちは“今イノベーションを起こしているスタートアップ”から選ばれている、コンサルティング会社でもあります。イノベーションを起こすときの伴走相手として、私たちが信頼され選ばれているという点は、ぜひ強調したいですね。


――イノベーションを起こそうとする企業から選ばれ続けることで、最前線の企業事例が増え、それがナレッジのシェアにもいい循環を生んでいそうですね。


寺本:
VUCA時代において、DX領域はクライアントのニーズが曖昧だったり、解決策自体が不透明だったりすることが当然な世界です。


DXグループのメンバーは、そうした曖昧なモヤの中にも、手を伸ばせる柔軟性と積極性を持っています。だからこそ、よりスピーディにソリューションを提案できるのかなと思います。


こうした姿勢に魅力を感じて、ジョインしてくれる方が増えたら嬉しいですね。特に今は、ビジネスプロデューサーとアーキテクトを組み合わせたPdMを募集中です(笑)。


森:
テクノロジーを活用して、新しい価値を作りたい人にはマッチする環境だと思いますので、気軽にエントリーしていただければ嬉しいですね。

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