「ナンバーワン!」の言葉が何より大切! 11月の新車販売ランキングから読み解く各社の追い込み状況

WEB CARTOP
2022.12.22 17:20
この記事をまとめると
■2022年11月の販売台数ランキングを分析
■トップとなったのはホンダN-BOX
■2022年でもっとも売れた新車はN-BOXとなるだろう
今年もっとも売れた新車はN-BOXとなるだろう
  2022年11月単月における、登録車と軽自動車を合算した(含軽統計)、車名(通称名)別新車販売ランキングでトップとなったのはホンダN-BOXであった。2位にはダイハツ・タントがランクインしている。例年、年末が近づくと軽自動車の販売競争が激化する。非常事態といっていい2022年末も同じような動きがあるのを統計からみることができる。
  N-BOXはすでに2022暦年締め車名(通称名)別軽自動車販売ランキングでのトップをほぼ確実なものとしている。そしておそらく含軽統計、つまり2022年でもっとも売れた新車になることも間違いないだろう。それでも手を緩めずに販売促進にまい進しているように見えるのは、すでに2022事業年度(2022年4月から2023年3月)締めでの年間販売台数トップも確実にしようとしているようにも見える。
  軽自動車は寸法やエンジンスペックなどは厳しい規格によりライバル車でほぼ横並びとなる。見た目の好みなどでどのメーカーのモデルを購入するか決めるといってもいいぐらいである。そのなかで、「N-BOXは軽自動車だけでなく、登録車も含め日本一売れています」や、「ダイハツは軽自動車販売ナンバー1ブランドです」というセールストークは販売促進にかなり有効なのである。そのため登録車よりも車名(通称名)別やブランド別でのナンバー1にこだわるのである。
日産ではノートシリーズに需要が集中
  登録車でのトピックは含軽統計で4位、除軽統計(登録車のみ)で2位の日産ノートとなるだろう。ノートには5ナンバーサイズの標準車と、3ナンバーワイドボディとなるオーラがあり、オーラの販売比率は全体の4割程度と意外なほど高い。日産車のなかで売れ筋といえば、サクラ、セレナ、エクストレイル、アリアそしてノートがあるが、納期遅延どころか新規受注停止車両まであり、比較的短めの納期でまともに販売できるのはノートシリーズとICE(内燃エンジン)搭載の軽自動車しかないとされている。
  納期遅延どころか新規発注もできず、迷っているお客にセールスマンがオーラを勧めると意外なほど受注に結びつくとのこと。標準車ではフリート販売(レンタカーなど)にも勢いがついてきたようなので、結果的に“日産車が欲しい”とか、“e-POWER車に乗りたい”といったニーズがノートシリーズに集中してしまった結果とみることもできる。
  含軽ランキング22位、登録車のみで12位のフリードは販売台数自体だけを見ると勢いがいまひとつのように見える。ただ、どの販売現場のセールスマンも「即納できる車両もあります」と説明してくれる。仕様にこだわらなければ、12月上旬現在で年内納車もできないわけではないとのことで、テレビコマーシャルも積極的にオンエアしていた。少なくとも、実質1年待ちも珍しくないライバルのシエンタと比べれば納期が早いのは間違いないようだ。
  即納できる車両がほとんどないなかでも、暦年締め年間目標販売台数必達のためセールスマンは、2022年末でさえもディーラー本部から檄が飛ぶとのこと。各ディーラーともメーカーと交渉して、年内に登録や届け出のできる完成車の総取り合戦が繰り広げられるだろうから、12月の販売統計はじつに興味深いものとなりそうだ。
2022年11月新車販売ランキング(台)
 ホンダN-BOX (17474)
 ダイハツ・タント (14998)
 トヨタ・ヤリス(12944)
 日産ノート(10973)
 ダイハツ・ムーヴ(10639)
 スズキ・スペーシア(10290)
 トヨタ・カローラ(10178)
 トヨタ・シエンタ(10167)
 トヨタ・アクア(8808)
 トヨタ・ルーミー(8390)
 スズキ・ワゴンR (7865)
 スズキ・ハスラー(6861)
 ダイハツ・ミラ(5933)
 スズキ・アルト(5908)
 ホンダ・ヴェゼル(5653)
 日産ルークス(5594)
 トヨタ・ライズ(5589)
 ホンダ・フィット(5471)
 トヨタ・アルファード(5358)
 ホンダ・ステップワゴン(5327)
 ダイハツ・タフト(5215)
 ホンダ・フリード(5118)
 トヨタ・ノア(5080)
 トヨタ・ヴォクシー(4954)
 スズキ・ソリオ(4329)
 ホンダN-WGN(4058)
 日産セレナ(3648)
 日産サクラ(3497)
 スズキ・ジムニー(3071)
 トヨタ・ランドクルーザー(3011)

あわせて読みたい

スズキ「いつの間にか2位」に躍進した隠れた実力
東洋経済オンライン
日本に入れば「軽自動車」の脅威となる可能性も! いま韓国で増加中の「軽車=キョンチャ」とは
WEB CARTOP
香りと爽やかさが魅力!緑茶『アサヒ 颯』が新登場
antenna*
タント vs スペーシア! DS戦争ど真ん中の2台を比べてみた
WEB CARTOP
N-BOXは総合トップ! フリードはミニバン1位! この販売ランキングの結果はホンダ復調の兆しか?
WEB CARTOP
お土産レーベル第二弾!日本一の星空の村阿智村が舞台の短編小説「昼神温泉☆星紡文庫」販売開始
PR TIMES Topics
【スクープ】ヴァルファイアは存続! ルーミーは「別の後継車」にバトンタッチ!? トヨタ新型車のいまわかっている情報全部出し
WEB CARTOP
乗用はN-BOXだけど商用車は何が一番売れてる? 気になる販売台数ランキングを調べてみた
WEB CARTOP
一棟貸しの宿に泊まってワイワイ子連れ旅!おすすめ5選
るるぶKids
鍵はSUVルックと短納期! 新車時は売れなかったダイハツ・タントがマイナーチェンジで起死回生していた!!
WEB CARTOP
国産車の「短納期車」をディーラに確認! メーカーによっても車種によっても大きな差があった
WEB CARTOP
スッキリしていてゴクゴク飲める!緑茶『アサヒ 颯』
antenna*
打倒N-BOXで10年!! スペーシアはどうすりゃ勝てる!?
ベストカーWeb
じつはまだまだ元気な内燃機関! 純粋な現行国産エンジンモデルを数えたら92車種もあった
WEB CARTOP
一棟貸しの宿おすすめ5選!都会から離れ家族で過ごすひとときを
るるぶKids
もう年度末まで2カ月と少し!! 納期遅延中でもねらい目の新車はあるのか!?
ベストカーWeb
N-BOXとルーミーが売れる「好ましくない」事情
東洋経済オンライン
香りに驚く!微発酵茶葉を使った緑茶『アサヒ 颯』
antenna*
累計230万台と111万台超え! ホンダ「N-BOX」「フリード」が2022年暦年 新車販売台数とミニバン販売台数第1位をそれぞれ獲得!
CARSMEET WEB
いま新車の買い替えは「逆算」して考える必要あり! 納期遅延が深刻ないま「いつ買えば」「いつ乗れる」?
WEB CARTOP
創業212年の老舗菓子店「杵屋本店」のエモい羊羹を表現したインクが登場
PR TIMES Topics