R32GT-RとNAロードスターを持っていてもまだ足りない! 【あのとき買っておけばと後悔しているクルマ 藤田竜太編】

2023.02.03 11:40
この記事をまとめると
■業界に35年以上身を置いているライターがいまでも欲しいスポーツカーをピックアップ
■1990年代から2000年台前半まではのちに伝説になるような高性能マシンが多かった
■スポーツカーは中古になると高騰する場合が多いので早めに手にするのが吉だ
業界人がいまでも欲しいと思う国産スポーツモデル
「わが生涯に一片の悔いなし!!」。
  漫画『北斗の拳』のラオウの名台詞だが、自動車メディアに身を置いて約35年……。正直、クルマ選びで迷ったり後悔したことはあまりない。基本的にクルマは買い換えより、買い足し派だったというのもあるが、事情が許せば(主に懐事情)欲しかったクルマはいくつかある。
  その筆頭は、ホンダNSX(NA1)。
  平成元年からはじまる、国産スポーツカーに一番勢いがあった時代、もっとも惹かれたのはスカイラインGT-R(R32)とユーノスロードスター(NA6)、そしてNSXだった。R32は1992年に60回ローンで新車を購入。ロードスターとともにいまでも所有しているが、NSXは買えなかった。
  スタイリングがミッドシップのスーパースポーツとしてはちょっとおとなしかったのと、V6横置きエンジンがちょっと妥協した感があったが、ハンドリングの良さは突出していたし、C30Aエンジンは速く、気持ちのいいエンジンだった。
  ゴードン・マレーも「NSXはクルマにおける金字塔」と評し、マクラーレンF1の開発時、NSXをベンチマークにしたというのは有名なハナシだが、やっぱり国産車で世界の頂点を極めたといえた数少ないクルマがNSXだと思う。中古車が400万円ぐらいで出まわっているときに買っておくべきだった……。
あの当時はいまでは作れない至宝だらけだった
  もう1台はホンダS2000(AP1)。
  オープンカー好きというのもあるが、F20Cエンジンは間違いなく傑作エンジンで、パワフルで気持ちよく、ホンダでなければ作れなかったエンジンだろう。そしてFRだったのも大きな魅力。オープンカーなのに筋肉質で、シャシーに“タメ”がない感じで少々ピーキーな面もあったが、いまでも魅力的だし、生産中止になったら、中古車価格が高騰するだろうな~と思っていたところ、そのとおりになった。
  色気がちょっと足りないし、荷物もロードスターより積めないが、重量バランスは独特で、ハンドリングもエンジンもレーシングカー的なレスポンスを誇る。年数が経ってもスポーツカーらしさがずっと味わえるいいクルマだと思う。
  あともう1台挙げるとすれば、三菱のランサーエボリューションⅨのMR。
  ランエボは電子制御満載の特殊なクルマ。ACDやスーパーAYC、スポーツABSが複雑なロジックで重なり合って、不自然ともいえるコーナリングをするが、それを理解して割り切って乗れば、速いし面白いともいえる。
  電子制御だけでなく、アルミルーフやレカロシート、ブレンボのブレーキ、ボルテックスジェネレーターなどの空力、MIVEC付きのエンジンにチタンマグタービンなど、“全部乗せ”ともいえるクルマが、あのサイズ、あの重量、あの値段で発売されていたのだからある意味驚き。実用性も高いし、もうあぁしたクルマは出てこないだろう。そんなランエボ(4G63を積んだ)の集大成がエボⅨMRなので、歴史的1台として所有していても良かったかなと。
  そのほか、輸入車ではBMW M3(E46)とか、Mクーペとか、ポルシェ968とか、起亜(キア)ビガート(2代目ロータスエラン FFだが新車で250万円だった!)も食指が動いた!?
  純内燃機関車のクルマ終活が話題になりはじめている昨今だが、このところ、ある日急に「新車の受注終了」なんてニュースも流れてくる。それゆえ、欲しいクルマがあれば迷わず買っておかないと、これからは後悔することになるかもと、気を引き締めているところだ。

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