【西武池袋本店】―没後50年― 棟方志功作品展

2025.06.13 15:00
株式会社そごう・西武
20世紀を代表する芸術家“世界のMunakata”

■会期:[1]2025年6月26日(木)~7月1日(火)
    [2]2025年7月2日(水)~8日(火)
※[1]7月1日(火)は展示品入れ替えのため、当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
※[2]最終日7月8日(火)は当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
■会場:西武池袋本店 8階=美術画廊
「足揚妃の柵」

池袋本店8階美術画廊におきまして「―没後50年― 棟方志功作品展」を開催します。
1903年(明治36年)に青森市に生まれた棟方志功は、「木版画こそ日本の美」と気づき、ただひたすらに板極道に励みます。家族を愛し、大自然に驚き、恩人と歓び、故郷の宿命に哀しみました。その土着的・民族的な作品群で戦後になり日本人初となる国際的な賞を次々と受賞します。棟方志功は世界の美術界を驚愕させ、日本の国際復帰へ大きな役割を果たしたのです。そして20世紀を代表する芸術家“世界のMunakata”になりました。
本展では天衣無縫な棟方志功の芸業(板画・倭画・油画・書)の逸品の数々を一堂に紹介します。
「磯鷲の柵」
●1955年(昭和30年):青天抄板画柵
●サイズ:24×15cm

「磯鷲はかならず巌にとまりけり」歌人・原石鼎の歌に対して棟方志功が彫り上げた作品。歌中では〈鷲〉となっていますが、彫られているのは〈鷹〉だと思われます。八甲田の案内人・鹿内辰五郎と八甲田山を登っていた棟方志功。頂上付近に差し掛かると弧を描きながら一羽の鷹が志功めがけて舞い降りてきたという。「神鷹だ」という辰五郎の声を聞くなり、「世界一の芸術家にしてください」と神鷹に向かって平伏したという逸話が残っています。 志功描く鷹は志功の想いの詰まった大切な生き物〈神鷹〉なのです。
「足揚妃の柵」
●サイズ:40.5×30cm
1959年(昭和34年)ロックフェラーに招待をされ初めての渡米。その最中にヨーロッパへも出向き憧れのゴッホのお墓参りも済ませたといいます。
正式な制作年は不明なのですが、画風より、渡米後の作品だと思われます。アメリカやヨーロッパの名画に驚嘆し、志功の画風にも少なからず影響を与えたようです。
板画の面の黒を上手く活かした作品で、その動きは活発で晴れやかな女性像。この頃より裏彩色による色彩はより鮮やかになっていきました。
「鴛鴦の柵」
●1945年(昭和20年)
●サイズ:44.3×33cm

棟方の心の師でもある陶芸家・河井寛次郎を讃仰して制作された戦後初の作品<鐘渓頌>と同時期に制作された作品。サイズもほぼ同じです。
真っ白の身体の中に寄り添う鴛鴦模様が彫られた画面いっぱいの人物像です。白黒のコントラストに装飾性を加えた戦後の棟方板画中期の骨格を成す重要な作品のひとつと言えます。
「春映の柵」
●1956年(昭和31年):谷崎歌々板画柵
●サイズ:33.4×31.8cm

「春ごとに映りし人のおもかげを水にとどむと睡蓮の咲く」文豪・谷崎潤一郎の和歌24首を谷崎自身が選び、志功に依頼した作品のうちの1柵。
1934年(昭和9年)、志功31歳時の版画集<ヴェニュス生誕>を見て以来、志功に興味を抱いていた谷崎は1956年(昭和31年)小説<鍵>の挿絵を志功に依頼します。その<鍵>の休載中に制作したのが本シリーズでした。丸刀のみでの制作を基本にしていた棟方が三角刀や小刀など、様々な彫刻刀を駆使して繊細な線を刻み、芸術の幅を広げるきっかけとなった作品です。
水辺に浮かぶ睡蓮が繊細に刻まれております。



西武池袋本店
〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1 
03-3981-0111(代表)
営業時間:午前10時~午後8時
※最新の営業時間は西武池袋本店のホームページをご確認ください。

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