この記事をまとめると
■いまネットを使って婚活をする人が増えている
■自分の気持ちひとつで行動に移せるのがネット婚活のメリット
■相手がクルマ好きだった場合に注意すべきことについて解説
ネット婚活をする人が年々増加
「婚活」という言葉が広く浸透してからずいぶんと時間が経ったように思います。
職場恋愛や友人・知人の紹介といった、結婚にいたる定番コースに加え、ここ数年で増えつつあるのが、マッチングアプリによる「ネット婚活」です。
婚活中の男女が各々のプロフィールを公開し、それぞれの条件に見合った人を検索。その検索結果で表示された人のなかから、気になった相手にかたっぱしからアプローチ(個人差はあると思いますが)! ごくわずかの相手とひとまず無事にマッチングが成立。少しずつ交流を深めるなかで「結婚」というひとつの到達点を目指します。とはいえ、そう簡単にコトは進みませんが……。
職場に結婚適齢期の異性がいない、友人・知人にお願いするのは気が引けるという人でも、自分の気持ちひとつで行動に移せる点が「ネット婚活」のいいところです。
消費者庁が三菱UFJリサーチ&コンサルティングを通じて発表した資料によると、恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者のネット系婚活サービスの利用は年々増加し、2021年の利用率は21.8%とのことです。そして、2020年婚姻者のうち、ネット系婚活サービスを通じて結婚した人は11.1%。これは年々増加傾向にあり、利用率は2017年の9.1%から2021年の21.8%に。婚姻者の割合は2017年の5.0%から11.1%へと増えています。
さらに、同資料によると、2022年に622億円だった市場規模は、2022年は911億円に、2026年には1675億円へと拡大傾向にあるとされています。この資料が発表されたのが2021年12月23日、去年のクリスマス直前です。業種によってはリモートワークも普及しつつあるなか、マッチングアプリを利用した婚活はますます盛んになっていくものと思われます。
ネット婚活は「お互いにどこの誰だか分からない」ところからスタートする
職場恋愛や友人・知人などの紹介であれば共通の知り合いがいるケースがほとんど。気になることがあればこっそり相手の情報が得られますが、マッチングアプリの場合だとなかなかそうはいきません。「お互いにどこの誰だかわからない」ところからスタートします。
冒頭でも記したように、住んでいる場所や年齢、年収など、希望するさまざまな条件を設定し、検索結果で表示された異性のなかから気になる相手にひたすら「いいね!」して、相手が了承すればマッチング成立です。その後はマッチングアプリに付帯しているメッセージ機能(有料会員でないと使えないことが多い模様)でやり取りを行い、やがてLINEへと移行、実際に会う……という流れが一般的です。
ネット婚活女子がクルマ好き婚活男子に確認すべき5つのこと
ネット婚活をしていると、気になる相手やアプローチしてきた人が「クルマ好き男子」というケースもあるでしょう。
どこの誰だか分からない相手とはいえ、もしかしたら生涯の伴侶となるかもしれない可能性を秘めています。つまり「他人であれば知らなくていいことも押さえておかなければならない」ポイントがいくつかあります。
このポイントをどのタイミングでどのようにどう切り出すのかが非常に難しいところではあります。しかし、ネット婚活女子の方にとっては要確認事項であり、ネット婚活男子にとっては誠実に答えるべきポイントともいえます。
その具体的なポイントとは? 挙げたらキリがないので、今回は5つにしぼりました。
1)堅実派か? それとも浪費家か?
結婚したいと思う相手が「堅実派か? それとも浪費家か?」を事前に把握するか否かで、その後の人生にかなりの影響を及ぼします。仮に年収が2000万円あったとしても、湯水の如くお金を使うことができて浪費してしまうのがクルマ趣味の恐ろしいところです。
反対に、年収はそれほど高くないとしても、趣味に投じていい予算と、しっかりと先々のことを考えている人もいます。積み立てNISAやiDeCoなど、コツコツと貯蓄や投資などの資産管理に余念がない人であれば、稼ぎはいいけれど宵越しの金は持たない相手より安心かもしれません。
気前がいい、見栄っ張り、計画性がない……などなど。たとえ相手のことを詳しくは知らなくとも、ふとしたきっかけにより、オンナの勘で浪費家かどうかの見分けがつくのではないでしょうか。
2)クルマ好きの度合い
そこそこ……という人から、自他ともに認めるマニア(ヘン○イ)まで。ひとえにクルマ好きといっても、本当にピンからキリまでいます。婚活女子の方が相手に求める要素、優先度よってまったく気にしないケースと、マニア(ヘン○イ)はちょっと……と思われる人もいるでしょう。
どちらかというとマニア(ヘン○イ)系の立場から申し上げると、いざというときに役立つ場合と、思い切りめんどくさい場面に遭遇するケースが考えられます。
まず前者ですが、奧さんもクルマを所有している場合、メンテナンスや洗車、トラブル対応など、いわなくても率先して行ってくれたりします。クルマ関連はオレに任せておけば安心というパターンですね。で、問題の後者ですが、こだわりが強い分、何かと干渉してくる可能性があります。仮に奧さんもクルマ好きだった場合、年に1、2度はご近所に響き渡るくらいの大声で夫婦ケンカすることになるでしょう(※ちなみにウチのことではありません)。
3)結婚後も現在の愛車を乗りつづけるのか?
