建材ガラスを活用した観光滞在建築施設における体験価値向上に関する実証実験の実施

株式会社アクアイグニス
建築用低反射ガラスを活用した美しい景色が見える宿

株式会社アクアイグニス（本社：東京都中央区京橋1‐14‐9、代表取締役：立花 哲也）は、観光滞在建築施設におけるお客様の体験価値向上のために、建築用低反射ガラス（AGC株式会社製「クリアサイト(R)II」（本社：東京都千代田区丸の内1-5-1、代表取締役：平井 良典、以下AGC）を用いた比較実証実験を実施中です。本実験は株式会社エムエスディ（本社：東京都港区芝浦1-13-10-8F、代表取締役：北島 大器）のプロデュースの下、本事業は2025年4月15日から6月15日まで実施されます。

株式会社アクアイグニスは、「癒し」「食」「アート」を融合させたリゾート施設を展開しており、地域経済の活性化や観光業の振興に寄与することを目指しています。

実証実験の対象施設である「ヴィソン（VISON）」は、三重県多気郡多気町に位置する複合リゾート施設で、国内外の著名シェフや職人が手掛ける飲食店や宿泊施設、体験型施設などが集まり、地域の食文化や伝統工芸を世界に発信しています。

ヴィソン内の「

」は、イギリスを代表するデザイナー、テレンス・コンラン氏が創業したホームファニシングショップ「ザ・コンランショップ」の日本法人「株式会社コンランショップ・ジャパン」がデザインを手がけた世界初の宿泊施設で、自然との調和を重視した洗練された空間と、贅沢な滞在体験が評価されています。

もう一つの実証実験の対象施設である「

（ゆのやま そすいきょ）」は、三重県菰野町の名湯「湯の山温泉」の近くに位置する宿泊施設で、建築家やデザイナーによるこだわりの空間設計を特徴としています。豊かな自然環境と調和した静寂な空間を追求し、訪れた人々が心身ともに深い癒しとリラクゼーションを得られるよう細部まで配慮されています。

今回実証実験で使用される「クリアサイト(R)II」は、AGC製低反射ガラスであり、一般的なガラスに比べて映り込みを大幅に低減する性能を持っています。透明性が高く視認性に優れ、展示施設や商業施設、宿泊施設など、視覚的な質の向上が求められる空間において高い評価を得ています。
　今回の実証実験は、ガラスに映り込む 「反射ノイズ」という消費者視点のインサイトに基づき、目に見えにくい課題を解決し施設利用者の体験価値の向上実現を目的としています。低反射ガラスの導入によって、反射ノイズを低減し、透明性を高めることで、施設内外の視覚的なつながりを強化します。従来の一般的なガラスを低反射ガラスに入れ替えることで、利用者はガラスの反射によるストレスを感じることなく、施設の提供する空間や景色を最大限に楽しめるようになることを意味します。

課題事例１.：ホテルなどの宿泊施設で、記念の写真を撮影した際に、ホテルのスタッフなどの写真の撮影者が反射により写真の中に映り込んでしまうことで本来撮りたい写真とは異なる画となってしまうことがあります。宿泊施設のスタッフはこうした事態を避けるために、本来宿泊客が撮りたいと願う場所とは違う場所に宿泊客をお連れし、写真を撮るといったことがしばしばあります。

課題事例２.：夜間、室内から外の光景を見たい時にガラスの反射があることで夜景が綺麗に見えない、また写真を撮りたくても反射してしまい本来の景観価値を写真に収めることができないことで、景観価値を損なってしまっていることがあります。

低反射ガラスの当社施設への一部試験的な導入により、ガラスに映り込む反射（反射ノイズ）を低減し、透明性を高めることで、施設内外の視覚的なつながりを強化します。これにより、利用者が反射によるストレスを感じることなく、施設の提供する空間や景色を最大限に楽しめるようになります。　　

湯の山 素粋居：変更前

湯の山 素粋居：低反射ガラスへの変更後

HACIENDA VISON：変更前

HACIENDA VISON：低反射ガラスへの変更後


本取り組みは、実際の建築で従来のガラスとの比較もできるため、ご見学・取材のご要望がございましたらお知らせください。