「愛車への思い入れ=執着度は正比例する」と考えてもいいかもしれません。それほど思い入れがなければ、子どもが産まれたらミニバンに買い替えることにもあっさりと承諾してくれる可能性が高そうです。
しかし、憧れのクルマを愛車にしていたり、愛車への思い入れがとくに強い場合……売却や乗り換えを頑なに拒否してくる可能性もおおいにあります。
そんなとき、家族用のクルマを増車できる環境が整っていればいいのですが、一家に1台がマスト! という場合、遅かれ早かれ双方の主張がバチバチにぶつかることは避けられません。どちらが折れるのか、はたまた折れることができるのか? 相手によってはじっくりと見定めたり、早い段階できちんと話し合う必要がありそうです。
4)愛車やその関連でローンはあるのか? 残債はあと何年か?
クルマを所有する以上、とにかくお金がかかります。長期ローンを組んで愛車購入していたり、さらにはカスタマイズにもローンが上乗せされていたり……。旦那さんとなる相手の収入の多くがクルマにつぎ込まれている状態のまま結婚生活に突入したら……何かの拍子に家計が破綻する可能性があります。
結婚したいと思う相手であればあるほど「愛車やそれに関連するローンはあるのか? 残債はあと何年なのか?」の確認は必須かもしれません。
その理由として、将来、マイホームを購入するときにクルマのローンの残債があると、住宅ローンの融資額が減らされるだけでなく、審査で落とされることもあるからです。
5)マイホームは屋根付きガレージがマストか?
クルマ好き婚活男子の何割かまではデータがありませんが、それなりの割合で「マイホームには屋根付きガレージがマスト!!!!!」の野望を秘めている人が確実に存在します。
建売住宅で屋根付きガレージ付きとなると希少物件です。そうなると、多くの場合が注文住宅となり、建売よりも費用がかさみます。それに加えて、マイホームを購入すると、毎年納付書が自宅に送られてくる固定資産税も高くなります。
そもそも、ビルトインガレージ付きにするか、別棟でガレージを建てるとしても広い土地が必要です。都市部で屋根付きガレージ付きの戸建てともなれば、相当な予算が必要になります。旦那さんとなる人がその点を妥協できるのか? 郊外や地方などに住んででも屋根付きガレージのマイホームが欲しいのか? 人によっては要確認事項といえそうです。
自分がそうであるように完璧な相手もいない
結婚にいたるには「フィーリング」「タイミング」「ハプニング」など、先人たちが残していった多くの名言(迷言?)があります。それはつまり、勢いがないと先に進まないということを意味します。結婚することは決してゴールではなく「ひとつの到達点(ここから先が長い)」に過ぎません。
もっとイケメンで高収入で、優しい人が現れる「かもしれない」と、目の前の優良物件をほかの婚活女子にかっさらわれていくのでは本末転倒です。
自分がそうであるように、完璧な相手もいません。すべての条件を兼ね備えた人がいないわけではないけれど、限りなくゼロに近いと考えるべきでしょう。
迷っていてもはじまらないし、両親を含めた他の誰かに聞いても正解かどうかなんて誰にもわかりません。ネット婚活で知り合ったクルマ好き男子がかなりのマニア(ヘン○イ)だったり、「マイホームは屋根付きガレージがマスト」と譲らない可能性もあります。
それらの難題(?)から目を逸らし、どこに妥協点を見出せるかは、本人でないと分からないのです。どうか、気になったクルマ好き男子が、素晴らしい家庭を築ける運命の相手であることを願います!